近代のドーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/09 14:44 UTC 版)
ロシアのモスクワにある有名な聖ワシリイ大聖堂は1555年から1561年に建設された。特徴的な「たまねぎドーム」は1680年代に作られたもので、ロシア建築の代表例とされている。 ムガル建築の傑作とされるタージ・マハルは、ペルシア、インド、イスラムの建築様式を組み合わせた墓廟である。1632年から1653年に建てられた。大理石製のたまねぎドームは高さが約35mで、7mの高さのドーム基部(穹窿胴)に載っている。 ロンドンのセント・ポール大聖堂は1677年から1708年に再建された。クリストファー・レンの設計は3層構造で、眼窓つきの内側のドームと鉛板で覆った木製の外側のドームの間に煉瓦を積んだ構造がある。煉瓦構造は外殻と頂上の鐘楼を支えており、内側の眼窓からその一部が見えている。頂上の十字架を含めた高さは108mである。ドナト・ブラマンテのテンピエットを思い起こさせる外観で、それがさらにアメリカ合衆国議会議事堂など多くの建築物に模倣されていった。 パリのオテル・デ・ザンヴァリッドにある礼拝堂は1679年から1708年に建設された。これもセント・ポール大聖堂に着想を得たドームの1つである。1861年、ナポレオン・ボナパルトの遺体がこのドーム中央の下にある地下墓所に移された。
※この「近代のドーム」の解説は、「ドーム」の解説の一部です。
「近代のドーム」を含む「ドーム」の記事については、「ドーム」の概要を参照ください。
- 近代のドームのページへのリンク