大石佳能子とは? わかりやすく解説

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大石佳能子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 06:39 UTC 版)

おおいし かのこ
大石 佳能子
生誕 (1961-03-24) 1961年3月24日(61歳)
日本大阪府箕面市
出身校 大阪大学法学部卒業
ハーバード大学大学院修了
職業 実業家社会起業家
受賞 日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2007
Japan Venture Awards 2010中小企業庁長官表彰
ハーバード・ジャパンBusiness Stateswoman of the Year2014

大石 佳能子(おおいし かのこ、1961年昭和36年〉3月24日[1] - )は、日本の実業家社会起業家株式会社メディヴァ代表取締役。Medical Innovation and Value-Added(=MEDIVA)を理念に[2]、日本の医療を、医療消費者を中心とした地域ビジネスの視点で改革。

略歴

大阪府箕面市出身。大阪教育大学附属高等学校池田校舎から大阪大学法学部に入学[3][4]阪大在学中はESS(英語研究会)と川島慶雄(国際法)のゼミに所属。卒業時には総代となった[2]

阪大を卒業後、1983年昭和58年)4月に日本生命保険相互会社に入社するが、退職しハーバード・ビジネス・スクールに入学してMBAを取得する[1][4]

1987年8月にはマッキンゼー・アンド・カンパニー・インク ニューヨーク支社に、1988年11月にマッキンゼー・アンド・カンパニー・インク 日本支社に入社する[1]

1998年平成19年)に出産した際、病院での長時間の待ち時間と短い診察時間、患者の診察データを病院間で共有していないといった飲食業やサービス業では当たり前の顧客目線ができていないことに違和感を覚える[4]

2000年にマッキンゼーを退職し、自身の経営コンサルタントとしてのコンセプトに賛同する医療法人と手を組み、世田谷区内に診療所を立ち上げ、株式会社西南メディヴァを設立する[4]。患者自身がインターネットを通じて自分のカルテを確認できるほか、診察データは所内で共有され、担当医が代わっても引き継がれる仕組み作りを行った[4]。同時に医師の個人能力を頼らずに、人数や勤務体制を工夫したり、事務作業は医師ではなくスタッフに行わせるという仕組み作りも行っている[4]

2007年のウーマン・オブ・ザ・イヤーでは、総合6位にランキングされ、「在宅ホスピスクリニックの設立、国の制度を先駆けて新しい医療機関モデルをつくり、医療界にインパクトを与え続ける」と称されている。

クリニック開業支援で培ったノウハウを生かし、2019年には日本水準の医療サービスのクリニックをベトナムに設立している[5]

人物

  • 既婚。子供あり[4]
  • 本人twitterに登場する愛犬はパピヨンのジンジャー(通称:ジンちゃん)[6]

役職

著作

共著
  • 『消費者最優先企業の時代―マーケティング起点の企業リデザイン』(著:マッキンゼー・マーケティング・グループ、プレジデント社、1994年10月、ISBN 4833415399
翻訳
  • 『悲しみから思い出に―大切な人を亡くした心の痛みを乗り越えるために』(著:ケイ・ギルバート、日本医療企画、2005年8月、ISBN 978-4890416929
監修
  • 『診療所経営の教科書〈院長が知っておくべき数値と事例〉』(著:小松大介、日本医事新報社、2013年7月、ISBN 978-4784943777
  • 『病院経営の教科書〈数値と事例で見る中小病院の生き残り戦略〉』(著:小松大介、日本医事新報社、2015年10月、ISBN 978-4784945108

出典・脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j 大石 佳能子 − 資生堂グループ 取締役”. 資生堂グループ (2016年8月10日). 2016年9月9日閲覧。
  2. ^ a b 大阪大学OBOG譚「医療界を患者視点で革新、価値創造」”. 大阪大学. 2016年9月13日閲覧。 ]
  3. ^ 大阪教育大学附属池田同窓会 | Facebook 大阪教育大学附属池田同窓会2013年平成25年)10月20日
  4. ^ a b c d e f g 「『赤ひげ先生』は仕組みでつくる」 大石佳能子さん”. NIKKEI STYLE(日本経済新聞社) (2014年4月6日). 2016年9月9日閲覧。
  5. ^ メディヴァ、100%出資でベトナムにクリニック設立 - 産経新聞2019年2月15日
  6. ^ 大石佳能子-プラタナスの広場”. 医療法人社団プラタナス. 2016年9月12日閲覧。

関連項目

外部リンク




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