日本貨物航空
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 09:25 UTC 版)
日本貨物航空株式会社(にっぽんかもつこうくう、英: Nippon Cargo Airlines Co., Ltd. 略称: NCA)は、千葉県成田市(成田国際空港内)に本社を置く日本の貨物航空会社。日本の総合海運企業である日本郵船(NYK)グループの空運部門を担当する、国際線貨物専門航空会社である。
注釈
- ^ 2005年(平成17年)には全日本空輸と日本郵船が同比率で筆頭株主となっており共同経営体制となっていた。
- ^ a b 日本貨物航空側の都合により、納入を延期することになった。これにより、この権限はキャセイパシフィック航空に譲ることとなった。
- ^ この退役により同社の保有機から航空機関士が必要とされる3人乗務機が消滅した
- ^ ボーイング747-200型最後の製造機体を運航していた(機体記号 JA8194 2007年(平成19年)1月退役)
- ^ このフライトは食用廃油から合成したバイオジェット燃料を混合した、次世代航空燃料により行われた[19]
- ^ 最初に納入されたのは、同社のボーイング747-8Fの3号機(JA13KZ)となった。
- ^ ANAが導入した旅客型のボーイング747-200B型機を改修した機体である。
- ^ 1989年(平成元年)にブリティッシュ・エアウェイズ(旧ブリティッシュ・カレドニアン航空)から購入した機体(元G-CITB)だが、元をただせばロイヤルヨルダン航空が導入したもの(元JY-AFS。1981年(昭和56年)製造、1987年(昭和62年)売却)なのでモデルネームは-2D3Bである。また、この機体はANA保有のボーイング747で唯一、アッパーデッキへの階段が螺旋状だった。
- ^ ANAが導入した旅客型のボーイング747-100SR型機を改修した機体である。
- ^ 当初契約していたボーイング747-400BCF(改造機)4機はキャンセルされ400Fへ切り替えられた。
- ^ NCA Phoenixについては、生まれ変わるNCAの象徴として命名(中期経営計画"Phoenix Project"より)。
- ^ なお、JA02KZまでは、ANAを通して発注・受領した機体や、元ANAの旅客型だった機体を貨物機に改修し、NCAに移管した機体であったため、ボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は、ANAのコードである81の機体となっており、航空機の型式名は747-481F, 747-281F, 747-281 (SF), 747SR-81 (F) となっていたが、ANAの共同経営体制離脱以降に発注し、2006年(平成18年)に引き渡されたJA03KZ以降は、初めて直接ボーイングに発注し、直接受領することになったため、ボーイング社から新たに顧客番号(カスタマーコード)としてIATA航空会社コードと同じKZが与えられ、今後の型式番号は747-4KZFなどになる。
- ^ 2009年(平成21年)5月8日より、NCA初の特別塗装「NCA グリーンフレイター(Green Freighter)」として就航。
- ^ ベルギーの航空貨物運送会社en:Cargo B Airlinesにリース後、露の航空貨物運送会社エアブリッジカーゴが購入運用中。
- ^ この型番はボーイング747-400ERF となる。
- ^ 2012年(平成24年)現在、エアブリッジ・カーゴでVQ-BHEとして使用されている。
- ^ この型番はボーイング747-400Fの最終生産機である。
出典
- ^ a b c d e f g “2021年3月期 決算公告”. 日本貨物航空株式会社. 2021年6月24日閲覧。
- ^ 日本航空との提携についての誤報道に関して 日本貨物航空、2008年(平成21年)1月29日
- ^ 日本貨物航空 (NCA) と日本航空 (JAL)、コードシェア便の運航を開始 日本貨物航空、2009年(平成21年)3月31日
- ^ 『日本経済新聞』2010年(平成22年)12月8日付
- ^ a b 『月刊エアライン』2012年(平成24年)10月号、イカロス出版
- ^ 日本貨物航空とシンガポール航空カーゴ、戦略的パートナーシップを締結 日本貨物航空、2018年(平成30年)2月13日
- ^ NCAとANAが戦略的業務提携に合意 日本貨物航空、2018年(平成30年)2月26日
- ^ “事業改善命令及び業務改善命令に対する改善措置の提出について”. 日本貨物航空. (2018年8月17日)
- ^ “日本貨物航空、747-8F統一へ 2014年4月から5カ年の中期計画”. FlyTeam. (2014年4月11日)
- ^ “NCAとAtlas Air, Inc.が戦略的業務提携を拡大”. 日本貨物航空. (2019年1月9日)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s “NCAヒストリー”. 日本貨物航空. 2019年1月13日閲覧。
- ^ a b c 『航空三社 第4の成長産業』、佐藤朝泰、28頁
