潮谷 義子 (しおたに よしこ、1939年 4月5日 - )は、日本 の政治家 。元熊本県 知事 (公選第15・16代)。
同じ2000年 に大阪府知事 に初当選した太田房江 に続く日本で2人目の女性知事 として知られた。日本福音ルーテル教会 熊本教会 会員でもあり、知事選告示日には出陣式を兼ねて当選祈願礼拝 が行なわれた。
佐賀県 出身。佐賀県立佐賀高等学校 (現佐賀西高校 ・佐賀北高校 ・佐賀東高校 )、日本社会事業大学 社会福祉学部 卒業。
来歴・人物
佐賀県、大分県 で社会福祉主事 を務め、その後熊本県の慈愛園乳児ホームの園長を務める。
1999年 、当時の熊本県知事であった福島譲二 に福祉関連政策のブレーンとして副知事 に抜擢される。民間登用の女性副知事として、にわかに県民の注目を浴びていたところ、翌2000年 2月25日 に福島知事が急死。同月には大阪府 で太田房江が当時、日本初の女性知事として当選しており、「女性知事」という存在は県民の間でも極めてタイムリーに認識されていた。同年4月に実施された熊本県知事選 に、自民党県連や女性団体からの出馬要請を受けて立候補を表明。福島前知事の抜擢人事と大阪府の日本初の女性知事誕生という2つの極めて強い支持材料を背景に、次点候補に7万票あまりの差をつけ、県知事に初当選した[ 1] 。
手堅く県政を運営し、2003年には産学官連携分野で規模と栄誉の大きい産学官連携功労者表彰 文部科学大臣賞 を地域の産業振興に関する「超精密半導体計測技術の開発」で受賞。2004年の知事選 においては、投票率38.67%という熊本県知事選史上最低の投票率(当時)のなか、県民世論の分かれたハンセン病元患者宿泊拒否事件 での強権的な対応などで一部の支持を失い、支持組織の一切ない無名新人候補に約7万票を奪われるものの、再選を果たした[ 2] 。
川辺川ダム 問題では福島前知事は建設推進の姿勢を示していたが、最後まで中立的な姿勢を通した。また、水俣病 対策では熊本県の加害責任を断罪した最高裁 判決が「狭い」と指摘した患者認定基準の見直しを拒否しつつ、水俣病被害者の救済を国に求めていた。
2007年 12月6日 、「三期目をやれば燃え尽きてしまい、体が持たない」として2008年 3月23日 投開票の知事選 に立候補せず、2期8年で勇退することを正式表明した[ 3] 。
不出馬決断の一因として、川辺川ダム問題で中立的な立場をとる自らと、推薦の立場をとる自民党との関係を考えたときに限界を感じた事を示唆した[ 4] 。
自民党と公明党の推薦を取り付け、女性団体やその他グループの支援態勢を築いてきたが川辺川ダム建設に対する消極的な姿勢に代表されるどっちつかずの態度に対して、自民党の批判が強まり三選出馬を牽制する動きも表面化していた。この自民党離れが、三選出馬を断念させる一因であったともいわれる[ 5] 。
退任後は恩賜財団済生会 の会長に、女性として初めて就いた。
2022年11月3日、秋の叙勲 において、旭日重光章 を受章した[ 6] [ 7] 。
2024年3月28日、潮谷愛一と夫婦で公益財団法人石井十字顕彰会から、慈愛園の運営等を通じて児童福祉や人権啓発に貢献したことが評価され「石井十字賞」を受賞された。
2024年10月21日、銀座教会にて第55回キリスト教功労者顕彰式にて、『幸せなら手をたたこう』を作詞した木村利人と古代ローマ史研究の松本宣郎と並んでキリスト教文化に関わる教育・福祉・医療・社会事業・文化活動等の分野で優れた功労として顕彰を受けた。
1962年 - 佐賀県社会福祉主事
1964年 - 大分県 社会福祉主事
1972年 - 慈愛園乳児ホーム勤務
1999年 - 熊本県副知事
2000年 - 熊本県知事に就任
2004年 - 熊本県知事に再選(無所属、自民党 ・公明党 推薦)
2008年 - 熊本県知事を退任、熊本県立大学 客員教授
2009年 - 長崎国際大学 の学長に就任
2012年 - 長崎国際大学 の学長を退任
2012年 - 学校法人日本社会事業大学の理事長に就任
2017年 - 学校法人日本社会事業大学の理事長を退任
2018年 - 社会福祉法人慈愛園の理事長に就任の理事長に就任
2021年 - 社会福祉法人慈愛園の理事長を退任
2022年 - 社会福祉法人恩賜財団済生会の会長に就任
著書
共著
