高村一派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/29 23:42 UTC 版)
高村 皇(たかむら すめろぎ) 日本各地で怨霊の復活を企む、小野篁の子孫を自称する男。秘密主義者で部下の中でも顔を合わせたことがある者は少ないという。部下たちに命じて怨霊を封じた神社の社殿や鳥居を破壊させ、さらにその場所を血で穢させるため殺人を行わせている。その目的は怨霊が日常的に跋扈し、天変地異が恒常的に発生するような「古代からの美しい日本」を取り戻すこと。 磯笛(いそぶえ)/ 大磯 笛子(おおいそ ゆうこ) 高村の部下。狐を操る。10年で1歳ほどしか歳を取らないように見える体質で、その容姿を生かして女子高生としての潜入などを得意とする。 半年前に由比ヶ浜女学院に入学、自身が所持していたとある秘宝を摩季に見られたため彼女を殺害する。鶴岡八幡宮で鳥居を倒壊させ、頼朝の怨霊を復活させようとしたが辻曲家の面々に妨害され失敗、大火傷を負い腹心の白狐・白夜を失う。その後は怪我を押して三輪に向かい、三輪山で紗也を生贄にしようと画策したがまたしても妨害に遭い、山中の「鎮女池」に転落してしまうが市杵嶋姫命の部下である鎮女に事情を説明して許され、左目の視力を代価に吒枳尼天に祈願して生還する。そのまま伏見に行き伏見稲荷大社の鳥居を倒して宇迦之御魂神を復活させようとするが、稲荷明神の本質を見誤っていたことで失敗してしまう。 鳴石(なりわ) 顔色の悪い細身の男。爬虫類を思わせる目をしており、視線を合わせることで催眠術をかける能力を持ち、これを使うことで特定の条件下で人を突然死に追いやることができる。紗也を巡る一件では目撃者たちを次々と刺殺、その後名古屋に向かい熱田神宮に侵入して日本武尊の復活をもくろむが、警察官に妨害され逃走を図ったものの陽一に捕縛される。逮捕後、催眠術を使って脱走し三輪に向かい、三輪山の要石を求めて殺人を犯し、奥津磐座の破壊工作を行う。またしても紗也を狙ったが失敗して再逮捕された。 綱手(つなで)/ 坪井 美津代(つぼい みつよ) フォークソンググループ『白い鳥』の元ボーカルで、現在はフォーク居酒屋「御伽草子」のオーナー兼店長。鳴石の部下に当たるが彼のことは嫌っている。善人を装い紗也に接触し、走水神社で弟橘姫の生贄に捧げるため彼女を殺害しようとしたが、了たちに妨害され失敗した。 蛇(くちなわ)/ 汐入 進(しおいり すすむ) 神奈川県警捜査一課所属の刑事。階級は巡査部長。紗也を巡る事件を担当する傍ら高村の部下としても活動しており、名古屋の鳴石の元に向かったが熱田神宮に駆けつけた警察官に転び公妨で逮捕される。 猿太(さるた) 「毒飼いの猿太」と呼ばれる赤ら顔の男。玉依姫を復活させ巨椋池を復元させるため、貴船神社の鳥居を倒壊させ貴船川に蜘蛛の毒を流すが、神の怒りに触れたため祟られ、血を吐いて死亡した。 天地 否(あまち いなめ) ヌリカベ。磯笛の指示で紗也を誘導し三輪に向かわせた。鐃速日命(大物主神)の復活に失敗した直後、紗也を襲撃するが奈良県警の忘澤に妨害され捕縛され、佐助によって封印される。 蝦蟇(ひきがえる)/ 松田 明(まつだ あきら) 広島・宮島署の警察官。巡査部長。高村の指示で島内にある大元神社・長濱神社・御山神社・嚴島神社の不明門を破壊、さらに結界を守ろうとした者たちを殺害して市杵嶋姫命を復活させようとしたが鎮魂され、さらには陽一に訳も分からぬまま捕縛される。 蛟(みずち)/ 守島 ゆかり(もりしま ゆかり) 大阪在住の40歳の女性。自身に憑依した高村と蝦蟇と共に破壊工作と殺人を行う。捜査の目をそらすため旅行者を殺害し偽の証拠をでっち上げようとしたものの、蝦蟇と共に陽一に捕らえられた。 如月 妖子(きさらぎ ようこ)、如月 霊子(きさらぎ れいこ) 京都・深草に住む双子の姉妹。磯笛の要請で伏見稲荷の鳥居に生贄の「紙垂」として4名の人間の遺体を吊るす。その後の破壊工作にも協力していたが、怨霊の復活に失敗してしまい八握剣に落ちた雷の側撃雷を浴びて失神する。
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