秋華賞優勝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:10 UTC 版)
7月末から運動を再開し、秋は9月19日のローズステークス(GII)で始動。オークス優勝馬ダイワエルシエーロの再戦となり、ダイワエルシエーロ2.5倍、スイープトウショウ2.7倍の支持だった。再び出遅れて、後方を追走。第3コーナー外から追い上げ、直線ではダイワエルシエーロこそかわして先頭に立った。しかしその後、内外からレクレドール、グローリアスデイズにかわされた。1994年ヒシアマゾンのレースレコードを上回るタイムで走破したものの3着。秋華賞の優先出走権を獲得している。 続いて10月17日の秋華賞(GI)に臨む。単勝オッズ5.0倍の2番人気の支持。1番人気は、優駿牝馬4着からアメリカ遠征を行って現地G1で2着、帰国後初戦となるダンスインザムードが1.7倍。3番人気は9.3倍のレクレドールだった。ゲート入りには時間がかかった。目隠しをされて誘導されて収まりスタートし出遅れている。平均ペースの後方を追走し、18頭中16番手で最終コーナーを通過。大外に持ち出して追い上げを開始した。前方では、ダンスインザムードが好位の内側2番手から早めに抜け出していた。直線では、内のダンスインザムードを、真ん中ヤマニンシュクル、大外スイープトウショウが追いかける展開となった。しばらくしてダンスインザムードが失速し、代わりにヤマニンシュクルが一時先頭に。しかしその間に仕掛けられあスイープトウショウが末脚を発揮し、先頭となってすぐのヤマニンシュクルを差し切った。ヤマニンシュクルに抵抗されたが先頭を守って入線、半馬身差をつけてGI初勝利を挙げる。 トウショウ産業株式会社は、シスタートウショウで制した1991年桜花賞以来13年ぶりとなるGI優勝を果たした。また鶴留は、桜花賞を1991年のシスタートウショウ、優駿牝馬を1994年のチョウカイキャロル、エリザベス女王杯を1985年のリワードウイングで勝利しており、秋華賞の勝利で以て伊藤雄二に次いで史上2人目となる、管理馬の「牝馬四冠」を達成している。池添は、師匠鶴留の管理馬を初めてGIタイトルに導き、直後に涙を流していた。池添は「先生の馬でGIを勝つことが僕の夢のひとつでした。それが叶って今は最高の気分」だと述べている。加えて亡きエンドスウィープの産駒で初めてとなるJRA-GI勝利だった。 それから11月14日、エリザベス女王杯(GI)に臨む。前年のエリザベス女王杯優勝馬アドマイヤグルーヴ、前年の牝馬三冠馬スティルインラブなど古馬と初対決。アドマイヤグルーヴと並んでオッズ3.3倍となったが僅差で1番人気となった。再び出遅れて後方、不利なスローペースを追走。第4コーナーでは、大外に持ち出した。直線では追い上げたものの、内側からスムーズに抜け出したアドマイヤグルーヴには敵わなかった。アドマイヤグルーヴには2馬身以上離された5着に敗れている。この年のJRA賞では、全285票中23票を集めて最優秀3歳牝馬の次点となった。
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