分類学
植物分類学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/17 00:04 UTC 版)
一方リンネは植物を、単雄蕊綱 (Monandria)、二雄蕊綱 (Diandria) など、雄蕊の数や長さで24綱に分類した。これらは、1694年にカメラリウスが植物にも動物と同様の性が存在することを証明し、それをヴァイアン(英語版)が1718年の『花の構造』という著作で広めたことが影響している。現在一般に普及している植物の分類体系(新エングラー体系)では、例えば双子葉植物綱 (Dicotyledoneae)、単子葉植物綱 (Monocotyledoneae) といった綱がある。この双子葉・単子葉という分類方法は実はリンネよりも古く、1704年にイギリスのジョン・レイが考案している。しかし『花の構造』の影響を強く受けたリンネは、子葉などではなく雄蕊や雌蕊こそが自然の体系を反映すると考えこの分類体系を組み立てた。このリンネの植物分類体系は便利だったため広く普及し江戸時代の日本にまで伝えられたほどだが、19世紀半ば以降は全く使われていない。
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植物分類学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 05:57 UTC 版)
しかしリンネがSystema NaturaeやSpecies Plantarum『植物の種』で植物に対して用いた目という階級は、綱に含める属が多すぎるという理由で導入された完全に人為的なものであった(Philosophia Botanica 161節)。雌しべの数(Monogyniaなど)を使ったものが有名であるが、それ以外にも綱によってさまざまな基準で細分化している。こうした目は現在ではほとんど通用しない。 リンネはこれとは別にordo naturalis(自然な階級?)というグループ化をしている(1738年のClasses plantarumなど)が、こちらは現在の科に相当するものである。リンネ以後に主流になったフランスの植物学においては、このordo naturalisと同様のグループをラテン語でordo、フランス語で'famille'と呼んでいた。これは1868年のLois de la nomenclature botanique(通称ド・カンドル規約)にも引き継がれていたが、1906年に発行された国際植物命名規約(旧ウィーン規約)でこの2つが分離される。すなわち、フランス語の'famille'に対してはラテン語familia(科)をあて、ラテン語ordo(目)はそれまでcohors(コホート)と呼んでいた階級と同じと見なしたのである。 したがって、リンネが用いた目は、人為的な目もordo naturalisも、どちらも現在の植物の目とは直接の関係がないことになる。 典拠管理 GND: 4302971-1 MA: 195422513, 2910092879 .mw-parser-output .asbox{position:relative;overflow:hidden}.mw-parser-output .asbox table{background:transparent}.mw-parser-output .asbox p{margin:0}.mw-parser-output .asbox p+p{margin-top:0.25em}.mw-parser-output .asbox{font-size:90%}.mw-parser-output .asbox-note{font-size:90%}.mw-parser-output .asbox .navbar{position:absolute;top:-0.75em;right:1em;display:none} この項目は、生物学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:生命科学/Portal:生物学)。
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