EMGマーケティング合同会社の沿革
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「EMGマーケティング」の記事における「EMGマーケティング合同会社の沿革」の解説
「スタンダード・オイル#日本支社の名称の推移」も参照 1884年(明治17年)3月1日、スタンダード・オイル・ニューヨーク社(ソコニー)が横浜に支店を開設。以後勢力を拡大し、明治末期にはライジングサン石油、日本石油、宝田石油と販売協定を結んでいる。歴史の項にもあるとおり1931年(昭和6年)7月30日に合併でソコニー・ヴァキューム日本支社となり、1933年(昭和8年)9月7日には ジャージー・スタンダードと合弁でスタンダード・バキューム・オイル(スタンバック)が設立されるとそこの日本支社となった。太平洋戦争開戦に伴い1941年(昭和16年)12月にスタンバック日本支社は閉鎖されるが、終戦と共にGHQ石油顧問団の一角として参画。1948年(昭和23年)8月、在日連合国人への販売が許可され、1949年2月11日に東亜燃料工業と資本・技術・原油供給・販売について提携。同年9月13日には同社の株式51%を取得して関係を強化する。 戦時中を除きスタンバックはソコニー・ヴァキュームのペガサスマークをガソリンスタンドに掲げ、また潤滑油もGargoyle Mobiloil(ガーゴイル・モービロイル)を販売してきたが、スタンバックが解体されることとなり、1961年(昭和36年)12月11日ジャージー・スタンダードとソコニー・ヴァキュームは共に日本法人を立ち上げ両社間の競争が開始されることになった。スタンバック日本支社の横浜本店はエッソ・スタンダード石油の本店として継承されたが、エッソブランドはこのときまで日本の一般大衆にはほとんど認知されておらず、事実上の新規進出になった。 エクソンモービル有限会社となり、以降JXエネルギーに吸収されENEOSに統合されるまで、ガソリンスタンドの看板こそ前述の3ブランド(エッソ・モービル・ゼネラル)が維持されたが、取扱製品はモービルに事実上集約されていた。ENEOSに統合後も「モービル」ブランドは、エンジンオイルを含む潤滑油のブランドとして、統合直前に分社したEMGルブリカンツの取り扱いで残っていたが、2022年3月31日を以て契約満了となり、4月以降は2012年のエクソンモービルグループの組織変更の時に設立されたエクソンモービル・ジャパン合同会社に移管された。 1961年(昭和36年)12月11日 - エッソ・スタンダード石油株式会社、モービル石油株式会社設立。 1982年(昭和57年)3月1日 - エッソ・スタンダード石油がエッソ石油株式会社に商号変更。 2000年(平成12年)2月18日 - エッソ石油・モービル石油が株式会社から有限会社に改組。 2002年(平成14年)6月1日 - エッソ石油がモービル石油・エクソンモービルマーケティング有限会社・エクソンモービルビジネスサービス有限会社を吸収合併し、エクソンモービル有限会社に商号変更。 2003年(平成15年)1月1日 - エクソンモービル化学有限会社を合併し、石油化学製品の販売を集約。 2010年(平成22年)3月26日 - 東燃ゼネラルで、鈴木一夫社長が退任しピー・ピ ー・デューコム取締役が社長に就任。 10月1日 - 日本国内の事業を縮小させる計画が明らかになる。その一環として九州地区の一部のGSを国内の販売会社に売却を打診していることも明らかになった。売却後も店舗ブランドが維持されることが条件となっている。一部メディアで日本市場撤退と報じられたが、それに関しては否定している。 2012年(平成24年)1月4日 - エクソンモービルの日本事業及びエクソンモービル有限会社が保有する東燃ゼネラル石油の株式の一部(3割程度)を1000億-4000億円で東燃ゼネラル石油が取得し、日本市場から縮小・撤退させる方向であると再度一部のメディアが報道。しかし両社ともに「うわさや憶測に対してはコメントしないが、エクソンモービルが日本から撤退するような計画はない」と否定するコメントを発表。 1月29日 - エクソンモービルが、子会社を通じて所有するエクソンモービル有限会社の持分99%を、同年6月に東燃ゼネラル石油が取得し、新たな提携関係に移行すると発表。エクソンモービルが子会社を通じて一部の化学品事業と東燃ゼネラル石油の株式8千万株を保有し続け、本持分取得後のエクソンモービルグループの東燃ゼネラル石油に対する議決権の保有割合は約22%となり、主要株主として留まる見込み。エクソンモービルのブランド(エッソ・モービル・モービル1など)は日本国内で独占的に使用する。またクレジットカード等の各種サービスも従前どおり提供する。石油精製および石油化学におけるテクノロジーや技術サポートも継続して使用し、原油や製品の調達においてもエクソンモービルとの協力関係を継続する。 5月21日 - EMGマーケティング合同会社に商号と組織を変更。 6月1日 - EMGマーケティング合同会社が東燃ゼネラル石油の子会社となる。 2014年(平成26年)7月1日 - MOCマーケティングより石油販売事業が譲渡される。 2016年(平成28年)12月15日 - モービルブランドの潤滑油事業をEMGルブリカンツ合同会社として分社化。 2017年(平成29年)1月1日 - 親会社の経営統合に先だち、東燃ゼネラル石油株式会社に吸収合併され解散。 4月1日 - 東燃ゼネラル石油が、JXホールディングス(現・ENEOSホールディングス)との株式交換により同社の傘下に入った上で、同時にJXエネルギー(現・ENEOS)に吸収合併され解散。
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