近代のスモレンスクとは? わかりやすく解説

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近代のスモレンスク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 18:56 UTC 版)

スモレンスク」の記事における「近代のスモレンスク」の解説

スモレンスク1708年スモレンスク県(グベールニヤ)の中心地となったスモレンスクロシアにとって、戦略的宗教的ほか様々な理由から重要な都市であったが、特に、この地の大聖堂正教会でも最も崇敬されているイコンのひとつである聖ルカイコン持っているために重要であった1101年建てられスモレンスク生神女就寝大聖堂1611年ポーランド軍によるスモレンスク陥落の際に中の避難民ごと爆発しその後応急処置されカトリック教会となっていたが、1674年取り壊され1772年100年近い工事の末に現在の新しい建物完成したスモレンスク経済ゆっくりと沈滞していったが、モスクワへ進路を守るという軍事上の重要性消えなかった。 ナポレオン戦争中の1812年8月16日ナポレオン・ボナパルト率いられ大陸軍と、ピョートル・バグラチオンミハイル・バルクライ・ド・トーリ率いロシア帝国軍スモレンスク激突したスモレンスクの戦い (1812年)ロシア語版英語版))。トルストイ『戦争と平和』描いたこの戦いで城内立て篭もっていたロシア軍は街に火を放ち市内を横切るドニエプル川破壊して退却し、翌17日大陸軍入城したナポレオン側には9,000人、ロシア側には11,000人の死傷者出ている。焦土化したスモレンスクは、補給線伸びきっていた大陸軍にとって補給拠点とならず以後兵站支障をきたすこととなった1912年にはこの戦い100周年記念してスモレンスク中心部かたどった記念碑建てられている。 十月革命直後ベラルーシ大部分ドイツ軍占領されていたとき、スモレンスク行政上はロシア一部ありながらベラルーシ政治の中心一つとなった1918年ドイツ占領軍ベラルーシ人民共和国一部としてスモレンスク県の設立宣言したが、この国は一年弱しか続かなかった。1919年1月2日白ロシア・ソビエト社会主義共和国スモレンスク設立されたが、その数ヵ月ポーランド軍ミンスクから撤退する白ロシア政府ミンスク移転した第二次世界大戦中スモレンスクは再び大規模な戦闘舞台となった。まず1941年7月ソ連侵入したドイツ国防軍機甲師団対す赤軍による最初反攻であるスモレンスクの戦い起こった。この戦闘戦車1200台を擁するドイツ軍赤軍戦車全滅させたものの、60万人近い赤軍頑強に抵抗して進軍遅らせ最終的に20万人ドイツ軍による包囲破って脱出成功した8月にはスモレンスク陥落し兵士30万人捕虜となり、市街地93%が破壊された(第1次スモレンスク攻防戦)。またスモレンスク宗教上重要な街としてきた「スモレンスク生神女のイコン」もこの時に焼失し失われた。この抵抗記念して1985年にはスモレンスク英雄都市称号ソ連政府から贈られた。 スモレンスク占領したドイツ軍ソ連共産党スモレンスク州委員会文書類を無傷手に入れたドイツへ送られたこの文書戦後アメリカ合衆国押収し西側諸国ソ連行政対す研究資料となった。この文書2002年アメリカからロシアへ返却されている。1943年8月には、赤軍スモレンスク州ブリャンスク州占領するドイツ軍に対して大攻勢行い戦線西へ200kmほど押し戻された。9月25日にはソ連軍スモレンスク解放し第2次スモレンスク攻防戦)、モスクワ対す侵攻脅威以後消滅した

※この「近代のスモレンスク」の解説は、「スモレンスク」の解説の一部です。
「近代のスモレンスク」を含む「スモレンスク」の記事については、「スモレンスク」の概要を参照ください。

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