エリザベス女王杯優勝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:10 UTC 版)
「スイープトウショウ」の記事における「エリザベス女王杯優勝」の解説
秋の始動戦となった10月9日の毎日王冠(GII)では、5番手で直線に向いたが伸びず6着止まり。続く10月30日、エンペラーズカップ100周年記念という副題が附されて天覧競馬となった天皇賞(秋)(GI)に出走。ゼンノロブロイ、ハーツクライ、リンカーンに続く、参戦牝馬4頭のうち最上位となる4番人気に推された。18頭中10番手で直線に向いたが伸びず5着止まり。牝馬の14番人気ヘヴンリーロマンスが優勝し、13番人気ダンスインザムードが3着となっていた。 11月13日、前年5着のエリザベス女王杯に臨む。1年ぶりとなる牝馬同士の戦いとなり、2.8倍の2番人気に推される。1番人気は、優駿牝馬2着、秋華賞優勝のエアメサイアで2.5倍、武の騎乗だった。3番人気は、夏の新潟1000万円以下から新潟記念(GIII)、府中牝馬ステークス(GIII)と3連勝中、江田照男騎乗のヤマニンアラバスタで7.4倍。以降、2連覇中のアドマイヤグルーヴ、オースミハルカ、レクレドール、イギリスのサミットヴィルと続いていた。 再びスタートで出遅れ、中団の後方を追走する。前方ではオースミハルカがハナを奪い、後続を突き放す大逃げを展開した。オースミハルカは、ペースを落とすことに成功し、平均ペースで逃げていた。オースミハルカ独走状態のまま、最終コーナーを通過。後方集団は追い上げにかかり、馬群の中にいたスイープトウショウも同様だった。しかしオースミハルカは失速せず、後方集団も伸びあぐねた。独走を許したまま直線の半分を消化していた。その後になってようやく後方集団から、馬場の真ん中アドマイヤグルーヴと外スイープトウショウの2頭が台頭する。スイープトウショウは、仕掛けられて末脚を発揮し、まずアドマイヤグルーヴを突き放した。1頭でオースミハルカに迫り、ゴール手前で差し切った。半馬身差をつけて先頭で入線する。GI3勝目、2着オースミハルカに半馬身、3着アドマイヤグルーヴには3馬身差をつける優勝だった。鶴留は、1985年リワードウイング以来となるエリザベス女王杯優勝。1996年に3歳以上となり、レースの毛色が替わってからは初勝利であり、改めて史上2人目となる管理馬の「牝馬四冠」となった。 この年のJRA賞では、291票中255票を集めて最優秀4歳以上牝馬を受賞している。
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