ドイツ語・オランダ語等
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/11 17:05 UTC 版)
ドイツ語・オランダ語等の分離動詞は、不定詞や分詞としては結合形で、定動詞としては分離形で用いられる。定動詞でも副文(従属節)では結合形となる。これは、本来文末にあった定動詞が前に移動したため、前綴りが取り残されたと考えられる(V2語順を参照)。結合形では一般に前綴りにアクセントがあり、前綴りにアクセントがない非分離動詞と区別される。 ドイツ語の例: ankommen「到着する」(不定詞) anzukommen(zu不定詞) Er ist angekommen.「彼は到着した。」(過去分詞) Ich komme morgen an.「私は明日到着する。」(定動詞・主文) , dass ich morgen ankomme.「私が明日到着すると」(定動詞・副文) このように、あたかも「もともと結合していたものがある条件で分離する」ように見えるが、それは前述のV2語順と一つの概念を表すものはなるべく一語に綴るという性質によるものと言える。an と kommen という二つの語が密接に結びついて「到着する」という一つの概念を表し、主文(主節)の定動詞の場合は結合するのに無理があるため分離はやむを得ないがそれ以外においては無理なく結合できるのである。 なお、オランダ語の分離動詞のte不定詞は分離して書かれる(aankomen → aan te komen)。
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