JBC加盟前とは? わかりやすく解説

JBC加盟前

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 14:34 UTC 版)

世界ボクシング機構」の記事における「JBC加盟前」の解説

日本JBCは、長らくIBFおよびWBOへの日本選手参加認めていなかった。これはIBFの項でも触れられているが、JBCが「王座乱立望ましくない」とのスタンス保っていることが主な理由である。しかし近年IBFWBO王者WBAWBC王者統一戦を行う場合があることや、世界的に知名度の高い王者輩出することなどで両団体評価高まり日本選手王座挑戦機会増やすためにもJBCは両団体認定するべきだ、との声も強くなっていた。実際WBOJBC認定目指し1998年ニューヨーク在住会社オーナー高橋正野)篤史に日本代表として認定証を託しJBC送り込んだ経緯もあった。 JBC認可する以前より、同団体王座への挑戦を行う日本のボクサー存在した。最も古い例では、1995年2月19日米国カリフォルニア州行われた試合で、西島洋介山北米ボクシング機構(NABO)クルーザー級王座獲得している。また2002年12月15日大阪府池田市開催され興行において、野上真司WBOアジア太平洋スーパーフェザー級王座挑戦し日本人選手として初めて同王座獲得している。2008年10月11日韓国のボクシングコミッションのライセンス取得した木村隼人WBOアジア太平洋スーパーフライ級暫定王座獲得2009年12月12日には山口賢一WBOアジア太平洋スーパーバンタム級暫定王座獲得2011年11月15日には竜宮城WBOアジア太平洋フェザー級王座挑戦した王座獲得失敗している。2012年4月30日大阪府堺市での興行でOPBF東洋太平洋フェザー級王者大沢宏晋WBOアジア太平洋フェザー級暫定王者のロベルト・コパ・パルエをOPBF東洋太平洋フェザー級王座挑戦者として迎え、9回1分34TKO勝ちを収めOPBF東洋太平洋フェザー級王座防衛同時にWBOアジア太平洋フェザー級暫定王座獲得成功2016年4月2日にはフィリピンジェネラル・サントスでヨン・アーメッドとWBOアジア太平洋フェザー級王座決定戦行い初回2分49KO勝ちを収め王座獲得成功している。 2009年より、JBC国内世界王者JBC公認メジャー団体王者による王座統一戦に限り容認する方向性打ち出し規制事実上緩和され格好になった。それを受け、2010年4月30日日本武道館にてWBO世界バンタム級王者フェルナンド・モンティエルWBC世界バンタム王者長谷川穂積王座挑戦する形で試合開催された。なお、この試合JBC公認タイトルマッチであり、長谷川日本人として初めWBO世界王者対戦したことになる。 ただし、JBC公認するのはWBC王座のみで、長谷川勝てばWBC王座のみの防衛となりWBO王座獲得はならず空位になり、逆にモンティエル勝てばWBC王座WBO王座統一王者となるという変則的なタイトルマッチであったが、試合モンティエル長谷川に4回2分59秒TKO勝ちし、WBC王座WBO王座統一した。 従って日本ボクシング界では『王座統一戦』とされていても、WBAWBC国内王者IBFWBOJBC公認メジャー団体王者挑戦するという変則的な形でタイトルマッチが行われるため、完全な形での公認とはされていなかった。 だが、2010年12月日本プロボクシング協会(JPBA)は統一王座限りIBFWBO王座保持認め方針合意しJBCに案を提出する背景にはWBAWBC暫定王座粗製乱造スーパー王座シルバー王座などの創設進めたため、「王座乱立を防ぐ」とした建前脆くも崩れたことがあり、一方でIBFWBO単純に公認するのではなく統一王座限り認めることで王座権威保ちつつ世界戦カード多くする狙いがあった。 2011年2月28日JBC日本非公認世界王座認定団体となるIBFWBOについて、日本ジム所属WBAまたはWBC世界王者との王座統一戦に限り認めることを決定した。ただし、統一王座防衛戦行えず、返上義務付ける2012年4月22日JPBAIBFWBO認定準備委員会設置し将来的認定前提議論進めていくことを発表した2012年10月13日JPBA東京都内理事会開きIBFWBOへの加盟JBC要請することを決めた。これによりWBAWBC合わせ2013年にも世界主要4団体日本認可される見通しになった世界チャンピオン乱立を防ぐため、王座挑戦資格内規もまとめ、条件4団体とも同じで、国内世界タイトル挑戦できるのは、 世界王座獲得経験者、または指名挑戦権得た選手 日本王座、またはOPBF王座獲得経験者 アマチュア三大国際大会五輪世界選手権プレジデント杯)で3位以内いずれか実績を持つ選手制限される(ただし女子については適用せず)。 2012年11月28日JBCIBFWBO加盟について有識者会議開催会議後JBC森田健事務局長は「来年早々に認めたい」と両団体認可方針明らかにした。 2012年12月24日JPBA静岡県熱海市内で理事会開き10月にまとめた世界王座挑戦資格内規のうち、五輪でのメダル獲得などアマチュア実績外した上でIBFWBOへの加盟JBCに正式要請することを決定した日本国内世界王座挑戦できるのは、元世界王者指名挑戦権得た選手もしくは日本王座かOPBF王座獲得経験者制限し日本王座保持者やOPBF王座保持者の世界挑戦決まった場合は、王座返上義務付ける2013年2月18日JBC2013年4月1日より、IBFならびにWBOの両団体正式に承認し加盟する事を決定した発表したJBCWBAから独立したWBC1970年承認して以来40年上続いた2団体時代終わり4団体時代突入することとなった。これで主要4団体すべての世界戦国内JBC正式に承認したタイトルマッチを行う事が可能となった。ただし、今後4団体となり世界戦乱立する可能性もあるため、JPBA挑戦者資格条件をつくり、JBCWBOIBF承認後の一定期間、その挑戦者資格試合検証行ってチェックしていく方針だという。 2013年4月1日JBC世界ボクシング機構(WBO)に加盟したまた、これまでIBFWBO王座挑戦するためにJBC引退届を提出した選手復帰に関しては、正式な手続き踏んで辞めた場合申請があれば資格審査委員会にて復帰認めかどうか協議をするとしている。

※この「JBC加盟前」の解説は、「世界ボクシング機構」の解説の一部です。
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