1993年 - 潮谷義子,潮谷愛一【著】『心の誕生 心を考える1 幼児期』日本基督教団出版局
2016年 - 女政のえん 【編】『首長たちの挑戦 ―女が政治を変える―』世織書房
編著
2017年 - 一瀬文秀 【著】『潮谷義子聞き書き 命を愛する 人は生きているだけで価値がある』西日本新聞社
関連項目
脚注
外部リンク
2024
大賞
受賞
受賞
受賞
粉川なつみ(Elles Films株式会社 代表取締役)
受賞
受賞
徳田和嘉子(ゆこゆこホールディングス株式会社 代表取締役社長)
受賞
堀野智子(株式会社ポーラ ビューティーディレクター)
日経WOMAN創刊35周年特別賞
2023
大賞
受賞
遠藤舞憂子(花王 株式会社化粧品事業部門マステージビジネスグループKATE)
受賞
受賞
近本あゆみ(株式会社ICHIGO 代表取締役CEO)
受賞
受賞
受賞
2022
大賞
中島瑞木(coly 代表取締役社長) 中島杏奈(coly 代表取締役副社長)
世界に希望を紡ぐ科学者賞
理系の新・ロールモデル賞
思いやり経営賞
子育てダイバーシティ賞
北川聡子(社会福祉法人 麦の子会 理事長・総合施設長)
心の揺らぎサポート賞
櫻本真理(cotree/コーチェット 代表取締役)
途上国の自立支援に貢献賞
循環型社会へのイノベーター賞
坂野晶(一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン 代表理事)
2021
2020
大賞
準大賞
受賞
石川賀代(社会医療法人 石川記念会理事長、石川ヘルスケアグループ 総院長)
受賞
受賞
受賞
平田麻莉(一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 代表理事)
受賞
水越由利子(江崎グリコ マーケティング本部 ベビー・育児マーケティング部 ブランドマネージャー)
特別賞
2019
大賞
再出発サポート賞
新・事業承継モデル賞
世界の子供を守る賞
ブレイクドラマ制作賞
イノベーティブ起業家賞
日本を伝えるメディア賞
子育て支援サポート賞
高塚清佳(新生企業投資 インパクト投資チーム シニアディレクター) 黄春梅(新生企業投資 インパクト投資チーム シニアディレクター)
特別賞
2018
大賞
人生100年時代のロールモデル賞
働き方改革サポート賞
超高齢化社会の希望賞
矢田明子 (Community Nurse Company 代表取締役)
共感型プロモーション賞
和気洋子(ヤフー コーポレートコミュニケーション本部 ブランドマネジメント室リーダー)
「アストロウーマン」の道開拓賞
特別賞
2017
大賞
弭間友子(東宝 映像本部 映像事業部 アニメ事業グループ 宣伝プロデューサー)
デザインものづくり賞
「ドボジョ」キャリア開拓賞
大西陽子(大林組 海外支店ジャカルタ高架橋工事事務所所長)
食ビジネス革新賞
イノベーティブものづくり賞
子育て家庭応援ビジネス賞
チーム2017賞
秋山正子 (NPO法人マギーズ東京 共同代表理事・マギーズ東京センター長)鈴木美穂 (NPO法人マギーズ東京 共同代表理事)
2016
大賞
メガヒットメーカー賞
次世代ものづくり賞
ベストマーケッター賞
藤原かおり(カルビー マーケティング本部 フルグラ事業部 事業部長)
未来をつくるサイエンティスト賞
髙橋政代(理化学研究所 多細胞システム形成研究センター網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー・眼科医)
情熱経営者賞
チェンジメーカー賞
2015
大賞
準大賞〈リーダー部門〉
準大賞〈キャリアクリエイト部門〉
山上遊(LIXIL 総合研究所 新事業創造部グローバル環境インフラ研究室 主幹)
入賞〈リーダー部門〉
入賞〈キャリアクリエイト部門〉
入賞〈ヒットメーカー部門〉
川村有里(シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部 商品企画部 係長)小林靖子 (脚本家) 横手莉加(ライオン株式会社 ヘルス&ホームケア事業本部ビューティケア事業部)
2014
大賞<キャリアクリエイト部門>
準大賞<リーダー部門>
準大賞<ヒットメーカー部門>
入賞<リーダー部門>
