ドイツ語・フランス語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/22 08:53 UTC 版)
ドイツ語やフランス語にも、英語と同じく"所有動詞由来の助動詞(haben/avoir)+過去分詞"の形式による完了形がある。ただし「行く」「来る」などの移動を表す自動詞や、「死ぬ」などの状態変化を表す自動詞(あるいはフランス語の代名動詞)の完了形には所有動詞の代わりに、本来は存在を表す動詞であるコピュラ(sein/être)を用いる点が異なる(これは新たな状態を過去分詞で表現した言い方に由来し、日本語の「たり」「ている」と似た表現となっている)。また英語とちがって現在完了形が過去形と厳密には区別されず、現在と切りはなされた過去を指示する「きのう」「3日前」などの語句とともに使うことができる。特に口語では過去のことがらを表すのにも現在完了形が用いられることが多い。フランス語口語では本来の単純過去形はもはや用いられず、現在完了形を複合過去形と呼ぶ。
※この「ドイツ語・フランス語」の解説は、「完了形」の解説の一部です。
「ドイツ語・フランス語」を含む「完了形」の記事については、「完了形」の概要を参照ください。
- ドイツ語・フランス語のページへのリンク