特急東洋の乗客・乗員
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 16:57 UTC 版)
「オリエント急行殺人事件 (2015年のテレビドラマ)」の記事における「特急東洋の乗客・乗員」の解説
「特急東洋」寝台車座席表二等客室(二段ベッド・相部屋)一等客室(一人部屋)1号室2号室3号室4号室5号室6号室7号室8号室9号室10号室11号室12号室保土田民雄益田悦夫 幕内平太 昼出川澄子 馬場舞子呉田その子 能登巌 勝呂武尊 藤堂修(犯行現場) 羽鳥夫人 安藤伯爵 安藤伯爵夫人 轟侯爵夫人 羽佐間才助 その他:三木武一(車掌室)、莫・須田(一般車両)勝呂 武尊(すぐろ たける) 演 - 野村萬斎 本作の主人公。原作のエルキュール・ポアロに相当する。 自他ともに認める「日本一の名探偵」で、この物語の直前に「いろは殺人事件」を解決したばかり。しゃべり方なども独特であり、かなりの変わり者として描かれている。 馬場 舞子(ばば まいこ) 演 - 松嶋菜々子 家庭教師。 正体は聖子の元家庭教師で、ホームパーティーでの仕切りがうまかったことから、頭脳明晰であると羽鳥夫人らに見こまれ、犯罪計画の立案者となる。自分一人では不安なため、経験豊富な軍人の能登を誘い、二人で藤堂に新聞記者を装って会いに行くなど作戦を進め、のちに彼と恋愛関係になる。能登には「昭和の大石内蔵助」と例えられる。 原作のメアリー・デブナムに相当する。 幕内 平太(まくうち へいた) 演 - 二宮和也 藤堂の秘書。前職では慈善事業に関わり、剛力曽根子と面識があった。曽根子に肉親や恋人に相当する思いを寄せており、一緒に撮った記念写真を持ち歩いている。羽鳥夫人らの仲間に加わる以前から藤堂の下で働き、独自に復讐の機会を伺っていた。その後は藤堂の動向を探り伝える役割を果たす。実行にあたっては藤堂に睡眠薬を飲ませることに成功するものの、勝手に脅迫状を燃やしてしまい馬場を混乱させる。 原作のヘクター・マックイーンに相当する。 安藤伯爵夫人(あんどう はくしゃくふじん) 演 - 杏 安藤伯爵の妻。勝呂らにも噂されるほどの美貌の持ち主。 名は浪子(なみこ)だが、旅券を偽造し良子(りょうこ)と名乗っているとわかり、証拠品である「N」のイニシャル入りハンカチの持ち主と目される一人となる。 正体は曽根子の実の妹。立案当初から計画に加担するも妊娠中でもあり、実行メンバーから外されたが、当日黙って下関まで来てしまい、無理矢理計画を変更させて乗車し、フェイクのために廊下を歩く役を担う。 原作のアンドレニ伯爵夫人に相当する。 安藤伯爵(あんどう はくしゃく) 演 - 玉木宏 外交官。 妻が計画の打ち合わせのためにたびたび家を空けるのを不貞と疑い、自ら彼女を尾行して事実を知り、計画に加担する。妻への愛情から直接手を汚させることを嫌い、最後に刺す役割を替わる。 原作のアンドレニ伯爵に相当する。 能登 巌(のと いわお) 演 - 沢村一樹 陸軍大佐。剛力大佐には2度にわたり命を救われた戦友であり、親友であることと、負傷のため片脚が不自由で杖を使用しており、軍人として現場で戦うことができない悔しさもあって今回の計画に加担する。妻と離婚協議中で、馬場と交際している。計画への参加人数を裁判の陪審員と同じ12人にすることにこだわる。 原作のアーバスノット大佐に相当する。 羽佐間 才助(はざま さいすけ) 演 - 池松壮亮 万年筆の販売員。のちに藤堂に雇われた探偵を名乗る。 5年前は警察官で、小百合の恋人だった。