山田由佳(パナソニック 先端技術研究所 エコマテリアル研究グループ グループマネージャー)
入賞<ヒットメーカー部門>
川上登美子(資生堂 国際事業部 アジアパシフィック営業部) 藤代智春(ピップ 商品開発事業本部 マーケティング部)
入賞<キャリアクリエイト部門>
2013
大賞<リーダー部門>
準大賞<ヒットメーカー部門>
白井明子(ローソン 広告販促企画部 兼CRM推進部アシスタントマネジャー)
準大賞<リーダー部門>
坪内南(一般財団法人 教育支援グローバル基金 理事・事務局長)
リーダー部門入賞
入賞<ヒットメーカー部門>
入賞<キャリアクリエイト部門>
遠藤貴子(株式会社つ・い・つ・い 代表取締役) 櫻井千秋(大塚製薬 常務執行役員ニュートラシューティカルズ事業部コスメディクス事業部門担当リーダー)鮫島弘子 (andu amet (アンドゥ アメット) 代表取締役)
2012
大賞
石井美恵子(日本看護協会 看護研修学校 認定看護師教育課程 救急看護学科 主任教員)
準大賞
森本千絵 (goen゜主宰 コミュニケーションディレクター アートディレクター)
準大賞
リーダー部門入賞
野坂千秋(味の素 執行役員 食品事業本部 食品研究所 商品開発センター長)
リーダー部門入賞
服部道江(大林組 新タワー建設工事事務所 副所長)
ヒットメーカー部門入賞
ヒットメーカー部門入賞
キャリアクリエイト部門入賞
ヒットメーカー部門入賞
特別賞
2011
大賞 1位
福島理恵子(東芝 研究開発センターマルチメディアラボラトリー 主任研究員兼エコテクノロジー推進室参事)
2位
3位
4位
日置真世(北海道大学 大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター助手/NPO法人地域生活支援ネットワークサロン理事兼事務局顧問)
5位
屋代浩子(フォルシア 代表取締役社長・最高経営責任者)
6位
7位
8位
長谷川歩(バンダイ ボーイズトイ事業部 ホビーチーム)
9位
熨斗麻起子(中国・深圳 可宝得環保技術有限公司 総経理)
10位
小林麻美(日本コカ・コーラ マーケティング本部 ウォーターカテゴリーウォーターグループマネジャー)
ヒットメーカー部門
二宮恭子(ポーラ 商品企画部 課長) 仁平知世(東宝 映像本部 映画企画部 プロデューサー)
キャリアクリエイト部門
白木夏子 (株式会社HASUNA 株式会社HASUNA 代表取締役) 高橋啓子(米国サンフランシスコのフランス料理店「EL PASEO」エグゼクティブ・シェフ)
2010
大賞 1位<リーダー部門>
西郷真理子 (都市計画プランナー/株式会社まちづくりカンパニー・シープネットワーク代表取締役)
2位<リーダー部門>
3位<キャリアクリエイト部門>
4位<リーダー部門>
5位<ヒットメーカー部門>
梶原奈美子(キリンビール マーケティング部 商品開発研究所 新商品開発グループ)
6位<キャリアクリエイト部門>
7位<リーダー部門>
8位<ヒットメーカー部門>
呉裕利子(花王 ファブリック&ホームケア事業ユニット ファブリックケア事業グループ シニア開発マネージャー)
9位<リーダー部門>
10位<ヒットメーカー部門>
吉本光里(松竹 映画宣伝部 宣伝企画室 宣伝プロデューサー)
今年の顔
福島みずほ (内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全、少子化対策、男女共同参画)湊かなえ (作家)
2009
大賞 1位<ヒットメーカー部門>
白井恵美(ユニクロ 執行役員 商品本部 ウィメンズMD部 部長)
2位<リーダー部門>
3位<ヒットメーカー部門>
4位<キャリアクリエイト部門>
5位<キャリアクリエイト部門>
須田久美子(鹿島建設 東京土木支店裏高尾JV工事事務所 副所長)
6位<ヒットメーカー部門>
7位<リーダー部門>
中橋恵美子(シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部長)
8位<リーダ-部門>
9位<リーダー部門>
10位<ヒットメーカー部門>
特別賞
話題賞
2008
大賞 1位<リーダー部門>
2位<リーダー部門>
3位<リーダー部門>
4位<キャリアクリエイト部門>
小島幸子(クメール アンコール フーズ 代表取締役社長)
