言語と国家とは? わかりやすく解説

言語と国家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:27 UTC 版)

言語」の記事における「言語と国家」の解説

言語国家成立させるうえでの重要な要素であり、カナダにおける英語とフランス語や、ベルギーにおけるオランダ語フランス語のように、異な言語間の対立がしばしば言語戦争呼ばれるほどに激化して独立問題発展し国家大きな影響を及ぼすことも珍しくない東パキスタンのように、西パキスタン言語であるウルドゥー語公用語化に反発してベンガル語同格国語とすることを求めたことから独立運動起き最終的にバングラデシュとして独立したような例もある。 こうした場合言語圏別に大きな自治権与えたり国家公用語複数制定したりすることなどによって少数派言語話者の不満をなだめる政策はよく用いられる言語圏に強い自治権与え典型例ベルギーで、同国では1970年言語共同体設立され数度変更経てフラマン語共同体フランス語共同体ドイツ語共同体3つの言語共同体併存する連邦国家となった公用語複数制定する例ではスイス典型的であり、それまでドイツ語のみであった公用語1848年憲法によってドイツ語・フランス語イタリア語三公用語制となり、さらに1938年にはロマンシュ語国語とされた。この傾向が特に強いのはインドであり、1956年以降それまで地理的な区分から同系統の言語用い地域へと州を再編するいわゆる言語州」政策取っている。

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