犯罪計画
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「正寿ちゃん誘拐殺人事件」の記事における「犯罪計画」の解説
退職後、Kはまもなく長崎の実家に戻り、しばらく遊んで過ごした後、同年8月1日から同市内の石油会社に入社し、ガソリンスタンドの給油・パンク修理などの仕事に従事。しかし、昔の知人から依然として冷たくあしらわれたように感じたことから、実力で同級生・同僚に仕返ししようと決意した。 やがて、Kは芸能娯楽雑誌などで紹介された映画スターなどの豪華な私生活に憧れ、容貌もスタイルも頭も良く、金があり、体力もあってスポーツが堪能で、外国語も上手な映画の主人公のようなカッコいい男を強く夢に描くようになり、「自分も金を得て、いい家に住んで贅沢な生活をし、ボディ・ビルで体を鍛え、各種のスポーツが上手で英語も喋れる男になりたい。そうなれば、自分を馬鹿にしたり威張っていたりした者たちを見返してやることもできる」などと考えるようになった。そのような欲望を満たすための資金獲得の方法として、同年秋ごろからは女優や女性歌手を標的とした身代金目的の誘拐を半ば空想的に頭に描くようになり、ノートに100名以上の女優や女性歌手の名前や、身代金の金額を記入したりした。やがて、その計画はエスカレートし、1968年(昭和43年)5月ごろには「誘拐した女優らの裸体写真を撮ったり、強引に肉体関係を結んだりして、それを種に脅せば、相手は人気商売だから要求通り金を出すだろう」と考えたり、奪った身代金の使途をノートに記入したりした。 その間も石油会社で働き続けていたが、職場に楽しさを感じることができず過ごすうち、「贅沢でカッコいい生活をしたい」という欲求は次第に強まっていき、最終的には「誘拐計画を実現するため、時期を見て会社をやめて上京しよう」と考えていた。そのような中、同年7月初めごろに上司から仕事に不手際があったとして殴られたりしたため、ますます仕事が嫌になり、上京の決意を固め、同月25日には親にも相談せず石油会社を退職。翌26日、家人に「俺も男や。一人ででっかいこと、一生一度の人生だ。のらりくらりやっておれん」と記した書き置きを残して家を出、同月28日に東京に着いた。
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犯罪計画
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「群馬女子高生誘拐殺人事件」の記事における「犯罪計画」の解説
前妻Yとの離婚後、Sはテレホンクラブで知り合った女性の家に転がり込むなどして生活していたが、2001年10月ごろにはYらを連れ戻して再び自己の実家で同居生活を始めた。しかし2001年12月ごろからは義娘Zに対し再び暴力を振るうようになり、2002年5月7日17時ごろにはZの頭部を平手で殴り、箪笥に衝突させて全治約1週間の傷害(頭部裂創)を負わせた(傷害罪)。 同月下旬ごろ、Zの通っていた小学校の担任教諭がその暴行とは別の暴行によりZの身体に残った痣を見て虐待を知り、群馬県の中央児童相談所・大胡警察署に通報した。これを受け、児童相談所は同年6月5日に事実確認のためS方に職員を派遣したが、Sは職員に対しZへの暴行の事実を否定したほか、自らの生活に介入してくる児相への怒りを覚え、調査後にはYに対し「お前らといると、俺はそのうち犯罪者にされちまうよ。子供連れて出てけ」などと怒鳴るなどした。Yは仕事をせず、Zに暴力をふるうSに嫌気がさしていたため、(2日後の)同月7日には娘2人を連れてSの下から家出したが、Sは妻子がいなくなったことに気付くと「Yたちは児相に逃げ込んだ」と考え児相・警察署・Yの実家などを探し回った。しかしその居場所はわからず、Sは「Yたちと会いたい」との思いから6月下旬ごろには「Zの通っている小学校のクラスを乗っ取り、教職員・児童らを人質にして児相にYらとの面会を要求してみよう」などと空想したことに加え、「鬱憤晴らしに女性を拉致してレイプでもしてみよう」と考えて女性を物色したこともあった。 そして7月4日ごろには「小学校を乗っ取る前にそのための道具を買ったり思い切り遊ぼう」などと考えて「資金を得るために強盗しよう」と思い立ち、7月9日15時20分ごろに前橋市亀泉町の民家(かつて勤務していた人材派遣会社の社長宅)へ宅配便の配達員を装って侵入し、社長の妻(当時43歳)に包丁を突き付けて「金を出せ」と脅し現金約10万円を奪った(住居侵入罪・強盗罪)。しかしその際に得た金品を同月13日までにパチンコ・ゲームセンターなどで遣い切ってしまったため、同月中旬ごろには小学校乗っ取りなどの空想を具体的に考え始めるようになり、犯行に使うための灯油を500ミリリットルのペットボトル6本に詰め、ビニール紐などをバッグに入れるなどして準備を始めた。 Sは当初「小学校の夏休みは同月26日ごろだろうから、その直前に乗っ取り計画を実行しよう」と考えていたが、同月19日朝にテレビのニュースで「明日(20日)から小学校は夏休みに入る」と知り、この時点で計画・準備とも不十分だったために小学校乗っ取りを断念した。しかし同日11時ころ、犯行のために準備した灯油などが入ったバッグをみて「これまでの自分の人生は何をしても中途半端で虚しかった」と感じて自暴自棄になり、「この先どうなってもいいからやりたいことをやろう」と思い立った。そこで自身のかねてからのレイプ願望を満足させるため「女子高生をさらってレイプした上で人質にして、児相に電話で前妻Yらを連れてこさせよう」などと漠然と考え、同日11時30分ごろには後部座席ドアにチャイルドロックを施錠した乗用車で女性を物色しに出かけた。
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