統括診断部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 14:08 UTC 版)
「天久鷹央の推理カルテ」の記事における「統括診断部」の解説
天久 鷹央(あめく たかお) 一族経営である天医会総合病院の副院長兼統括診断部部長。理事長の次女。帝都大学医学部医学科卒。シリーズ開始時、27歳。小柄で童顔のため、高校生、時には中学生に間違えられることがある。しかし、本人は自分は「レディ」だと主張している。 アスペルガー症候群、広義のサヴァン症候群による超人的な記憶力・計算力・知能の持ち主で、院内の各科で「診断困難」とされた患者や外部から持ち込まれる不可解な事件を〝診察”して〝診断”を下し、何度も難事件を解決している。その反面、不器用で採血が出来ず、運動神経が鈍くてよく転び、視覚過敏で外出時はサングラスを使用し、聴覚過敏で人が多いところが苦手で、予想外のことが起きるとパニックになりやすく、偏食でカレーライスと甘いものしか食べない。映像記憶能力を持ち、一度見たものは忘れない。作中でも天医会総合病院の内科に入院している患者を全て覚えていたり、研修医時代から診た患者を全て覚えていたりと、超人的な記憶力を見せている。 副院長という役職にある鷹央に逆らえずに敵意を抱いている病院関係者(主に外科の医師たち)から「屋上に棲む座敷童」と陰口をたたかれている。 的確な判断を下すが、アスペルガー症候群であるために人の機微に疎く、時には相手を激昂させてしまうこともある。そのため統括診断部にきた医師たちと悉くトラブルを起こして辞められてしまい、引きこもっていた。そこに現れた小鳥遊との事件解決への活躍を経て、徐々にだが周囲へと心を開き始めている。鴻ノ池とも巻を追うごとに仲良くなり、次第に買い物などにも出かけている。男には興味がないと公言しており、合コンに興味を示して男側として参加するなど、女性に興味があるかのような言動も見られる。難解な事件の発生を知ると、強引に介入して真相を暴く探偵の役割をする。 姉の真鶴には恐怖を抱き、怒られそうになると舌足らずになるほど恐れている。兄で凄腕の精神科医の天久翼(あめく つばさ)とは反りが合わずに付き合いを断っている(→神酒クリニックで乾杯をシリーズ)。 小鳥遊 優(たかなし ゆう) 本作の語り手。 統括診断部に所属している内科医見習い。シリーズ開始時、29歳。赴任の挨拶時に鷹央から「小鳥」というあだ名を付けられ、下僕扱いされている。 統括診断部での仕事はほとんどが患者の愚痴の聞き役である。また、鷹央の指示で毎週金曜日は救急部に出向している。元々は外科医を目指し、純正会医科大学附属病院の外科医局に5年間勤めていたが、思うことが有り4月に内科医に転向し3ヶ月間大学で研修後、7月より純正医大附属病院から天医会総合病院統括診断部に派遣される。愛車は研修医時代に給料をやりくりしてローンで購入しチューンアップも施したマツダ・RX-8であったが、『火焰の凶器』の作中で放火され全焼してしまったために、『魔弾の射手』では実家のトヨタ・アクアを借用し、後にマツダ・CX-8を購入した。 大学時代は空手部に所属していて、暴徒相手に戦うこともある。 好みの女性は真鶴の様に年上で色香のある女性で、院内の看護師や薬剤師に粉をかけているが、いつもいいところになって鷹央に振り回されるため振り出しに戻っている。また、鴻ノ池が言い触らしている噂のせいで病院関係者に「鷹央の恋人の『小鳥』先生」として知られわたり、女性に振り向いてもらえないでいる。 お人好しで、傍若無人な言動と行動をする鷹央と患者や他のスタッフの間に入って場を取り持つ役割を担う。感情がすぐに顔に出るために他人に隠し事ができず、その性格を鷹央に利用されて犯人を罠に嵌める囮にされることがある。診断医としての能力は鷹央に及ばないが、たまにその何気ない一言が八方塞がりになった鷹央の突破口へのヒントになることがある。 研修医時代より人形町の築30年を超えるマンションに住む。同マンションの住人に高梨もいるため、『火焰の凶器』で放火魔からの脅しの品での宛先は「たかなしことり様」であった。東久留米市の天医会総合病院へは自動車通勤だが、愛車を失ってからは電車通勤していた。
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統括診断部(とうかつしんだんぶ)
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鷹央の父が鷹央の能力を生かすためにシリーズ開始の1年前設立し、研修を終えたての鷹央が部長となった。設立と同時期に病院の屋上に赤レンガ造りの平屋建ての建物である、"家"も建てられ、統括診断部医局となった。鷹央の家でもあり、鷹央は病院から出ることは少なかった。"家"の中には本やDVDが積み上げられてできた「本の樹」が無数に生えていて、高いものでは小学生の背丈ほどになる。
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