違法コピー対策
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「ニュージーランド・レコード産業協会」の記事における「違法コピー対策」の解説
RIANZ は著作権法92章A (Section 92A Copyright Act) の改正実現に協力的だった。この改正は、著作権保護されたデータのダウンロードに関し、裁判の有罪確定を待たず「告発」のみで利用者を締め出すよう ISP に要求するという、この種の法律としては世界で初のものになるはずだった。この改正と、それに関わる RIANZ の活動は多くの批判を浴びた。ISP はこの法律を「基本的権利を侵し、かつ全く実効性の無い、深刻な欠陥法」と指摘した。一方、何千人というアーティストらは RIANZ の姿勢に対する「失望」を口にして、公正な著作権の取り扱いを求めるキャンペーン (Campaign for Fair Copyright) に参加した。結果的にこの条項は完全に除かれ、2011年の著作権改正法案によって 92章A はファイル共有を禁じる 122章A に置き換わり、2011年9月1日をもって発効することになった。
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違法コピー対策
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プロムシカエは P2P ネットワークを監視し、その利用者の音楽ダウンロードに関するデータを収集してきている。2005年4月にプロムシカエは、自分たちは Kazaa の P2P ネットワークを監視し、1万人以上のユーザに警告と法的脅迫を含むメッセージを送ってきたと述べた。2008年はじめ、プロムシカエはスペイン最大のインターネットサービスプロバイダであるテレフォニカに対して訴訟を起こし、プロムシカエが監視してきた Kazaa ユーザの個人情報を渡すよう要求した。それによってプロムシカエは Kazaa ユーザを直接訴えるつもりだったのである。この「プロムシカエ対テレフォニカ裁判」は欧州司法裁判所まで持ち込まれ、テレフォニカは個人情報を渡す義務はないという判決が下った。 2008年6月、プロムシカエは Manolito P2P、Blubster、Piolet の開発者である Pablo Soto を訴え、彼が不公正競争に関与し、1300万ユーロの損害が発生したと主張した。 プロムシカエは、ファイル共有を起訴できるようスペインの法律を変えることを目指す業界団体である "La Coalición de Creadores e Industrias de Contenidos" の共同設立者の一つである。
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違法コピー対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 03:40 UTC 版)
ギリシャの音楽市場における違法コピーは、今に始まったことではない。1980年代初期において、家庭や店頭におけるカセットテープ複製は市場の8割を占めていた。しかし啓蒙運動や違法業者の告発によって、1990年代初期にはこの比率は2割まで減少した。 近年では、フランス通信社が「ギリシャでは CD と DVD の違法コピーが蔓延している。多くのギリシャ人は、割高に思える正規店よりもカフェやレストランにいる行商人からディスクを買うことを好んでいる。」と報じている。その2006年7月の違法コピー調査によると、ギリシャの違法コピー率は他の EU 諸国に比べて顕著に高く、イタリア・スペインと肩を並べるものだと IFPI は指摘している。またこの調査によると、違法コピーはギリシャにおける音楽関連の全売上の50%を占めており、IFPI は「甘過ぎる法規制と非効率的な取締りが違法コピー対策の妨げになっている」と非難している。さらに IFPI は、2006年には1億5千万ユーロの逸失利益が生じたと計算している。2008年に『カシメリニ』紙が報じたところによると、違法コピーの販売によって損なわれたギリシャの税収は9年間で10億ユーロ近いとのことである。 全国にはびこる違法コピーがもたらした別の影響として、IFPI ギリシャのゴールドディスク認定売上枚数の際立った切り下げが挙げられる。2005年にアテネで開かれた会議で、 IFPI の会長兼 CEO である John Kennedy は次のように述べた。 「スペインとともに、ギリシャは西欧で最悪の違法コピー問題を抱えた国であり、違法コピー率が 45% を超える点で、エチオピア、チェコ、スロバキアと同等である。違法コピー率が 50% 前後という事実を踏まえると、ギリシャは違法コピーが正規販売を上回りかねないという西欧でも非常に稀な国の一つである。」 2008年9月には、ギリシャ語楽曲のプラチナディスク認定枚数が 30,000 枚から 12,000 枚へ、同じくゴールドディスクが 15,000 枚から 6,000 枚へ、それぞれ 60% 引き下げれた。レコードの売上水準が急激に落ち込んで現在の水準に落ち着いたのもこの頃であり、ギリシャは正規のレコード販売に関して EU 諸国の中でも最低水準の国になった。 さらに最近では、ギリシャの金融危機以降、名の通ったアーティストですら全国紙(通常は『Real News』紙)の付録としてアルバムをリリースすることが常態化している。これによってレコード会社とアーティストにギャランティーが入るわけで、さもないと正規販売だけは売上が覚束ないのである。こうして頒布された分はゴールディスク認定には反映されないため、多くのアルバムは別途リリースされ、十分な売り上げがあればゴールディスク認定される可能性もある。
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