- ^ 『航空三社 第4の成長産業』、佐藤朝泰、25頁
- ^ NCA 世界初のB747-8F対応型フライトシミュレーターを発注 (PDF) - 日本貨物航空 2007年(平成19年)3月26日
- ^ 『NCA 整備用ハンガー(格納庫)着工』自立化に向け、2009年(平成21年)5月供用開始の予定 - 日本貨物航空 2008年(平成20年)1月21日
- ^ JAL、日本貨物航空(NCA)とコードシェア提携で合意! 日本発着を中心とした貨物便ネットワークを拡充し、お客さまの利便性を向上させます 日本航空プレスリリース、2009年(平成21年)2月12日
- ^ 東京国際空港(羽田空港)への就航について - 日本貨物航空プレスリリース、2009年(平成21年)7月13日
- ^ “日航・日本郵船、航空貨物の統合断念を発表”. asahi.com (朝日新聞社). (2010年3月2日)
- ^ “航空機における取り組み”. 日本貨物航空. 日本貨物航空. 2021年2月26日閲覧。
- ^ “日本貨物航空、JA11KZを受領 747-8テストベッド機の引き渡し完了”. Flyteamニュース. (2013年11月2日)
- ^ “日本貨物航空、4機目の747-8Fを受領 成田に到着へ”. FlyTeam. (2013年11月21日)
- ^ 『ANAとNCAによる戦略的業務提携の合意』(プレスリリース)全日本空輸、2018年2月26日 。
- ^ 『日本貨物航空、カーゴルックス航空とのコードシェア便運航で合意』(プレスリリース)日本貨物航空、2018年3月6日 。
- ^ 『当社航空機の一時運航停止について』(プレスリリース)日本貨物航空、2018年6月16日 。
- ^ 『弊社航空機の一時運航停止について(第2報)』(プレスリリース)日本貨物航空、2018年6月22日 。
- ^ “本邦民間機最後の747-400が離日、シンガポール・セレターに到着”. FlyTeam. FlyTeam ニュース. 2019年2月12日閲覧。
- ^ 『当社連結子会社の株式譲渡に関する基本合意のお知らせ』(プレスリリース)日本郵船、2023年3月7日 。
- ^ 日本貨物航空株式会社の株式取得に向けた基本合意書締結のお知らせ (PDF) - ANAホールディングス 2023年3月7日
- ^ “ANAHD、日本貨物航空を買収へ 日本郵船と基本合意”. 日本経済新聞. (2023年3月7日)
- ^ “ANA、日本貨物航空子会社化を延期 来年2月1日に”. 時事通信 (2023年9月26日). 2023年9月27日閲覧。
- ^ ANA、NCA子会社化を7月に再々延期 業績影響は精査中
- ^ 日本郵船-貨物専用機の導入計画の変更について (PDF)
- ^ “NCAの747-8F、残り2機もキャンセル 8機で完納”. Aviation Wire. (2017年3月30日)
- ^ 貨物専用機の導入計画の変更について (PDF)
- ^ 「NCAグリーンフレイター」の運航開始 - 日本貨物航空 2009年(平成21年)5月1日
- ^ NCA フェニックス プロジェクト “デクラレーション・オブ・エボリューション” (PDF) - 日本貨物航空
- ^ この機体は、Cargo B AirlinesのOO-CBDとしてリースされていた。
- ^ NCA、成田 - 台北線を開設 - 日本貨物航空 2011年(平成23年)1月31日
- ^ “週4回 世界一周する日本のB747「ジャンボ」 パイロットも世界一周勤務”. 乗りものニュース. (2018年2月11日)
- ^ NCA 路線ネットワークの一部変更 (PDF)
- ^ 航空事故調査報告書 AA2004-2(PDF) 航空鉄道事故調査委員会
- ^ 2018年5月18日 弊社機材の航空事故認定について 日本貨物航空、2018年5月18日
- ^ 2018年5月23日 弊社機材の航空事故認定について(第2報) 日本貨物航空、2018年5月23日
- ^ 2018年6月16日 当社航空機の一時運航停止について 日本貨物航空、2018年6月16日
- ^ 2018年7月4日 弊社航空機の一部運航再開について(第3報) 日本貨物航空、2018年7月4日18日
- ^ 日本貨物航空株式会社に対する事業改善命令及び業務改善命令について 国土交通省、2018年(平成30年)7月20日
日本貨物航空
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 10:10 UTC 版)
日本貨物航空は、大西洋路線を片道とはいえ運航することによって成田→アンカレッジ→シカゴ→フランクフルト/ハーン→ミラン→成田で世界一周路線に就航していた。2019年12月24日をもって運航効率の最適化のため大西洋区間を休止、以降米国、欧州それぞれ折返し便となっている。 東京/成田→アンカレッジ→シカゴ→ハーン→ミラン→東京/成田
※この「日本貨物航空」の解説は、「世界一周路線」の解説の一部です。
「日本貨物航空」を含む「世界一周路線」の記事については、「世界一周路線」の概要を参照ください。
- 日本貨物航空のページへのリンク