第2の哨戒 1942年2月 - 3月・喪失とは? わかりやすく解説

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第2の哨戒 1942年2月 - 3月・喪失

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 23:51 UTC 版)

パーチ (SS-176)」の記事における「第2の哨戒 1942年2月 - 3月・喪失」の解説

2月3日パーチ2回目の哨戒ケンダリセレベス島およびジャワ海方面向かったセレベス方面では、港や攻撃位置となる狭い入り口通過試みた日本軍との一週間近い接触情報得たパーチは、目標求めて南へ移動する2月25日夜、パーチケンダリ沖で夜間浮上攻撃行って大型商船攻撃を行うが、パーチ駆逐艦反撃司令室前方気密室上部構造破壊され無線アンテナ破損したため一時的に通信不能になった。乗組員勇敢にも敵の厳重な哨戒の中、夜にデッキ修理行い、急速潜航逃れることが出来たその後パーチジャワ海向かった3月1日の夜、パーチオランダ領東インド諸島ジャワ島スラバヤ北西55キロ地点浮上航行しスラバヤ西部陸上部隊上陸させる日本軍船団攻撃開始しよう試みた攻撃できなかった。翌3月2日5時49分頃、パーチ駆逐艦潮と漣に発見された。潮と漣は、スラバヤ沖海戦沈没した重巡洋艦エクセター (HMS Exeter, 68) の生存者捜索しているところであった。潮の爆雷攻撃のためパーチ潜航余儀なくされ、41メートル深度潜航した更なる爆雷攻撃によりパーチ右舷モーター損傷し船体広範囲にわたる浸水生じる。また、魚雷3本誤作動誤発射してしまった。応急修理パーチ10時頃に水面浮上したが、再び駆逐艦攻撃を受け潜航燃料漏れ損傷したバラストタンクからの気泡で、駆逐艦パーチ撃沈したものと思い次の目標探してその場立ち去りパーチ戦場離脱することが可能となったデッキ冠水し機能するエンジン一台だけであったが、乗組員あらゆる修理行った不具合は収まらず、ハート艦長乗組員状況許せば自沈することを告げた乗組員私物整頓して最後時に備えていた。 3月3日早朝パーチ試験的に潜航試みた最悪一歩手前結果となった熟練者による操縦幸運によって浮上することができたが、ダメージによりもはや潜航することが不可能であることは明白だった。この時、すでに日本軍の2隻の巡洋艦と3隻の駆逐艦発見されていた。駆逐艦中に前日交戦した潮もいた。6時59分、パーチは潮から砲撃を受け、たまたま艦外で外気吸っていた乗組員砲撃驚いて海中飛び込んだパーチダメージ前日前々日と受け続けており絶望的であった傷だらけパーチ魚雷発射できず備砲撃てず、艦内温度噴出ガス濃度限界を超えていた。ここに来てハート艦長は艦の放棄命じ全ての弁が開けられパーチ自沈始めた時に7時16分。艦を沈め努力によりケネス・G・シャハト中尉海軍十字章受章した。潮はカッター下ろしてパーチの全乗組員救助し捕虜とした。5名の士官54名の乗組員は、病院船天応丸オランダオプテンノート、6,076トン)に収容されハート艦長以下の幹部重巡洋艦足柄尋問受けたその後士官乗組員大船収容所移され一部足尾銅山強制労働強いられた。6名が大船収容所栄養失調のため死亡したが、残り戦後帰国したパーチ1942年6月24日除籍された。 パーチ第二次世界大戦戦功で1個の従軍星章受章した2006年11月23日ジャワ島沖での潜水調査行っていた国際潜水チーム偶然にパーチ船体発見した。同チームエクセター船体撮影行っていた。 2016年パーチ船体なくなっているのが判明し金属スクラップ目当て引き上げられたものと報道された。

※この「第2の哨戒 1942年2月 - 3月・喪失」の解説は、「パーチ (SS-176)」の解説の一部です。
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