言語と方言の違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 07:28 UTC 版)
言語学的には、言語と方言は、相互理解可能性によって区別される。話者Aと話者Bがそれぞれの場合で、単一の母語を持ち、この母語だけで話すとしたとき、Aがその母語を使ってBに話し、BがAの話した内容を理解できないとき、二人の話す母語はそれぞれに独立した言語である。理解できる場合はAとBは同じ言語の方言となる。 ただし実際には、「同語族・同語派・同語群の別の言語」と「同一言語の中の方言」の違いは曖昧である。中には、隣接する地域同士ではそれぞれ意思疎通が可能でも、数地域隔たると全く意思疎通ができなくなる場合もある。国境の有無や、友好国同士か敵対国同士かというような政治的・歴史的な条件、正書法の有無・差異などを根拠に両者の区別が議論されることもある。そのため、「世界にいくつの言語が存在するか」という質問への明確な答も存在しない。 ユネスコでは「言語」と「方言」を区別せず、全て「言語」として統一している。
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