エリザベス女王杯制覇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 07:43 UTC 版)
「ラキシス (競走馬)」の記事における「エリザベス女王杯制覇」の解説
ラキシスの次の目標は11月のエリザベス女王杯だった。かねてより体重が減りすぎる傾向にあったため、オールカマーからエリザベス女王杯までの約6週間、ラキシスは馬体の回復に努めながらプール調教を併用し、体重増でエリザベス女王杯当日を迎えた。 ラキシスは前年のエリザベス女王杯では18頭中いちばん外の18番枠だったが、2014年は18頭中いちばん内側の1番枠になった。当年のオークス馬のヌーヴォレコルトが3.3倍の本命になり、前年の優勝馬メイショウマンボが5.6倍で2番人気になったが、ラキシスはG1どころか重賞未勝利の身でありながら差のない3番人気(6.8倍)になった。この2014年の秋競馬では、ここまでのJRAのG1競走全てで重賞未勝利馬が勝っていた。。 スタートすると、人気のヌーヴォレコルトとメイショウマンボが先行し、ラキシスはその直後につけた。ほとんどその体勢のまま最終コーナーまで進み、直線に入るとゴールまで残り300メートルでヌーヴォレコルトが内から先頭へ抜けだした。外をまわったメイショウマンボは早めに失速してしまい、後方にいたディアデラマドレが一番外から一気に追い込んできた。ラキシスは直線に入った時に一瞬できた狭い隙間をうまく抜け、先に抜けだしていたヌーヴォレコルトに迫ると、ゴールの寸前でこれを捉え、クビ差で勝った。ラキシスにとっては初めての重賞勝利がG1となったが、この秋のG1競走で4度続いてきた「重賞未勝利馬が優勝」がまたも現実になった。馬主の大島にとっても初めての重賞制覇で、川田騎手・角居調教師にとってはエリザベス女王杯の優勝は初めてだった。父馬ディープインパクトからみると、ラキシスは15頭目のG1優勝馬である。
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