USSツイッグスとは? わかりやすく解説

USSツイッグス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/15 02:21 UTC 版)

ツイッグス (DD-127)」の記事における「USSツイッグス」の解説

1918年1月23日ニュージャージー州カムデンにて起工し同年9月28日進水式迎えた。この進水式には艦名の由来となったツイッグス少佐孫娘リリー・S・ゲッチェル(Lillie S. Getchell)が招かれていた。1919年7月28日フィラデルフィア海軍造船所にて就役初代艦長にはアイザック・C・ジョンソン・ジュニア中佐(Isaac C. Johnson, Jr.)を迎えた1919年10月、ツイッグスは太平洋艦隊第4駆逐戦隊(Destroyer Squadron 4, Desron 4)に所属する16駆逐隊(Destroyer Division 16, DesDiv 16)に配置された。1922年春まではカリフォルニア州サンディエゴ沖にて練習航海任務に当たる。この最中1920年7月識別番号DD-127が与えられる1922年6月24日運用コスト問題兵員不足、第一次世界大戦後軍縮など、複数理由からツイッグスの退役決定する。 およそ8年後の1930年2月20日サンディエゴにて艦長トーマス・S・キング二世少佐(Thomas S. King II)を迎え再就役を果たす。ツイッグスは第14駆逐隊旗艦となり、戦闘艦隊(英語版)(Battle Fleet)と共にサンディエゴ母港として任務あたった1931年2月戦闘艦隊付偵察艦隊(Scouting Fleet)と共に艦隊集結演習参加する3月15日演習完了あわせて正式に偵察艦隊に配置される。なお、偵察艦隊は4月1日艦隊再編の折に偵察部隊(Scouting Force)と改称されている。以後サウスカロライナ州チャールストン母港とし、1933年春頃まで第7駆逐隊旗艦として任務あたった4月1日から7月1日まで第6駆逐隊第2駆逐戦隊所属艦として西海岸側の戦闘艦隊に参加11月1日サンディエゴの第20交代予備駆逐戦隊(Rotating Reserve DesRon 20)に移り予備役艦となる。1934年7月1日、第2駆逐戦隊第4駆逐隊所属艦として現役復帰以後サンディエゴ母港として活動し1936年末に退役決定する1937年4月6日、ツイッグスは再び退役しサンディエゴ係留された。 1939年9月1日ナチス・ドイツによるポーランド侵攻が始まる。これを受けてフランクリン・ルーズベルト大統領東海岸中立パトロール強化命じ海軍でフィラデルフィアおよびサンディエゴ予備役艦として係留されていた77隻の駆逐艦および軽掃海艇現役復帰に関する手続き開始した1939年9月30日、ツイッグスはライマン・K・スウェンソン英語版中佐艦長迎え現役復帰した。 第32駆逐戦隊64駆逐隊旗艦となったツイッグスは、11月までをサンディエゴにおける各種調整および訓練航海費やした12月初旬同型艦8隻と共にパナマ運河方面通過して新たな母港となるフロリダ州キーウェスト移動同地母港として活動していた英駆逐艦ヘレワードの援護を行う。翌月、ツイッグスは同型艦エヴァンズ英語版)および重巡洋艦ヴィンセンスと共にユカタン半島沖を通過しようとしていたオーストラリア海軍軽巡洋艦パース監視任務参加パースドイツ船籍客船コロンブス英語版)号の拿捕関与していた。 1940年夏までの間、ツイッグスは第64駆逐隊旗艦として中立パトロール海軍予備役隊(英語版)の訓練航海および戦闘訓練などに従事した一方欧州戦線では1940年春頃より連合国軍劣勢目立ち始めていた。ノルウェー占領されフランスなどもいわゆる電撃戦の元で敗北しつつあった。またドイツ海軍大西洋において潜水艦用いた通商破壊作戦展開しイギリスでは商船および護衛艦船の損害増加しつつあった。その後のフランス降伏経てイギリス単独ヨーロッパにおけるドイツ躍進足止めすることができなくなったノルウェー周辺海域での戦い大西洋上の通商護衛ダンケルク撤退戦などに投入され結果イギリス海軍では駆逐艦深刻なまでに不足しウィンストン・チャーチル首相アメリカ支援求め事となる。これを受け、1940年夏までにルーズベルト大統領英米相互協力決定し駆逐艦・基地協定英語版)の締結至ったのである。この協定において、アメリカイギリスに対して大戦中に建造され旧式駆逐艦50隻を提供し、またイギリスアメリカに対して西半球存在する英海軍基地について以後99年間の使用権認めていた。 ツイッグスもイギリスへ引き渡される50隻のうち1隻に選ばれた。1940年10月16日カナダノバスコシア州ハリファックス移動アメリカ海軍艦籍簿(英語版)(Navy list)からは1941年1月8日削除された。

※この「USSツイッグス」の解説は、「ツイッグス (DD-127)」の解説の一部です。
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