大航海時代Online 概要

大航海時代Online

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 10:23 UTC 版)

概要

当時、「ヒロイック・ファンタジー」が主流だったMMORPGにおいて、「海洋冒険」という新たな題材を選んだ本製品は、以後の同分野の草分けとなった。プレイスタイルの自由度が高く、プレイヤーによってゲームの楽しみ方が大きく違うのが特徴である。戦闘中心のMMORPGが大勢を占める中、戦闘を全くしないキャラクターを育てることもできる。

16世紀から17世紀初頭頃の世界をイメージしたマップは広大で、世界一周には最速の船でも数時間を要する。地域によって通用する言語が違い、特徴ある街並みや周囲の景観、NPCの肌の色や民族衣装、酒場の料理や飲み物のメニュー、交易所に並ぶ特産品、BGMなどで各地の風土や文化が表現され、海の色や陸地の風景も海域によって変化するなど、世界各地を航海している気分を味わうことができる。また、世界遺産として著名なピラミッドアンコール遺跡など多数の遺跡が世界各地に存在し、冒険クエストを通じて訪れることが可能である。アップデートのたびに世界は広がっており、『Cruz del sur』で南極圏を除く南半球の全域が実装されて世界周航が実現している[1]。『El Oriente』ではついに日本など東アジアが登場した。

ゲーム世界とシステム

オフライン版の大航海時代シリーズがそうであったように、基本的に西欧諸国の視点から世界を捉えている。プレイヤーの所属できる国家も当初は全て西欧諸国だったが、『Cruz del Sur』Chapter5から、NPC国家として存在していたオスマントルコにも所属できるようになった。また、東アジアの国々がどのように扱われるかはプレイヤーの大きな関心を集めていたが、国家としては実装されなかった。

歴史の再現という観点から、プレイヤーによる海賊私掠活動、つまり、他のプレイヤーへの攻撃や略奪といった行為(プレイヤーキラー)を認め、ゲームの重要な要素と位置付けている。ヨーロッパ周辺は「安全海域」とされて海賊行為はできないが、それ以外の海域は基本的に「危険海域」と呼ばれる対人戦が常時可能なエリアとなっている[2]

システム面では名声など『大航海時代II』のシステムを色濃く受け継いでいる。プレイヤーの「レベル」には冒険・交易・戦闘の3つがあり、乗船可能な船種や職業などに関わっている。スキル制を採用しており、職業に関係なく所有する「スキル」が使用できるため、レベルよりも修得しているスキルの種類やランクが重視される場面が多い。職業は、冒険者・商人・軍人(海賊含む)の三系統にそれぞれ20以上あり、その系統のレベルやスキルの成長と関係がある。冒険・交易・生産・戦闘など、全ての活動が職業の系統に関係なく行えるが、多少の有利不利がある。転職の自由度はかなり高く、ゲーム開始時の選択に関係なくどの系統の職業にも何度でも変わることができる。

船舶は、主に14-18世紀前半頃の木造帆船が登場している。しかし、18世紀後半の戦列艦や19世紀のクリッパー級などが存在することから、16世紀頃の大航海時代の世界観をベースにしつつ、幅を持たせたパラレルワールド的な世界であると推測される。また、史実では内海で運用された各種ガレージーベック級の外洋航海を可能とするなど、史実より遊びやすさを優先したところも多い。『El Oriente』では東アジアで使われたジャンク船や菱垣回船などの和船も追加された。

艦隊(パーティ)でないと困難なことがあまり存在しないため、1人でも遊べるシステムになっている。多くのプレイヤーはさまざまな形で他のプレイヤーとの交流を楽しんでいる。月額課金制ということやオフライン版からの大航海時代シリーズのファンも存在する。

対応ハードウェア

初登場以降、長らくWindows専用であったが、2009年4月28日よりプレイステーション3(以下PS3)版の提供が開始され、Windowsが動くPCとPS3という2つのプラットフォームに対応した[3]。接続するワールド(本ゲーム内ではサーバのことを「ワールド」と呼んでいる)は当時既存のNotos・Euros・Zephyros・Boreasの4つとされて新ワールドの設置は行われなかったため、PS3版のプレイヤーもWindows版のプレイヤーと同じ世界に参加することになった。PS3版はゲームパッドだけで全ての操作が行えるが、チャット入力などのためにUSBキーボードにも対応している。Windows版用のベンチマークプログラムがある[4]

