森脇監督時代
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「オリックス・バファローズ」の記事における「森脇監督時代」の解説
※2012年の監督代行時代も含める。 2012年 9月25日の対ソフトバンク戦に敗れ、連敗の球団新記録となり、26日の対ソフトバンク戦に勝利して連敗を止め、森脇の監督代行就任以降の成績を7勝2敗とした。10月8日、シーズン最終戦で小久保裕紀の引退試合となった対ソフトバンク戦では西勇輝がノーヒットノーランを達成した。監督代行の森脇が翌年から正式に監督として指揮を執ることを発表した。チーム打率、防御率は共にリーグ最低で、最下位チームからは史上6人目の打点王となった李大浩が打点を挙げた試合では30勝27敗2分と勝ち越すが、打点0の試合では27勝50敗8分と大きく負け越した。北川博敏が現役を引退した。オフに寺原隼人がソフトバンクにFA移籍。阪神より国内FA権(フリーエージェント)を行使し、移籍を希望していた平野恵一が6年ぶりに復帰。高宮和也がFAで6年ぶりに復帰した平野恵の人的補償として阪神に移籍。ソフトバンクにFA移籍した寺原の人的補償として馬原孝浩を獲得。 2013年 1月25日に日本ハムから木佐貫洋、大引啓次、赤田将吾との3対2トレードで糸井嘉男、八木智哉を獲得。エースの金子千尋はケガのため、オープン戦に登板できなかったものの、ぶっつけ本番で開幕投手を任され、好投した。交流戦は13勝10敗で、巨人・日本ハム・ロッテと同率の3位とした。10月1日の対ソフトバンク戦に2対9で敗れ、5年連続Bクラスが確定し、クライマックスシリーズ進出を逃し、10月6日の対ロッテ戦に3対1で勝利し、2010年以来3年ぶりの5位が確定した。個人では金子千尋が24勝無敗の偉業を成し遂げた楽天の田中将大に沢村賞は譲ったが、田中もできなかった沢村賞の選考基準全項目を満たし、奪三振王のタイトルを獲得した。また、糸井は3番ライトを担い、この年も24本塁打を記録した4番の李大浩、5番のアーロム・バルディリスと共に強力なクリーンアップを築き、自身5年連続となる打率3割・ゴールデングラブ賞を達成し、自己最多の安打、本塁打、盗塁を記録するなど投打の柱は共に活躍した。オフにバルディリスと李大浩が退団した(バルディリスはDeNA、李大浩はソフトバンクに移籍)。日本ハムを自由契約となった榊原諒と育成契約(翌年7月8日に支配下昇格)、巨人を自由契約となった丸毛謙一と支配下契約を結び、東北楽天ゴールデンイーグルスから後藤光尊とのトレードで鉄平を獲得。読売ジャイアンツを自由契約となった谷佳知が8年ぶりに復帰。 2014年 4月を首位で終えるとソフトバンクとの熾烈な首位争いを繰り広げ、19年ぶりに前半戦を首位で終える。9月17日には2008年以来6年ぶりのAクラスとクライマックスシリーズ進出が決定した。ソフトバンクとの優勝争いは続き、9月終盤には残り試合数の関係で一時は2位ながらも優勝マジックが点灯した。10月2日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)、オリックスはこの試合に勝てば、残りシーズン2試合を2連敗さえしなければ18年ぶりのリーグ優勝、この試合がシーズン最終戦となるソフトバンクはこの試合に勝てばリーグ優勝という事実上の優勝決定戦を迎える。試合は9回では決着がつかず、延長に突入するが、10回裏にサヨナラ負けしたことで優勝を逃し、1位との勝率僅か2厘の差で2位に終わった。日本ハムとのCSファーストステージでは1勝2敗で敗退した。この年は各選手がキャリアハイレベルの成績を達成し、打撃陣では3番や4番を務めた糸井嘉男が前半戦終了時点で打率、安打、盗塁、出塁率、長打率でトップに立ち、最終的に19本塁打と81打点、31盗塁に加え首位打者と最高出塁率のタイトルを手にする大活躍を見せるとソフトバンクから移籍したウィリー・モー・ペーニャも32本塁打、91打点の活躍で退団した李大浩の穴を埋め、T-岡田も24本塁打を放ち、チームとして長打力が大幅にアップ。また、西武から移籍したエステバン・ヘルマンが30盗塁、安達了一が29盗塁と課題の機動力も大きく向上した。投手陣では最多勝、最優秀防御率、最高勝率の投手三冠に輝き球団史上初の沢村賞を獲得したエース金子千尋、開幕8戦全勝の球団記録を樹立した西勇輝、さらに9勝を挙げたブランドン・ディクソンら先発陣に、48ホールドポイントを挙げ2年連続ホールド王に輝いた佐藤達也、当時パ・リーグ新記録の40セーブを挙げ、初のセーブ王を獲得した平野佳寿に加え、32ホールドの馬原孝浩、パ・リーグ記録の34試合連続無失点を記録した比嘉幹貴、55試合に登板した岸田護ら強力なリリーフ陣の活躍で、リードした試合は落とさない安定した戦いを見せた。ペーニャが自由契約となった(楽天に移籍)。チームが好成績を残したことで、オフにフロントが大型補強を敢行。日本ハムからFA宣言した小谷野栄一、メジャーリーグに挑戦していた中島裕之、DeNAを自由契約となったトニ・ブランコ、広島を自由契約となったブライアン・バリントンを獲得。戦力流出の阻止としてはFA権を行使しての国内移籍の意向を示していた守護神の平野佳寿を球団のリリーフ投手史上最高の年俸3億円の3年総額9億円契約を締結。さらには12月15日に日本ハム時代からポスティングシステムを利用してのメジャーリーグ挑戦を切望していた主砲の糸井には日本人外野手最高の年俸3億5,000万円の単年契約で残留にこぎつける。そして12月24日にFA権を行使し、国内・海外への移籍への交渉を行っていたエースの金子を球団の投手史上最高の年俸5億円の4年総額20億円という超大型契約で投打の柱の3選手の流出を阻止した。合計50億円超(推定)の大型増強を行った。 2015年 開幕から打撃陣が総じて不振に陥り、故障者も続出。投手陣もエースの金子や昨年活躍したリリーフ陣の出遅れなどが響いて大きく負け越した。チーム打率.232はリーグ5位と低迷、それを受けて4月19日の埼玉戦終了後に一軍打撃コーチの佐藤真一と二軍打撃コーチの下山真二の配置転換を発表した。しかし、チームは浮上することなく、5月31日に早くも自力優勝が消滅。6月2日に監督の森脇が低迷の責任を取って休養し、併せてヘッドコーチだった福良淳一が監督代行として指揮を執ることを発表した。
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