白鳥の過去の人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 08:44 UTC 版)
星宮紗良(ほしみや さら) 白鳥が転校してきた開帝高校に在籍してきた生徒。 黒髪セミロングでおっとりした風貌だが容姿は整っている。低血糖症状を抱えている。 転校してきた白鳥の第一印象を見て好意を抱く。その後は同じ大学に進学し教師を目指すために母校の学校で白鳥と一緒に教育実習を受けるも、密かに付き合っている事を知りそれを面白くないと受け止めた当時の生徒会長であった仙水エリカに狙われてしまう。後に本性を見せたかつての担任である神童をエリカ共々殺害した白鳥の現場を目撃した事で彼に強い疑念と恐怖心を抱くようになった。 犬飼耕助(いぬかい こうすけ) 白鳥が転校してきた開帝高校に在籍してきた生徒。 短髪と童顔が特徴の男子生徒で現在は髭を生やしている。優しい人物だが言われた言葉を真に受けて周囲を気にしないで行う等と空気の読めない面が強い。 高校時代、好意を抱いていた星宮紗良に文化祭で告白しようと息巻いていたが、同じく好意を抱いていた芦屋優馬に手を出さないように恫喝されていた。しかし、転校してきた白鳥に事故を装ってその場を助けてもらった。 夏川麦子(なつかわ むぎこ) 白鳥が転校してきた開帝高校に在籍してきた生徒。 茶髪にポニーテールが特徴の女子生徒。 高校時代、紗良や犬飼と同じく転校してきた白鳥と同級生だった。ミーハーな性格で紗良に白鳥に声をかけて見ればと茶化していた。 芦屋優馬(あしや ゆうま) 白鳥が転校してきた開帝高校に在籍してきた生徒。 一見すると爽やかなイケメンに見えるが、本性は非常に自分本位で傲慢な性格で当時好意を抱いていた紗良に告白しようとする犬飼に手を出さないように恫喝していた。他にも中学生時代から弱い者いじめや問題行動を頻繁に起こしていた。 高校時代、転校してきた白鳥にお手洗いで犬飼の恫喝を邪魔されたにも拘わらず自分に嫌がらせしたと事実を捻じ曲げてクラスメイト達の前で追及するも、「恫喝していた君が悪いんだから悪く思わないでくれ。」と返されてしまう。嫌悪感を抱き白鳥を陥れようとしたり休日には白鳥を階段から突き落とす等の問題を起こしていたものの、白鳥から度胸試しのようなゲームを持ち掛けられる。ゲーム自体は勝利したものの、イカサマを疑われた白鳥に詰め寄られた際、老朽化した桟橋が壊れた事で足を踏み外し、大雨や強風と言う悪天候もあり、白鳥の助けも空しく津波に攫われた挙句に命を落としてしまった。 その後は海難事故として処理されるも、彼の死をきっかけにクラス全体が明るくなり白鳥がクラスに馴染むきっかけを作る事となった。また、いつも付けていたピアスの片割れは遺品として白鳥が回収していた。 神童輝(しんどう あきら) 白鳥が転校してきた開帝高校に赴任していた担任教師。白鳥が教育実習で赴いた際は学年主任になっていた。 黒髪の短髪に気さくで溌溂とした印象を与える好青年でクラスメイト達からも夏休みに会えなかった事を寂しがられたほどに慕われている。しかし、人望や指導力に溢れる姿は表の顔であり、本性は「弱者を踏み台にして強者を作り出していく。」と言う、偏執的かつ非情な思想の持ち主であり、目的の為ならばターゲットにした人物の将来を台無しにし得る行動も辞さない冷酷で狡猾な性格をしている。実際に白鳥の高校時代、芦屋に恫喝されている犬飼が教室の前で笑われてもこれと言って注意しない、白鳥が教育実習で赴いたクラスで当時の生徒会長でクラスのリーダー格であった仙水エリカから虐められていた篠田と言う女子生徒が苦痛を受けてもなあなあにしていたりと容姿や学力等の要素で劣る人物を「弱者」と断じている。この考えは担任を務める高校に白鳥が転入した頃から持っており、教育現場のコンプライアンスの厳しさのせいで受け持っていた生徒の何人かが社会であぶれたりしていく現状を憂い、自身が決めつけた弱者をストレスの発散やコミュニケーション能力の向上を名目に寄ってたかっていじめを発生させる状況を意図的に作っていた。その上自身の思想を後継者として白鳥や星宮紗良に受け継がそうとしていた。 仙水エリカの件で白鳥の前で本性を見せ反抗する様子を見せたら教師にはさせないと脅し、紗良に危害を加えようとする姿勢を見せるも、とうとう箍が外れた白鳥の策で学校の屋上から事前に拘束していたエリカ諸共突き落とされてしまった事で命を落とす。しかし、白鳥の持っていた正しく強い意志を悪い方面にしかならない事や弱者が苦しむと言う能書きを死の間際に断じ、最期は白鳥を「無自覚な悪魔」と言い切った。また、愛用していた万年筆は遺品として白鳥が回収していた。 仙水エリカ(せんすい えりか) 白鳥が大学生時代の教育実習に赴いた開帝高校に在籍してきた生徒で生徒会長を務めていた。仙水理人の年の離れた従姉であり、歯に矯正をしている。 一見すると生徒会長らしく真面目でしっかりした人物に見えるが、本性は弱い者いじめを何よりの快楽や娯楽と言って憚らずターゲットにした人物を徹底的に甚振る狡猾で悪辣な人間性をしている。そして、一日だけ仙水理人を預かったある日、「いじめは子供の時だけ許された特権。」と言う異様で偏執的な考えをまだ幼稚園児であった彼に言い聞かせた事で、長い年月をかけて悪辣極まりない人格形成を作り上げる事となった。 白鳥と紗良が教育実習に赴いた日に二人が交際している事を知った際はそれを面白くないと決めつけ地味で陰気な風貌を出している篠田と言う女子生徒をけしかけちょっかいを出した事を皮切りに二人を陥れようと画策する。しかし、実際は白鳥のかつての担任である神童がエリカの人間性に付け込み知恵を与えられて動いていたにすぎず、脅されて動いていただけに過ぎなかった。神童が紗良に手をかけようと知った白鳥の策で事前に両手と口を塞いで拘束し、神童の凶行を受ける盾にさせられた挙句に学校の屋上から突き落とされた事により命を落とした。
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