言語と文化
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「ピレネー=オリアンタル県」の記事における「言語と文化」の解説
オック語が話される県北部のフヌイイェード地方をのぞけば、県全体でカタルーニャ語が話される。 フランスは常にフランス語を唯一の国語とし、国民に対し、明らかにカタルーニャ語を始めとするフランス語以外の普及を禁じてきた。20世紀、多くの親たちが、フランス語ばかり話す自分たちの子供にカタルーニャ語を話すよう勧めてきた。しかしカタルーニャ語教育は、常に広まるとは限らなかった。当時はフランス植民地帝国全土の輝ける時代であり、先祖の言葉を習得することは国語であるフランス語の熟達を阻害することになると恐れたのである。 フランス全土で、フランス語以外の言語は減少、消滅していったが、カタルーニャ語は数多あるその他の地方の言語と比較して、根強く残ってきた。集会が県内で多く開かれ、カタルーニャの伝統舞踊、特にサルダーナ(Sardana)が非常に好まれてきた。毎年プラードでは、夏期のカタルーニャ大学(l'Universitat Catalana d'Estiu)が開校する。 当局の大きな支援なしでもカタルーニャ語は、初等教育から大学に至るまでフランス語と同様に教えられてきた。しかし20世紀の間、カタルーニャ語は衰退し続けた(地域のその他の言語も同様であった)。
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言語と文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 03:30 UTC 版)
南アメリカ人の約50%を占めるブラジルではポルトガル語が公用語であり、ほぼ全ての国民にとって母語でもある。その他のほとんどの国でスペイン語が公用語であり(とはいっても、下記の通りスペイン語を母語としない者も少なくないが)、スリナムではオランダ語、フランス海外領土のギアナがフランス語、ガイアナでは英語が公用語となっている。 とはいえ、先住民や移民の子孫の間では、母語などとしてそれ以外の言語を使うケースも少なくない。ケチュア語がエクアドル・ペルー・ボリビアの3か国で、アイマラ語がペルーとボリビアで、そしてグアラニー語がパラグアイで、それぞれスペイン語と並んで公用語になっているほか、南米各地の先住民コミュニティ内ではその他数多くの言語が、特に日常生活において今でも使われ続けている。非先住民系の言語としては、ヒンディー語とインドネシア語がスリナムで話されている。イタリア語がアルゼンチン、ブラジル、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラ、チリで話されている。ドイツ語がアルゼンチン、チリ、ベネズエラ、ペルー、パラグアイの極一部とブラジル南部各州の多くの地域で話されている(Riograndenser Hunsrückisch は国で最も話されているドイツ語の方言であり、その他のドイツ語の方言も広く話されている。ブラジル式ポメラニア語もリバイバルされている)。ウェールズ語はアルゼンチンのパタゴニアのトレレウ、ラウソンで話され、書かれている。少数の日本語話者もブラジル、ボリビア、コロンビア、パラグアイ、エクアドルにいる。レバノン系、シリア系、パレスチナ系のアラビア語話者はブラジル、エクアドル、チリ、アルゼンチンのアラブ人コミュニティーにおり、コロンビアとパラグアイには少ない。 上流階級と高等教育のある人々は一般に英語、フランス語、ドイツ語またはイタリア語を学習する。この地域で観光は大きな産業であり、英語や他のヨーロッパの言語はしばしば話されている。ウルグアイと近接しているため、南ブラジルの大半にはスペイン語の話される小さな地域がある。 ヨーロッパ、特にスペイン、ポルトガルとの歴史的な繋がりのため文化的に豊かであり、アメリカ合衆国の大衆文化からインパクトを受けている。 南アメリカのスペイン語圏アメリカの文学は1960年代、1970年代のラテンアメリカ文学ブームで大きな人気を得た。小説ではガブリエル・ガルシア=マルケスが、他のジャンルではパブロ・ネルーダやホルヘ・ルイス・ボルヘスといった作家が注目された。 南アメリカの広範な人種混合により、ラテンアメリカ料理は黒人、インディオ、アジア人、ヨーロッパ人の影響を受けている。西アフリカの影響を受けているブラジルのバイーアは特に有名である。アルゼンチン、チリ、ウルグアイでは一般にワインが好まれており、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、チリ南部とブラジル南部の住民は好んでマテ茶を飲み、パラグアイでは冷やしたテレレが飲まれる。ピスコはチリとペルーでグレープワインから生産される酒であるが、双方の国が起源を主張している。ペルー料理は中国、日本、スペイン、アフリカ、アンデス、アマゾンの料理の要素の混合である。
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