言語と民俗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 07:59 UTC 版)
ピクト人がオークニーに定住して正確な記録としての歴史が始まったとき、彼らが話していたのはブリソン諸語であった。1970年にメインランド島で発掘されたバッククォイ・スピンドル・ホール(英語版)にはオガム文字の碑文が刻まれており、オークニー諸島にノルド語以前の古アイルランド語が存在していたことを示す証拠となっている。 ノース人のオークニー占領後、オークニーの地名はすっかり古ノルド語の西ノルド語となった。古ノルド語は、オークニーやシェトランドで独自に話されるノルン語へ進化し、18世紀終わりまで細々と話されていたがついに滅びた。ノルン語は島嶼スコットランド語(英語版)オークニー方言に取って代わられたのである。この方言は、テレビや教育、かなりの人数の移住者という全面的な影響のために凋落の一途を辿っている。しかしオークニー方言の使用を復活させる試みが一部の作家とラジオのキャスターによって行われている。特徴ある歌うようなアクセント、古ノルド語に起源をもつ多くの方言語は使われ続けている。訪問者に最も頻繁に遭遇したオーカディアンのことばは、小さい(small)を意味するpeedieである。これはフランス語のpetitに由来するのかもしれない。 オークニー諸島には豊富な民俗伝承がある。古い昔話の多くには、オークニー諸島とスカンジナビア半島の関係を示すトロウ(trow。トロルのオークニー方言)が関わってくる。古くの地元の風習には、ストーンズ・オブ・ステネスを構成するオーディン岩で行われる結婚の儀式も含まれていた。 現代オークニー文学の著名な象徴は、詩人エドウィン・ミュア、小説家・詩人のジョージ・マッカイ・ブラウン、小説家エリック・リンクレイターである。
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