流言デマの発生条件とは? わかりやすく解説

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流言・デマの発生条件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 04:57 UTC 版)

「噂」の記事における「流言・デマの発生条件」の解説

流言発生は、「情報重要さ」と「情報不確かさ」(嘘と本当の間に極大値を持つ)の積で与えられるとされるどうでもいいこと(重要性低)が嘘に決まっているあるいは本当に決まっている(不確かさ極小)なら、流言発生はない。 大切なこと(重要性高)が嘘に決まっているあるいは本当に決まっている(不確かさ極小)なら、流言発生噂話伝言留まる大切なこと(重要性高)が嘘か本当分からない不確かさ極大)ときに、流言発生する流言や噂が発生する動機は、曖昧な状況対す主観的解釈自己の内的世界投影)であり、発生そのもの抑止するのは原理的に困難である。 さらに、流言発生するにはある条件満たしているとより広がりやすくなる傾向があるとされる。 噂が広がる要因一つに“話をする人”が挙げられるその人信用がある、または情報よく知っているなどの条件重なれば、聞き手はそれが本当であると信じてしまう(検証せずに鵜呑みにしてしまう)、次々と伝播していく。さらに、「これはためになる」と思い込むことから、良かれと思って(=善意で)自分周囲の人や知人広く伝播させてしまう傾向が強い。パソコン通信時代、「LHAウイルス混入」「○○地方から当たり屋グループが」「輸血必要なためB型Rhマイナスの人を探しています」などといった書き込み伝播したこともある。いずれも善意情報装ったものであり、のちのチェーンメールプロトタイプとも言える流言伝え手、受け手側の心理的な要因として、「不安」と「批判能力」が重要である。一般に人々の不安が高い状態(例:災害発生直後など)では、流言対する被暗示性が高くなり、流言受け入れられやすくなり、また伝達されやすくなるまた、受け手でも、不安が強い人ほど流言信じやすくなるという傾向みられる一方流言受け取っても、批判能力の高い人の場合には、他の情報源にあたってチェックするなどの情報確認行動をとることにより、真偽見分け流言伝播食い止めることができる。1938年10月アメリカでSF宇宙戦争」のラジオドラマ放送きっかけとして起こったパニック騒ぎでは、批判能力ここでいう批判とは日本ネット上で用いられる無責任な誹謗中傷の意味ではなく自分判断正しいかを確認する能力意味する)の低い人ほど、番組連呼された「火星人襲来!」を事実勘違いしてパニックに陥りやすかったという調査結果報告されている(実は聴いている放送他局変えればそのような事実はないことがすぐに確認できたのである)。 また、社会的情勢が不安定である場合、噂が広がりすいとされる。例えば、石油ショック不況といった何らかの社会情勢不安定化大地震などといった天変地異伝染病流行などがその契機になると見られており、人間の、危機不安に対す自己防衛本能最悪場合想定してそれに備えようとする本性との関連指摘されるインターネット社会になると、社会衝撃与え大事件社会的に耳目を集める事件発生した場合、「義憤」に駆られた人物の強い「正義感」によって容疑者自身親族所属する団体情報を暴いて公表する事例多数みられるうになる。しかし、それらの情報限られた情報からの憶測思い込み積み重ね推測されたもので、誤った情報であることも多く、全く無関係な人物や団体に抗議メール電話殺到し新たな事件となり「正義感」に駆られた人物逮捕される事案みられるようになった。 噂を抑制するには、当事者以外の信頼できる第三者によって正し情報報じる方法が有効とされており、箝口令のような言論統制逆効果になる例が多い。しかし、「事実よりもウソを好む」人間もおり、噂の性質によってはこの方法にも限界がある。

※この「流言・デマの発生条件」の解説は、「噂」の解説の一部です。
「流言・デマの発生条件」を含む「噂」の記事については、「噂」の概要を参照ください。

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