望月英樹
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/11 22:25 UTC 版)
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もちづき ひでき 望月 英樹 |
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生年月日 | 1937年 | ||||||||
出生地 | ![]() |
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国籍 | 日本 | ||||||||
職業 | 照明技師 | ||||||||
ジャンル | 映画 | ||||||||
活動期間 | 1962年 - 2003年 | ||||||||
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人物・経歴
1956年に東京都立蔵前工業高等学校を卒業[要出典]、東宝の照明助手となる[1]。1980年に照明技師へ昇進する[1]。
ブルーバック(グリーンバック)合成での撮影は、緻密に計算するよりも臨機応変にフレキシブルな対応をする方が良いと考えており、太陽光線の角度などを正確に作っても人間の視覚にはそういった情報は残らないと述べている[3]。
役者と会話をすることで場を和ませることに長けており、監督勢からも重用されたほか、中尾彬から「一番好きなライトマン」と評されたこともあった[3]。ゴジラシリーズを多数担当していたことから海外にもファンがおり、『GODZILLA』(1997年)の監督を務めたローランド・エメリッヒにも対面して喜ばれたという[3]。
『ゴジラvsモスラ』(1992年)の撮影では、自衛隊の投光器を借用して照明に用いたこともある[4]。
作品
公開年 | 作品名 | 制作(配給) | 役職 | |
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1962年(昭和37年) | 8月11日 | キングコング対ゴジラ[4] | 東宝 | 照明助手 |
1968年(昭和43年) | 11月2日 | 日本一の裏切り男 | 東宝 渡辺プロダクション (東宝) |
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1969年(昭和44年) | 4月27日 | クレージーの大爆発 | ||
1970年(昭和45年) | 6月13日 | 日本一のヤクザ男 | ||
1980年(昭和55年) | 6月26日 | 復活の日[1] | 角川春樹事務所 TBS (東宝) |
照明 |
1981年(昭和56年) | 2月11日 | 帰ってきた若大将 | 東宝映画 加山プロダクション (東宝) |
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11月7日 | 駅 STATION[4] | 東宝映画 (東宝) |
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1982年(昭和57年) | 10月16日 | 海峡 | ||
1983年(昭和58年) | 8月4日 | 嵐を呼ぶ男 | 東宝 ジャニーズ事務所 |
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1984年(昭和59年) | 10月6日 | おはん[3] | 東宝映画 (東宝) |
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1985年(昭和60年) | 12月21日 | 姉妹坂 | ||
1987年(昭和62年) | 7月11日 | 漂流教室 | CCJ 日テレ バンダイ 東和プロダクション (東宝東和) |
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8月1日 | トットチャンネル | 東宝映画 (東宝) |
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12月19日 | ゴルフ夜明け前 | |||
1988年(昭和63年) | 3月29日 | 日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群 | フィルムリンク・インターナショナル (アートリンクス) |
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7月23日 | 優駿 ORACION | フジテレビ 仕事 (東宝) |
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1989年 | 5月13日 | マイフェニックス | 東宝 東急エージェンシー |
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1990年(平成2年) | 11月17日 | 飛ぶ夢をしばらく見ない | アニベール化粧品 須川プロダクション (松竹) |
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1992年(平成4年) | 12月12日 | ゴジラvsモスラ[3][2] | 東宝映画 (東宝) |
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1993年(平成5年) | 12月11日 | ゴジラvsメカゴジラ | ||
1994年(平成6年) | 7月9日 | ヤマトタケル | ||
12月10日 | ゴジラvsスペースゴジラ | |||
1995年(平成7年) | 12月9日 | ゴジラvsデストロイア | ||
1997年(平成9年) | 6月7日 | 誘拐[3] | ||
1998年(平成10年) | 6月6日 | 絆 -きずな- | ||
2002年(平成14年) | 12月14日 | ゴジラ×メカゴジラ[3] | ||
2003年(平成15年) | 9月13日 | ロボコン[3] | 小学館 TOKYO FM 日本出版販売 東宝映画 (東宝) |
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12月13日 | ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS[3][2] | 東宝映画 (東宝) |
受賞・栄典
受賞年 | 受賞名 | ||
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1982年 | 第5回 | 日本アカデミー賞 | 優秀照明賞 |
1985年 | 第8回 | ||
1989年 | 第12回[5] | ||
1998年 | 第21回 | 最優秀照明賞[4] | |
2015年 | 旭日小綬章[6] |
脚注
- ^ a b c d e f g
- 3式機龍コンプリーション 2016, p. 19, 「STAFF MESSAGE 望月英樹」
- VSモスラコンプリーション 2024, p. 26, 「STAFF MESSAGE 望月英樹」
- ^ a b c 野村宏平、冬門稔弐「6月3日 / 6月4日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、152頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ a b c d e f g h i 3式機龍コンプリーション 2016, p. 19, 「STAFF MESSAGE 望月英樹」
- ^ a b c d VSモスラコンプリーション 2024, p. 26, 「STAFF MESSAGE 望月英樹」
- ^ “第12回日本アカデミー賞 優秀賞”. 日本アカデミー賞公式サイト. 日本アカデミー賞協会 (1989年3月17日). 2025年6月11日閲覧。
- ^ “平成27年秋の叙勲 旭日小綬章等受章者 東京都” (PDF). 内閣府. p. 2 (2015年11月3日). 2023年5月26日閲覧。 アーカイブ 2023年5月26日 - ウェイバックマシン
参考文献
- 『映画の賞辞典』日外アソシエーツ、2009年。 ISBN 4816922237。
- 『特撮 円谷組 〜ゴジラと東宝特撮にかけた青春〜』洋泉社、2010年。 ISBN 4862486223。
- コンプリーションシリーズ(ホビージャパン)
- 『ゴジラ×3式機龍〈メカゴジラ〉コンプリーション』ホビージャパン、2016年12月21日。 ISBN 978-4-7986-1353-6。
- 『ゴジラVSモスラ コンプリーション』ホビージャパン、2024年10月31日。 ISBN 978-4-7986-3654-2。
外部リンク
- 望月英樹のページへのリンク