文化施設と芸術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 02:01 UTC 版)
「ノーフォーク (バージニア州)」の記事における「文化施設と芸術」の解説
1994年に開館した国立海洋センターノーティカスはダウンタウンのエリザベス河畔に立地している。同館は海軍、軍艦や気象に関する、手で触れて学ぶことのできる展示物を主に展示している。また、同館の劇場ではジェームズタウン博覧会での海軍の軍事パレードや、戦艦設計に関する映像を上映している。館内には見学者が近代海軍を疑似体験できるシミュレーションゲームコーナーや、チェサピーク湾に生息するカブトガニ、ヒトデ、ヤドカリ、ウニなどの海生生物を飼育する水族館もある。ノーティカスに隣接するドックには、第二次世界大戦(太平洋戦争)や朝鮮戦争、湾岸戦争で活躍した戦艦ウィスコンシンが係留され、記念艦として保存されている。ノーティカスの2階はハンプトン・ローズ海軍博物館となっており、海軍の歴史に関する事物を展示している。また、ノーティカスの隣にはハーフムーン・クルーズ・アンド・セレブレーション・センターおよびクルーズ船桟橋が立地している。 ノーティカスから東へ約400m、ダウンタウンのマッカーサー・スクエアには、19世紀の市庁舎をそのまま記念館としたダグラス・マッカーサー記念館が立地している。館内にはマッカーサー夫妻の墓や、博物館、図書館が設けられている。博物館には軍関連品だけでなく、マッカーサーのトレードマークであったコーンパイプなどの私物も多数展示されている。また、伊万里、九谷、薩摩の磁器や有線七宝など、マッカーサーが持ち帰った日本の工芸品も展示されている。建物は「旧ノーフォーク市庁舎」として国家歴史登録財に指定されている。記念館の正面にはマッカーサーの銅像が立っている。 ゲント地区に立地するクライスラー美術館はノーフォークやハンプトン・ローズ都市圏のみならず南部でも有数の美術館である。同館のコレクションは古代から現代まで5,000年にわたり、アメリカ絵画・彫刻、ヨーロッパ絵画・彫刻、現代美術、装飾芸術、ガラス工芸、写真と分野的にも多岐にわたるもので、その数も約30,000点にのぼる。また、アフリカ、アジア、先コロンブス期の中南米、イスラムの作品も展示されている。同館は、もともとは1933年にノーフォーク美術館・科学博物館として開館したが、1971年に自動車王ウォルター・クライスラーの息子、ウォルター・P・クライスラー・ジュニアから大量の美術作品の寄贈を受けて現在の規模になり、現称に改められた。 ハーミテージ財団美術館は市の北西部、ノーフォーク海軍基地やノーフォーク国際ターミナルの近くに立地している。同館は20世紀初頭に建てられた、「隠れ家」を意味する「ハーミテージ」(Hermitage)と名付けられたスローン家の豪邸を美術館に転用したものである。同館のコレクションはスローン夫妻が残したもので、古代中国の銅像、チョーラ朝時代のインドの銅像、スペインのイコンや家具、ヨーロッパの陶器や絵画、ドイツのステンドグラス、アメリカ合衆国の絵画や彫刻など2,800点にのぼる。また、同館の12エーカー(約48,600m²)の敷地には円形の庭園、森林、湿地が配され、様々な花木が植えられており、野鳥も飛来する。 バージニア・オペラはゲント地区に立地するハリソン・オペラハウスを本拠としている。同歌劇団は1974年にノーフォークで結成され、その後リッチモンドとフェアファックス(ワシントンD.C.郊外)にも支部を設立したが、現在も年間32公演のうち半分をノーフォークで行っている。1968年に設立されたノーフォークの劇団、バージニア・ステージ・カンパニーはダウンタウンのウェルズ・シアターで公演を行い、施設をガバナーズ芸術学校と共有している.。1920年に設立されたバージニア・シンフォニー管弦楽団は、クラシックのほかポップスや家族連れ向けのコンサートも行っている。同楽団はダウンタウンの北、ノーフォーク・スコープの敷地内にあるクライスラー・ホールのほか、バージニアビーチ、ニューポートニューズ、およびウィリアムズバーグでも公演を行っている。
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