農本主義と昭和維新とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 農本主義と昭和維新の意味・解説 

農本主義と昭和維新

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 14:43 UTC 版)

権藤成卿」の記事における「農本主義と昭和維新」の解説

1929年昭和4年)に麻布台から代々木上原引越しをし、帝大七生社四元義隆下宿したり、また橘孝三郎紹介日蓮主義者の井上日召や、のちに血盟団事件参加する水戸学生らが出入りしたまた、海軍革新派五・一五事件実質的指導者であった藤井斉権藤成卿の『自治民範』(『皇民自治本義』)を絶賛していた。1929年秋のアメリカ合衆国からはじまる世界恐慌の波は日本でも深刻なものとなり、1930年から翌年にかけて昭和恐慌となり、農村窮乏(昭和農業恐慌)も問題視された。 昭和6年1931年8月権藤橘孝三郎初対面したが、以前より権藤著作通じて尊敬していた。 同年11月権藤平凡社社長農民自治会下中弥三郎農民協議会長野朗、法政大学小野武夫作家武者小路実篤今東光愛郷塾橘孝三郎らと農本主義者の共同戦線日本村治派同盟」が結成される日本村治派同盟では「反都市」「反資本主義」「反近代」が共通認識であったが、橘孝三郎長野朗は翌1932年2月脱会し、雑誌農本連盟」を創刊する権藤1931年に『日本農制史談』、1932年に『君民共治論』『日本震災凶饉攷』『農村自救論』などを立て続け発表した1932年昭和7年2月9日井上日召指令井上準之助が、3月5日には三井財閥団琢磨射殺される血盟団事件が起こる。 1932年 3月静岡農村青年共働学校開いていた岡本利吉主導して犬田卯トルストイ主義者で農本共働塾の加藤一夫長野朗、橘孝三郎瑞穂精舎創設した和合恒男農民運動家の中沢弁次郎とともに権藤農本連盟発足するが、短期分裂する分裂後同年4月権藤顧問とし、長野朗、橘孝三郎和合恒男稲村隆一宮越信一らが自治農民協議会結成する自治農民協議会綱領政治的に我が社稜体統公同自治確立経済的に我が共存互済の原則により農を本とし衣食住物資充足努む 教育人の性能を甑養すを以て目的とす 外交彼我協和主旨重んじ有無疏通を以て目的とす といったもので、権藤思想濃厚に反映されたものだった自治農民協議会その後農家負債3年据え置き補助金満蒙移住補助の三か条を掲げた請願運動を開始する。 1932年自治的農本主義運動の最盛期であったとされ、政府農山漁村経済更生運動(自力更生運動)をはじめている。同1932年5月15日海軍古賀清志血盟団残党によって犬養毅首相らが射殺される五・一五事件発生する権藤はこれらの昭和維新思想的影響およぼしたという嫌疑投獄されたが、無関係あきらかになり釈放された。1932年10月信州での座談会では窮之におかれた信州農民商工業者軍部期待をかけるのに対して権藤軍部による革命否定する同時に性急安易な社会改造でなく、堅実な社穣自治への復帰説いた1932年6月には自治農民協議会の三か条請願運動は3万2千の署名集め衆議院通過6月13日には政友会農村負債整理を含む政友会協議案が可決した昭和維新後、権藤目黒中根町で塾「成章学苑」を、1935年10月には制度研究会発足させ、また松沢保和によって雑誌制度研究』が発刊した(-1937年1月下中弥三郎犬田卯武者小路実篤橘孝三郎らの日本村同盟自治農民協議会後押ししたとされる1934年昭和9年)、権藤は「制度雑誌」を創刊制度学研究会を発足させ、機関紙制度研究」も出した翌年二・二六事件勃発時代国体明徴運動へと大きく迷走していった。権藤また、日中開戦批判した1937年昭和12年7月9日、没。

※この「農本主義と昭和維新」の解説は、「権藤成卿」の解説の一部です。
「農本主義と昭和維新」を含む「権藤成卿」の記事については、「権藤成卿」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「農本主義と昭和維新」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「農本主義と昭和維新」の関連用語

農本主義と昭和維新のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



農本主義と昭和維新のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの権藤成卿 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS