第20空軍創設とは? わかりやすく解説

第20空軍創設

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:04 UTC 版)

B-29 (航空機)」の記事における「第20空軍創設」の解説

インド配備されることとなったB-29はその強力な戦力ゆえに、在アメリカ陸軍航空隊司令官クレア・リー・シェンノート少将東南アジア地域総司令官ルイス・マウントバッテン卿など英領インド中国方面連合軍指揮官らが自分指揮下に置きたがった。その中には南太平洋戦っている南西太平洋方面最高司令官ダグラス・マッカーサー大将含まれていた。 指揮系統混乱してB-29十分なはたらきができなくなると懸念した首脳は、1944年4月4日アメリカ統合参謀本部直属する第20空軍創設司令官アーノルド据えて参謀長ヘイウッド・S・ハンセル准将置いた第20空軍創設した理由について、参謀総長マーシャルは「新し爆撃機の力は非常に大きいので、統合参謀本部としては、これをひとつの戦域だけでつかうのは、経済的ではないと考え新し爆撃機一人指揮官のもとで、統合参謀本部指揮下におくこととした」「新し爆撃機は、海軍機動部隊特定の目的向けられる同様に主要な特定任務部隊としてとりあつかわれるものである」とこのときの決定趣旨説明している。 一方日本軍着々と進む中華民国からの日本本土爆撃準備見過ごしていたわけではなく1943年12月には大本営陸軍部服部卓四郎作戦課長総裁のもとに、中国大陸からの本土爆撃対策兵棋演習が行われ、一号作戦大陸打通作戦)が立案された。翌1944年1月には総理大臣陸軍大臣東條英機大将からの指示で、大陸打通作戦目的中華民国南西部飛行場覆滅による日本本土爆撃阻止として、1944年1月24日大本営命令発令された。日本軍桂林柳州地区B-29進出すると、東京を含む大都市がすべて爆撃圏内に入るものと考え攻略することとしたが、アーノルドは、この頃行われていた日本陸軍攻撃中国軍桂林柳州防衛できない判断してB-29基地成都まで後退させている。日本陸軍建軍以来最大規模となる10師団40万人大兵力を動員し1944年4月にまずは長沙その後1944年11月には桂林柳州飛行場占領したが、すでにもぬけの殻であり、作戦自体日本軍中華民国軍多大な損害与えつつ目的地域攻略には成功したが、肝心B-29鹵獲という最大目的達成できなかった。 同年4月26日ビルマ戦線ビルマ航空戦)にて、単機移動中の第444爆撃航空所属B-29が中印国境にて日本陸軍陸軍航空部隊)飛行第64戦隊一式戦闘機「隼」2機と交戦双方ともに被弾のみで墜落はなかったが、これがB-29初戦となった日本軍の隼の攻撃何度も受けて多数命中弾を受けながら何の支障もなく飛行するB-29日本軍衝撃を受け、アメリカ軍作戦への自信深めている。 その後燃料物資蓄積ができた第20空軍は、1944年6月5日第20爆撃集団タイ首都バンコク爆撃命じたが、これは搭乗員育成目的任務であった98機のうち48機だけが目標上空到達したが、残り機械的故障引き返したか、進路見失って目標まで到達できなかったかであった到達した48機に対しては、日本軍戦闘機と高射砲による激し攻撃があったが、戦闘失われたB-29は1機もなかった。しかし、爆撃終えて帰還中に5機のB-29墜落し搭乗員15名が戦死ないし行方不明となっている。 アーノルドバンコク空襲翌日となる1944年6月6日第20爆撃集団に対して統合参謀本部は、中国対す日本軍圧力軽減するため、そしてまた6月中旬予定されているマリアナ諸島にたいするアメリカ軍の上陸作戦呼応するために、日本本土対す早期航空攻撃要求している」という至急電を打った司令官ウルフは、先日出撃たばかりであり、日本本土空襲投入できるB-2950機に満たない報告したが、アーノルド75機以上を投入せよと命令しウルフはどうにか燃料資材をかき集めて75機が出撃できる準備をすると、6月13日83機のB-29英領インドから成都飛行場進出した

※この「第20空軍創設」の解説は、「B-29 (航空機)」の解説の一部です。
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