5位<ヒットメーカー部門>
海老澤香織(花王 ビューティケア事業ユニット プレミアム・ヘアケアグループ インバスグループ)
6位<ヒットメーカー部門>
7位<リーダー部門>
松村文代(東芝 産業システム社 事業開発推進統括部 課長代理)
8位<リーダ-部門>
吉高まり(三菱UFJ証券 クリーン・エネルギー・ファイナンス委員会 主任研究員)
9位<ヒットメーカー部門>
遠藤千咲(タカラトミー マーケティング統括本部 ニュープロダクトチーム)
10位<キャリアクリエイト部門>
特別賞
2007
大賞 1位<リーダー部門>
2位<リーダー部門>
3位<リーダー部門>
4位<キャリアクリエイト部門>
5位<ヒットメーカー部門>
6位<リーダー部門>
7位<キャリアクリエイト部門>
8位<リーダ-部門>
9位<ヒットメーカー部門>
鈴木里佳(三洋電機 パワーグループ モバイルエナジーカンパニー マーケティング部 マーケティング課 主任)
10位<ヒットメーカー部門>
特別賞
2006
大賞 1位<リーダー部門>
木山啓子(インテグレックス NPO法人ジェン(JEN)理事・事務局長)
2位<キャリアクリエイト部門>
3位<リーダー部門>
4位<ヒットメーカー部門>
郡司裕子(新潮社 出版部 文芸第二編集部副編集長)
5位<リーダー部門>
6位<リーダー部門>
7位<リーダー部門>
8位<リーダ-部門>
9位<ヒットメーカー部門>
平岡利枝(三菱電機 冷蔵庫製造部冷蔵庫先行開発グループマネージャー)
10位<ヒットメーカー部門>
高橋美由紀(日産自動車 マーケティング本部マーケティングダイレクターオフィス マーケティング・ダイレクター)
特別賞
話題賞
2005
大賞 1位<リーダー部門>
2位<ヒットメーカー部門>
3位<リーダー部門>
4位<リーダー部門>
5位<リーダー部門>
内出幸美(気仙デーサービスセンターグループホーム「ひまわり」総所長)
6位<リーダー部門>
関幸子(まちづくり三鷹 事業部企画事業 グループマネジャー)
7位<リーダー部門>
坂東敬子(ワコール ワコールブランド事業本部 コンフォートプロデューサー)
8位<ヒットメーカー部門>
9位<ヒットメーカー部門>
齋藤未来(ナムコ チームナンジャ「自由が丘スイーツフォレスト」ストアディレクター)
10位<キャリアクリエイト部門>
2004
大賞 1位<リーダー部門>
2位<リーダー部門>
3位<リーダー部門>
野田由美子 (プライスウオーターハウスクーパース・フィナンシャル・アドバイザー・サービス パートナー)
4位<ヒットメーカー部門>
5位<リーダー部門>
6位<リーダー部門>
名取美和(タイ・チェンマイHIV感染孤児施設「バーンロムサイ」代表)
7位<キャリアクリエイト部門>
8位<ヒットメーカー部門>
9位<ヒットメーカー部門>
10位<今年の顔>
2003
大賞 1位<リーダー部門>
2位<リーダー部門
3位<キャリアクリエイト部門>
堀木エリ子 (堀木エリ子&アソシエイツ代表 和紙プロデューサー)
4位<ヒットメーカー部門>
5位<ヒットメーカー/リーダー部門>
6位<リーダー部門>
小出寛子(日本リーバ 取締役 粧業品マーケティング本部長)
7位<今年の顔>
8位<リーダー部門>
9位<リーダー部門>
10位<今年の顔>
特別賞<今年の顔>
2002
大賞 1位<リーダー部門>
2位<ネット部門>
3位<リーダー部門>
4位<ヒットメーカー部門>
5位<リーダー/ネット部門>
6位<ヒットメーカー部門>
7位<ネット部門>
8位<カルチャー部門>
9位<キャリアクリエイト部門>
10位<カルチャー部門>
2001
大賞 1位<ヒットメーカー部門>
2位<リーダー部門>
3位<リーダー部門>
4位<脱・事務部門>
5位<カルチャー部門>
6位<ネット部門/リーダー部門>
7位<リーダー部門>
8位<ヒットメーカー部門>
9位<ネット部門>
10位<カルチャー部門>
2000
大賞 1位<ヒットメーカー部門>
2位<キャリア・起業家部門>
3位<ヒットメーカー部門>
4位<カルチャー部門>
5位<キャリア・起業家部門>
6位<ヒットメーカー部門>
7位<脱・事務部門>
8位<カルチャー部門>
9位<キャリア・起業家部門>
10位<ヒットメーカー部門>