有線七宝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 06:29 UTC 版)
リボン状の薄い金属線で模様をつける技法。薄い金属線で模様を描くため、緻密な図柄を表現できる反面、植線の手間のかかる手法である。日本では、古くは桂離宮松琴亭(1620 - 1625年に構築)の二の間戸袋の引手(銅製巻貝形を有線にして、不透明の白色や肌色釉を施したもの)に見られる技法である。有線七宝としては明治時代の並河靖之の作品の評価が高い。西洋のクロワゾネの技法の和訳と考えても差し支えないが、特に並河の作に見られる植線技術は西洋のクロワゾネと比べても卓越した技である。
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