01の仲間たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 08:41 UTC 版)
アキラ ハカイダー部隊に狙われる少年。実は、壊滅したダークの首領プロフェッサー・ギルの次男で、催眠術によって記憶を失っている。巨大ロボット「ジャイアントデビル」の心臓部の設計図が特殊インクによって、背中に刷り込まれている。この図面は水に反射させた光を当てることで現れる。ヒロシとも違和感なく、兄弟として接している。ヒロシ、ミサオとの3人になると命を狙われることもなくなり、狂言回しや顔見世のようなシーンが多くなり、物語の主軸から外れていく。 リエコ アキラを影から守る女性。ダークではアキラの教育係をしていたが、ギルのようになることを恐れ、彼と共に基地から脱出した。変装の名人。イチローに好意を寄せるが、第24話で、自分が乳母代わりのアンドロイドであることを明かして爆死した。原作版のリエ子もロボットでありながら、そのことに気づいていなかったという設定である。 ヒロシ 第15話から登場した少年。ギルの長男で、アキラの2歳上。弟のアキラと同じく、ジャイアントデビルのボディ部分の設計図を背中に隠し持つ。アキラよりは男らしい性格。イチロー=01を「アニキ」と呼ぶ。 ミサオ ヒロシとともに、第15話から登場した女性。ダークではヒロシの教育係として働いていた。ダーク壊滅後はスリをしてヒロシとともにさまよっていた。「金持ちか悪人からしかスラない」というポリシーの持ち主で、生活費を稼いでいる。リエコほどではないが変装も得意。 リエコの死後は、アキラの世話もするようになる。 百地 頑太(ももち がんた) 甲賀流忍者「百地三太夫」の子孫を自称するフリーカメラマン。特ダネをものにしようとカメラを持ち歩いているが、いつも失敗しているドジな男。「やってみるもんねー」が口癖。イチローやアキラからは「ガンモ」と呼ばれ、そう呼ばれると怒る。前作『人造人間キカイダー』に登場した服部半平の、ギャグメーカーとしての後継キャラクター。第19話までの登場。第1話オープニングでのクレジットでは、役名の「百地頑太」が出演者として誤表記されている。 ビジンダー 第30話から登場。大犯罪組織シャドウが、女子供に弱い01の性格を分析して作り上げた悪の人造人間で、華奢な見た目から想像できぬほど頑強であり、ゼロワンドライバーを受けても小破で済んだ。01と互角に渡り合えるほど、シャドウの人造人間の中では群を抜いた強さを持つ。 第31話でイチローによって「せめてジローと同等の心を持ってほしい」という思いから、イチローが用意した不完全な良心回路(悪の命令には良心回路も逆らえない時がある)を備え、その後は01と共にシャドウに立ち向かっていくことになる。 背中に背負った小型のハープを弓矢のようにして使う。必殺技は、胸から放つビジンダーレザー。他にも、ハカイダーを跳ね飛ばす威力があるビジンダーキック、空中回転からキックを決めるビジンダーシュート(第31話で使用)という技もある。ビジンダーレザーのエネルギーを使用することで飛行も可能。エネルギーのほとんどを使用することで、心臓が停止した人間を蘇生させるショック療法も可能(第44話で使用)。 01とビジンダーがエネルギーを合わせて放つブラストレザーは、第39話で空飛ぶ円盤を、第41話で空中戦艦を破壊した。01、キカイダー、ビジンダーの3人で手を繋ぎ、空中で風車のように回転して放つ超必殺技キカイダー・トリプル・サークラインの威力も絶大。 キメ口上は「この世に花のあるところ、私は花の中から躍り出て、悪に立ち向かうのよ!」(第41話)。 専用バイクのビジンダーマシーンはフロント部分にロケット弾を2門装備している。最終回以外では全く乗っておらず、また塗装以外はワルダーのマシンに似ている(造形的には再塗装である)。 マリ ビジンダーの人間態。01を罠にはめるためにマリとしての人格はビジンダーとはやや異なって作られているようで、良心回路を搭載する以前から、(人間の)女性らしい慈愛の心を持つ。人間とロボットの間で苦悩することも多い。寒さに弱く、上着なしで寒い冬に一晩さらされるとエネルギー転換装置が耐えられず、停止してしまう。当初はレザー製の衣装だったが、第33話から布地のものに変更された。 その胸には小型水爆が内蔵されており、ブラウスの第3ボタンを外すと起爆装置が作動する。しかもうかつに水爆を外すと命に関わる。誤爆防止の安全装置も内蔵され、シャドウ基地から遠隔操作できるようになっている。ボタンを外す行動を起こさせる(周囲の人間に「胸を緩めて」と頼んでしまう)ために、体内に激痛回路が設置されていてシャドウ基地からの遠隔操作で何度か起動させられたが、後半はその存在が希薄になっていた。第45話にてワルダーの手により水爆は取り外され、エネルギー回路を与えられたことで命も助かった。このマリの上着の第三ボタンを外す描写は、長坂秀佳が「ポルノ的サスペンス」用に考えていたものであった。マリ役の志穂美悦子は当時「JAC」の新鋭であり、JAC主宰だった千葉真一の強い要望で起用されたこともあって、初登場回である第30話では、千葉自身が直々に志穂美の殺陣をつけている。
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