現役引退馬
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「たいようのマキバオー」の記事における「現役引退馬」の解説
ミドリマキバオー / うんこたれ蔵 血統:父 タマーキン(トニービン)、母 ミドリコ、母父 マルゼニスキー(マルゼンスキー) 前作『みどりのマキバオー』の主人公。文太の伯父に当たる。文太がマキバオーの名を受け継いだのに合わせ、「元祖マキバオー」とも呼ばれる。カスケードやアマゴワクチンなどかつてのライバルたちと違い、引退後は種牡馬にはならず、海外遠征を続ける様子が前作巻末にて記されていた。たいようのマキバオーW078馬にて飯富昌虎調教師によりドバイで競走馬として現役を続け出走していたことが明かされた。ミドリマキバオーは前作最終話の後、殿下にエルサレムと同じように種牡馬として期待されドバイへ渡ったが、本人は現役続行しか考えていなかったため何戦か海外のレースを走ったものの次第に出られるレースもなくなり、半引退状態となってしまった。それでもトレーニングを続けるミドリマキバオーは、一緒にトレーニングで走り指導した後輩の競走馬が凱旋門賞を制する等頭角を現した事から、殿下より現役競走馬兼トレーナーに任命されることになった。現在は古傷を痛めたためドバイを離れモンゴルで静かに暮らしているが、頻繁に殿下の競走馬の様子を見にドバイや海外レースへ顔を出している。 ゴドルフィンマイルでは菅助の回想シーンでシルエットとして登場している。 ハヤトのモンゴル修行の際に再登場。ハヤトにきつつき戦法を教え込み、ツァビデルとともに猛特訓を行う。作中の後半では現役を引退して種牡馬となり、ベンダバールをはじめとする殿下所有のドバイ馬たちのトレーナーとして活躍、ベンダバールに自身の宿敵・カスケードの地を這う走法を教え込んだ。また前作では「ボク」だった一人称は「オレ」へと変化している。 マキバコ 血統:父 サンデーサイデンス、母 ミドリコ、母父 マルゼニスキー(マルゼンスキー) ミドリマキバオーの半妹で、文太の母親。秋華賞優勝を最後に現役を引退、繁殖牝馬入りする。文太を含め4頭の仔を産んだが、いずれも目立った成績を残すことはできず、早期に繁殖牝馬を引退した。現在は幼少期に世話になっていたヤクザ宮蔦一家の屋敷で余生を送っている。しかし、その気性の荒さは引退後10年近く経ってもまったく変わっておらず、屋敷では怒り狂いながらドスを振り回すなど強烈な姐さん振りを発揮している。また前作では「オレ」だった一人称は「わし」へと変化している。 ミドリコ ミドリマキバオー、マキバコの母で文太の祖母。気性難から子育てに向かないマキバコに代わり孫達を育てた。本作でも健在で、みどり牧場で余生を過ごしている。 カスケード 血統:父 サンデーサイデンス、母 ヒロポン、母父 ダンキチ(ダンジグ) 現役時代のミドリマキバオーと数々の名勝負を繰り広げた最大のライバル。別名「漆黒の帝王」。 マリー病を患い、有馬記念を最後に現役を引退。加齢により以前より痩せ衰えたものの、その鋭い眼光は健在。今もなお史上最強馬としてファンから絶大な支持を集めている。種牡馬としても数々の強豪馬を輩出し、黄金世代で引退後も成功したと言われる数少ない存在。ファムファタール、トータルケイオス、フラットビッキー、ブラックレインら、作中で走る姿を見せる現役産駒も多い。 ジャパンカップ当日を迎えた東京競馬場のパドック展示に招待され、ミドリマキバオーと勘違いされパドックに乱入した文太と、続いて現代の英雄であるフィールオーライと対面する。パドックでの周回展示でさえ目立ちたがりなところを見せる文太に、外見だけでなく内面にもミドリマキバオーの面影を感じ、一見悩みのなさそうな超エリートのフィールが自分にふと見せた感情の揺らぎに、自らが抱えていたのとは異質ながらも共通するトップホースの葛藤を見て取った。 物語終盤では文太のトレーニングに付き合うことが多くなり、文太には「師匠」と慕われている。飯富に優秀なトレーナーと言われるように、フォームや走法に関して非常に細かなアドバイスを送る。現役時代と変わらぬスパルタぶりで文太やファムファタールを鍛えるも、自身の産駒のレースはほぼ全てチェックしているという親バカの一面もある。 種牡馬となった現在も、併せ馬を行った文太に「高知のレースに出れば勝てる」と称されている。 代表産駒:ファムファタール、トータルケイオス、ブラックレイン、フラットビッキー ブリッツ 血統:父 サンデーサイデンス、母 ミドリコ、母父 マルゼニスキー(マルゼンスキー) 新馬戦を15馬身差のレコード勝ちしたのを皮切りにクラシック三冠+朝日杯を無敗で制するなど6歳までにG1を11勝。アマゴワクチン、プレミアなどマキバオー世代をことごとく跳ねのけ、有馬記念3連覇目となる架空のレース、ジャパンチャンピオンシップではミドリマキバオー、ベアナックル、エルサレムを下した歴史に残る名馬。フィールオーライの三冠達成時に名前だけが登場。代表産駒の登場もなく、種牡馬入りしたかも不明。前作最終巻では1999年まで現役を続けていたことが記されている。なお、フィールが無敗で三冠を制したのは2006年の話。 サンデーサイデンス 血統:父 ハロー(ヘイロー)、母 フィッシングウェル(ウィッシングウェル) 大種牡馬・サンデーサイレンスをモデルとする種牡馬。本家に違わず、前作では2頭にダービー馬、さらに前作と合わせて2頭の三冠馬を輩出している。今作では父のみならず、ヒノデマキバオーやジオーハチマンなどのブルードメアサイアーとしても多数名を連ねる。サンデーサイレンス系の種牡馬(フジキセキ、アグネスタキオン、ネオユニヴァースなど)はパンツインザダンス(ダンスインザダーク)など作中前半にしか登場していない。 代表産駒:カスケード、ブリッツ、フィールオーライ、マキバコ、モーリアローほか ベアナックル 血統:父 カツラデエース(カツラギエース)、母 クウェーヴァー 本編では殆ど出番がなく消息もわずかに語られる程度だが、銅像が作られている。前作以上にワイルドな見た目になっており、風貌はすでに馬離れして角や牙ようなものが生えており、さながら猛獣のような出で立ちになっている。世界中を駆け回っているようで、南米のアマゾンの密林に居たところを現地住民からは伝説の生物バーナコーと勘違いされ、バーナコーに触れることで勇者になると信じてジャガーに騎乗して追跡してきたハグワールから必死の形相で逃走し、ハグワールにたてがみのを少しの間掴まれるものの、彼に鮮烈な印象を与えた。
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