8期生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 03:51 UTC 版)
明科 一帆(あかしな かずほ) 本作の主人公。 K市南中学卒業後蒼風高校に入学し、家庭の事情でアルゴー寮に入寮するが、男子寮が満室だったため、女性が苦手なのにもかかわらず女子寮に入れられてしまう。壱岐や温田には「セイル」と呼ばれている。 カメ曰く「サーフィンからスキーまで」と言われるほどのスポーツ万能でスリングショット射撃を得意としている。反面勉強はやや苦手。 外国航路の航海士をしている父親の影響で、ヨットを趣味にしているが、山の中にある蒼風高校には当然ヨット部もなく、特に序盤ではなんとかヨット部を作ろうと迷走気味だったが、次第に周囲の仲間と真にうち解けてゆく中で寮生活に馴染んでゆく。母親を早くに亡くしており、さらに父親は半年に一度帰ってくるかどうかという家庭環境のため、さびしがり屋で別れには特に敏感な一面もある。 2年生に進級後、梶の後を継いで女子寮で暮らす男子寮長となるが、最終的には自分の夢のため転校することになり、後を皆に託して寮を去ってゆく。 単行本第7巻の欄外コーナー『アルゴー動物園』では“シロガシラフクロウ” 亀 行道(かめ ゆきみち) 一帆の幼なじみ・親友で一帆に付き合う形で蒼風高校にやってきた。通称「カメ」。実家は亀山寺という寺で、そこの次男坊。長男である兄(未登場)はすでに就職しており、将来は彼が寺を継ぐつもりらしく経典や仏教関係の言葉を引用して警句や説得に使う。また、「カメさんの6つの秘密」なるアイテムや特技を持っており、本編中でその総てが明かされている寮ではヌクと同室で、彼ともまた親友同士となる。当初、希美を巡ってヌクとはライバル関係となるも彼が身を引く形で収まり、その後かえでといい仲となる。極度のスケベで盗撮事件まで起こしてしまい、それに巻き込まれた一帆が西夜と別れる原因を作ってしまうが、切腹をするふりをして腹から鳩を出す手品を披露するなど作中を通じて基本的にあまり反省をしない性格であることが描かれている。 一帆の転校が明らかになったときはさすがに取り乱して「一緒について行く」とまで言ったが一帆のためと寮のことを冷静に考えアルゴー寮に残った。 単行本第7巻の欄外コーナー『アルゴー動物園』では“シナノヒトニガメ” 壱岐 良友(いき よしとも) 一帆のルームメイト。常に眼鏡をかけておりシニカルな面を見せるが、一帆と意気投合して親友となる。アルゴー寮8期生の中でもヌクと並ぶ理論派で策士と呼ばれることも。結果的に一帆に振られた形となった唱を慰め、当初は妹のように思っていた彼女を次第に好きになっていく。一帆とカメの策略に掛かり唱への気持ちを全寮内に放送されてしまったことがある。 姉ばかり3人の下に産まれた末っ子のため、女性の心理は熟知しており、女性には疎い一帆に度々解説している。ただ、元々人付き合いには消極的であまり関わろうとしない。その性格を自覚しており、寮に来たのもそれを治そうとしてのこと。なお、基本的に女性には「クン」を付けて呼んでいる。 単行本第7巻の欄外コーナー『アルゴー動物園』では“メガネジカ” 三郷 西夜(みさと せいや) 女子寮の寮生で、唱、希美とは中学時代からの親友同士。2年目はかえでと同室となる。気の強い性格で、女性の扱いに慣れていない一帆とは度々衝突していたが、次第にお互いに好意を抱くようになり付きあいはじめる。その後、一帆の男子寮長就任とともに女子寮長となった。 しかし、一帆との仲は些細な擦れ違いから次第にうまくいかなくなり、そしてとうとう破局を迎えてしまう。が、それ以降もお互いに親友として認め合い、共に寮長を務め続けた。 入学時にバレーボール部に入部したが、寮長職で多忙となり退部した。 単行本第7巻の欄外コーナー『アルゴー動物園』では“ホンドフトメリス” 十文字 唱(じゅうもんじ となえ) 女子寮の寮生で、西夜、希美とは中学時代からの親友同士。希美と同室。華道部所属。両親は有名な資産家で、その両親の元で育てられたので物怖じしないお嬢さま。世間知らずなため切符の買い方も知らない。当初は一帆に想いを寄せるも、一帆と西夜が付きあうことになって振られてしまい、以降は2人を応援する側に回る。そして振られた時に慰めてくれた壱岐との距離を少しずつ縮めてゆき、後に付き合うようになった。 単行本第7巻の欄外コーナー『アルゴー動物園』では“ジュウモンジオオハクチョウ” 南部 希美(なんぶ のぞみ) 女子寮の寮生で、西夜、唱とは中学時代からの親友同士。唱と同室。陸上部所属で足が速い。一人称が「希美」で他人をちゃん付けで呼ぶなど、子供っぽいところを残していたが、カメとヌクとの三角関係に巻き込まれてしまい、悩んだ末に髪を切ってヌクと付き合うことにした。 単行本第7巻の欄外コーナー『アルゴー動物園』では“ニトーシンノウサギ” 温田 稔(ぬくた みのる) 男子寮の寮生。カメとは同室で親友となる。通称「ヌク」。趣味はプラモデル等の工作で、カメのために強化改造した秘密装備を製作したのも彼。希美に惹かれるも、中学時代に辛い失恋をした経験と、親友のカメも希美に思いを寄せていたことを知ったために言い出せなかったが、希美が髪を切ってまで想いを伝えてきたことに応えて恋人同士となった。 単行本第7巻の欄外コーナー『アルゴー動物園』では“スパナコウモリ” 塩入 かえで(しおいり かえで) 女子寮の寮生で、2年目から西夜と同室。常に#マークの入ったどてらやTシャツを着ている。行動的というより武闘派で、アルミ合金で作られたカメのこうらを蹴り破ったこともある。弱点はくすぐりで周りからは度々くすぐりで制裁されている。 どちらかといえばカメ達とバカ騒ぎをやっているという印象が強いが、一帆と鈴が抱き合っているのを目撃して吐いてしまうような繊細な一面も持っている。 単行本第7巻の欄外コーナー『アルゴー動物園』では“イゲタヤマネコ” 泊 順(とまり じゅん) 男子寮の寮生で水泳部員。一帆と西夜が些細な擦れ違いを起こし始めた折に、たまたまそこにいて巻き込まれたような形で一同と関わるようになり、2人が破局を迎えてしまった後、西夜を真剣に好きになって付き合うようになる。 後に、転校する一帆から男子寮長を託され、西夜とコンビを組んでアルゴー寮の舵取りを担うことになった。 都築 のぶ子(つづき のぶこ) 1年生時の西夜のルームメイト。細かいところに気が回る真面目な性格であることから一帆・西夜の寮長辞任騒ぎの際西夜に直々に後継者に推薦された。
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