言語と絵文書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/24 06:16 UTC 版)
「ミシュテカ文字」も参照 ミシュテカ語とその近接諸語は、20世紀末の段階でおよそ300,000人に達する人々によって話されていると推定されているが、ミシュテカ語話者の大多数は、実務的にスペイン語も話すこともできる。ミシュテカ諸語のいくつかはミシュテカ語以外の名前、とくにクィカテコ語 (Cuicateco)やトリキ語 (Trique)と呼ばれる。 ミシュテカ語はその写本、もしくはその歴史と系図を鹿皮に「(屏風のように)折りたたまれた本」の形式で描いた絵文書によって人類学上よく知られている。ミシュテカの絵文書には、数字は○、文字は判じ絵のような絵文字を使い、絵全体で物語を表現している。絵文書に記載されたもっとも有名な物語は八の鹿王のものである。この名前は彼の生まれた日にちなみ、彼の個人名はジャガーの爪である。ボドリ絵文書とヌッタル(ナットール)絵文書を含むいくつかの絵文書に「八の鹿・ジャガーの爪」の叙事的な歴史に関連する記述があり、彼がミシュテカのほとんどの地域を征服し、統一することに成功したことと最後には52歳のとき戦いに敗れ生け贄になったことを記している。
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