事件後探偵に転じていたため、計画準備中に笠原の消息を突き止める目的もあり復讐の仲間に誘われる。当日は変装して駅員に成りすまし、藤堂の用心棒・清水(演:深水元基)の乗車を阻む。 原作のサイラス・ハードマンに相当する。 呉田 その子(くれた そのこ) 演 - 八木亜希子 教会に勤務する女性。 正体は聖子の乳母。敬虔な信仰心を持つが、自らの手で育てた聖子とその家族を不幸にした藤堂を許せず、罪も自覚した上で計画に加担する。実行時に「芝居」をしなくてはならないことに対し、人一倍拒絶反応を示す。 原作のグレタ・オルソンに相当する。 昼出川 澄子(ひるでがわ すみこ) 演 - 青木さやか 轟侯爵夫人のメイド。 正体は剛力家の元料理人。計画に加担する前に保土田とともに藤堂を襲撃していて、直情的な彼らの行動が藤堂を警戒させ計画を乱されることを恐れた馬場の発案で仲間に取り入れられる。 原作のヒルデガルド・シュミットに相当する。 保土田 民雄(ほとだ たみお) 演 - 藤本隆宏 輸入車セールスマン。九州弁を話す。 正体は剛力家の運転手。昼出川同様の理由で仲間に誘われる。 原作のアントニオ・フォスカレッリに相当する。 羽鳥夫人(はとり ふじん) 演 - 富司純子 おしゃべりなマダム。名は典子(のりこ)で、「N」のハンカチの持ち主候補になるが否定する。 正体は曽根子の母で元女優・淡島 八千代(あわしま やちよ)。その人望をもって計画の中心人物となり、自分の役割を「喜劇」として演じる。 原作のハバード夫人に相当する。 莫(ばく) 演 - 高橋克実 鉄道省の重役で車掌の上司。席の手配ができなかった勝呂のために、三木に命じて一旦幕内と相部屋の2号室を無理矢理確保させて乗車させた上で、自分の泊まる一等客室を勝呂に譲り一般車両に移る。九州人に対しいい感情を持っていない。 原作のブックに相当する。 須田(すだ) 演 - 笹野高史 外科医。三等客室に乗り合わせていた。遺体の検視を行い、事件の時系列をメモするなど勝呂の推理を手助けする。 原作のコンスタンティン博士に相当する。 益田 悦夫(ますだ えつお) 演 - 小林隆 藤堂の執事。 正体は剛力家の元執事で、藤堂が裏切り者の執事を解雇したのに伴い幕内の紹介でその執事に就職し、復讐の機会を伺う。 原作のエドワード・ヘンリー・マスターマンに相当する。 轟侯爵夫人(とどろき こうしゃくふじん) 演 - 草笛光子 周囲に威圧感を与える老貴婦人。メイドの昼出川を伴い旅行中。名はナツで、証拠品の「N」のハンカチの持ち主と目される一人。 正体は羽鳥夫人の友人で女優としてのファンでもあり、曽根子の名付け親。 原作のドラゴミロフ公爵夫人に相当する。 三木 武一(みき ぶいち) 演 - 西田敏行 「特急東洋」の車掌。小百合の父で、一人娘を失った。当初は自分の家のごとく誇りを持って働く列車で殺人を起こすことをためらい計画を断るが、羽佐間を紹介され参加を決意する。 原作のピエール・ポール・ミシェルに相当する。 藤堂 修(とうどう おさむ) / 笠原 健三(かさはら けんぞう) 演 - 佐藤浩市 実業家。殺人事件の被害者。 勝呂の捜査によって、藤堂修は改名後の名であり、その正体が5年前に起きた剛力家令嬢誘拐殺人事件の犯人で無罪判決を受けた「笠健」こと笠原健三だと分かる。幕内によると、笠原はキャラメル工場を経営しているように見せかけ、ケシからアヘンを製造・密売しているという。 原作のラチェットに相当する。
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