第百一号型輸送艦
SB艇(T)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 07:56 UTC 版)
機関は第二号型海防艦と全く同一の機関を採用し、タービン主機で出力2,500馬力、速力16ノットを計画した。後述のディーゼル主機装備の第百一号型と区別するため、タービン主機装備のSB艇の意味でSB艇(T)と呼ばれる。 主缶(ボイラー)は零号乙15改型ホ号艦本式缶(空気余熱器付)2基、蒸気圧力は20 kg/cm2、温度は214 ℃だった。当初重油専焼ボイラーを搭載したが、1945年1月以降に起工された艦は石炭専焼ボイラー搭載に変更された。また第147号など数隻が石炭専焼に改造された。これらの艦は煙突を延長、艦橋構造物より高い煙突になっている。 航続距離は高速時での距離が要求された。後述のディーゼル搭載艦は3,000カイリ/13.4ノット(全力)と決定したが、タービン搭載艦で16ノット(全力)時に同じ距離とすると燃料搭載量が大きくなり同一の船体に収まらなかった。急速建造の観点から別船体とすることは出来ず、往路は全力16ノットで1,000カイリ、復路は14ノットで1,700カイリで合計2,700カイリと変則的な決定となった。これは本型が半消耗品として考えられていた状況を示すものと思われる。
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SB艇(D)
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主機を、タービン機関からディーゼル機関に変更した略同型である。二等輸送艦の初期生産分6隻について、本来のタービン機関の生産が間に合わなかったため、第一号型駆潜特務艇用などに生産されたディーゼル機関を装備した。400馬力と低出力の機関であったため主機を3基装備し、スクリュー3基の3軸推進艦となった。ディーゼル主機装備のSB艇の意味で、SB艇(D)と称した。機関変更した略同型という意味では、海防艦の丙型(ディーゼル主機)と丁型(タービン主機)の関係と類似している。 基本設計はタービン装備艦と同じであるが、機関出力低下により速力が2.6ノット低下しているほか、両舷にスクリューがあるために離岸時の操艦が困難であったといわれる。ただ燃費は大きく向上している。
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