2015年9月15日よりプレイステーション4版がリリースされた。


  1. ^ 世界一周航路がついに開通 拡張パック第2弾「大航海時代 Online 〜Cruz del Sur〜」の発表会の模様をレポート”. 4Gamer.net (2007年7月17日). 2011年5月19日閲覧。
  2. ^ 開発側は、対人戦闘のないNonPvPサーバ(PvPとはPlayer versus Playerの略)を追加する気は全くないとインタビューで断言している。しかし、『Cruz del Sur』の発表会で多かった質問としてNonPvPサーバについて言及があるなど、プレイヤーの一部には導入を希望する声も存在した。これに対し、開発側は『Tierra Americana』のChapter3でプレイヤー海賊について大幅な制度の変更を行って制限を強化すると共に、プレイヤー海賊との間で襲撃・被襲撃を不可能にする有料オプションサービスを導入した。
  3. ^ コーエー、「大航海時代 Online」PS3版発売決定”. GAME Watch (2008年10月9日). 2011年5月19日閲覧。
  4. ^ 大航海時代 Online ベンチマークプログラム - DirectX 9.0c以上
  5. ^ 韓国はCJインターネット、中国は盛宣鳴数字科技(北京)有限公司→中栄巡遊、台湾、香港、マカオはSoftstar→Cayenne Entertainment Technology。
  6. ^ ゲーム内通貨をリアルマネートレーディングで販売する人たちは、この方法で香辛料や宝石を大量に仕入れてプレイヤーに売り、ゲーム内通貨を手に入れていると言われている。
  7. ^ 『大航海時代 Online』サービス終了に関するお知らせ”. ハンゲーム (2013年11月15日). 2014年5月25日閲覧。
  8. ^ ワールド統合について”. コーエーテクモゲームス (2014年2月25日). 2014年2月25日閲覧。
  9. ^ ワールド統合について”. コーエーテクモゲームス (2014年3月19日). 2014年3月19日閲覧。
  10. ^ 日本国内でのサービスについては、各キャラクタはワールドと呼ばれるEuros/Zephyros/Notos/Boreasの4つのサーバ(ワールド)で管理されているが、利用者による集計が可能な商会所属のキャラクタ数による統計では、最盛期には1ワールドあたり16000程度のキャラクタが登録されていたが、「Grand Atlas」の開始時には1ワールドあたり8000程度のキャラクタに減少している。2014年5月下旬にAstraios/Eosの2つのワールドを統合して規模を縮小した結果、統合時には1ワールドあたり15000程度のキャラクタが登録されている。
  11. ^ サービス開始のお知らせ”. 『大航海時代 Online』開発チーム Delfin (2016年9月27日). 2016年9月27日閲覧。
  12. ^ a b コーエー人気ゲームに「朝鮮海」 修正を求める声が殺到”. J-CASTニュース (2009年12月16日). 2011年5月19日閲覧。
  13. ^ [1]
  14. ^ [2]
  15. ^ “ネトゲ「大航海時代」で日本海を「朝鮮海」と表記 ユーザーの批判殺到 (1/2ページ)”. MSN産経ニュース. (2010年1月4日). オリジナルの2010年1月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100107090447/http://sankei.jp.msn.com/life/education/100104/edc1001042223002-n1.htm 
  16. ^ コーエー「朝鮮海」表記修正へ 「古地図使わないものに」”. J-CASTニュース (2010年2月12日). 2011年5月19日閲覧。
  17. ^ “「朝鮮海」表記のオープニングムービー修正へ ネトゲ「大航海時代」”. MSN産経ニュース. (2010年2月12日). オリジナルの2010年2月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100213092709/http://sankei.jp.msn.com/life/education/100212/edc1002120012000-n1.htm 
  18. ^ パンフレット「日本海」”. 外務省. 2011年5月19日閲覧。
  19. ^ チームDelfin(大航海On公式)さんのツイート”. チームDelfin(大航海On公式). 2017年8月31日閲覧。
  20. ^ 宮部みゆきの「ドリームバスター」と「大航海時代 Online」がコラボ”. ITMedia (2006年2月24日). 2011年5月19日閲覧。
  21. ^ 大航海時代 Online、サントリーの飲料水「BINGO BONGO」のゲーム内広告をスタート”. RBB TODAY (2007年3月22日). 2011年5月19日閲覧。
  22. ^ 東大、「オンラインゲームの教育目的利用のための研究」報告会を開催。歴史授業に「大航海時代 Online」を採用した実証実験がスタート”. GAME Watch (2006年8月29日). 2011年5月19日閲覧。






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