敗者復活戦その3 (入札ポーカー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 14:32 UTC 版)
「LIAR GAME」の記事における「敗者復活戦その3 (入札ポーカー)」の解説
基本ルール 4回戦の敗者のうちの11名が1つの会場でポーカーを行う。A会場では経営破綻したネットカフェ、B会場ではダンスホールで開催される。 各プレイヤーには手札表示・金貨残高表示・商品カタログ閲覧・競争入札機能の付いた電子タブレットが1つずつ配布され、最初に指紋登録を行う。 ゲームで使用するトランプは本物ではなく、タブレットに記された架空のトランプを52枚使う。ゲーム開始前にはどのプレイヤーもカードを持っていない状態となる。プレイヤーはカタログの商品の中から競争入札してカードを手に入れていく。 ゲームの流れは『カードセット陳列』→『競争入札』の順を1回ずつ10品分繰り返した後、『チェンジ』→『競争入札』の順を5回まで繰り返す。そうした後で、最後に全プレイヤーは手札を一斉に公開する。 手札を公開した後、11名の中で最も手札の弱い者を最下位及び最下位タイとし、ゲームの敗北条件とする。 賞金と借金 貸付金はゲーム開始前に1枚100万円の価値を持つ架空の金貨が1人300枚ずつ与えられ、カードの購入や最終順位による賞金によって残高が変動する。但しゲーム終了後に事務所に返却しなければならない金貨は100枚なので、1人につき金貨200枚、つまり2億円の超ボーナスゲームとなる。ただし場合によってはボーナスどころかプレイヤー全体ではマイナスになる可能性もある。詳細は後述。 本ゲームを行う前に模擬ゲームがあり、それに参加した4名には金貨が更に30枚与えられる。模擬ゲームが終わったら10枚を事務局に返済し、残りの金貨は本ゲームに持ち越せる。 手札を一斉公開した直後、手札の内容によって各プレイヤーに順位が付けられ、最下位タイの者は1人につき150枚の金貨を場に置く。1位の者は最下位の者達が残した金貨全体のうち2/3を、2位の者は4/15を、3位の者は残りの1/15をそれぞれ受け取ることが出来る。例えば最下位タイの者が4人いた場合、まずその4人で600枚の金貨を場に置く。1位の者は400枚を受け取り、2位は160枚、3位は40枚がそれぞれの賞金となる。 ゲームの流れ 配札ステージゲームが始まると商品カタログには、商品A - Jという名付けられた5枚組のカードセット8組(商品A - H)、6枚組のカードセット2組(商品I・J)の合計10組のカードセットが30分間だけ陳列される。プレイヤーは11人であるため、最低1人は何も落札できずに終わることになる。また、10組のカードセットはどれも1組だけでは何の役もついていないが、2組組み合わせれば何かしらの役がつくようになっている。 その30分が終わった時、商品Aの購入希望者は入札画面で任意の金貨の枚数を入力し、5分以内に入札をする。一度入札したらその内容を変更したりキャンセルしたりはできない。 入札締め切りの時刻が来た時にディーラーが処理手続きを行い、最も高値をつけたプレイヤー1名を落札者とする。最高値をつけた者が複数居る場合、入札した時刻の最も早い者を落札者とする。 こうして落札者が決まったら、続いて商品Bの入札に移る。この流れをあと8回繰り返し、商品Jの落札者が決まったら次の『チェンジステージ』のステップに入る。 落札者が払った金は全てディーラーに入る。つまりその分プレイヤー全体のマイナスになる。そのため1人平均2億円使ってしまうとボーナスは全て消え、それ以上使ってしまうとその分マイナスとなる。このゲームの罠はここである。 チェンジステージカード手にしたプレイヤーはその中から任意の不要なカードを選んで捨てる。(受付時間は10分) 各プレイヤーが捨てたカードは登録順に商品カタログに載る。こちらも一束ごとに商品A - Kという名前が付く。 カードを複数枚捨てる際に1フェイズの間に望む枚数だけ捨てる事が出来るが、『捨てる』行為そのものは1フェイズに付き一人一回まで。その捨てたカード群は1セットの塊となり一つの商品として陳列される。 自分は商品カタログを読んで、他のプレイヤーが捨てたカードの束の中から好きな物を選んで、配札ステージの時と同じ要領で入札をする。 自分の出品した商品に入札者が居なかった場合、そのカード群は出品者の手元に戻る。 例えば最初に♦3 ♣5 ♣A ♥A ♠Aという商品を手にした者が♦3 ♣5を捨てたいと考える。すると♦3 ♣5の二枚組が商品カタログに掲載される。そうした後で商品カタログを読んで別のプレイヤーが捨てた♠7 ♦9 ♦Aの三枚組という商品を発見したとする。ここで競争入札をして落札すればその3枚のカードを手にすることが出来る。一方、♦3 ♣5に入札した者が居ない場合は流札となりその持ち主の手札に戻る。 すべての商品が落札・流札されたら次のチェンジステージに移る。 5回目のチェンジステージが終わったら最後のステップ『手札の一斉公開』に入る。 落札者が払った金は出品者に入る。つまりディーラーには入らないためここで金を使ってもプレイヤー全体のマイナスにはならない。 手札の一斉公開文字通り全員が手札を公開する。 役の強さは通常のポーカーと同じで、ロイヤルストレートフラッシュ(ロイヤルフラッシュ) > ストレートフラッシュ > フォーカード (フォーオブアカインド)> フルハウス > フラッシュ > ストレート > スリーカード(スリーオブアカインド) > ツーペア > ワンペア > ブタ(ノーペア)の順に強い。なお、ジョーカーがないためファイブオブアカインドになることはありえない。手札を4枚以下しか持っていない者は内容がどうであれブタである。一方手札を6枚以上持っている者は、そのカード群の中から最強の役になる5枚が自動的に選ばれ公開される。 こうして手札の強さでプレイヤーに順位が付けられ、ブタを手にした全てのプレイヤーが敗者、そうでない者が勝者となる。(52枚のトランプを11人で使うので、必ずブタを手にする者が出てくるため。)同じ役の者が複数いた場合は正式なポーカーのルールと同様にカードの内容によって序列をつける。ただしブタだけは例外で序列をつけず、全員最下位扱いとなる。数字の序列はAが最も強く、以下K,Q,J,T,9,…となり2が一番弱い。ただしAは基本的に『14』の強さを持つが、そのオーナーが2よりも弱い『1』として扱っても良い。同数複数枚組系の順位のつけ方は、先ず手札の中で役になっている部分で強い方の部分の数字のランクの大きさを比べ、高い方の順位が上となる。それが同じであれば弱い方の部分を比べる。役になっている部分で決着がつかなかったらキッカーカードの数字の中で最も強いもので比較する。それもまた同じであれば2番目に強いキッカーカードを比べ、更にそれも同じなら3番目を比べる。キッカーカードまで比べても決着がつかなかったら役になっている部分で強い方の部分で♠を持っている方が上位となる。ツーペア同士では先ず高いランクのペアを比べて、それも同数なら低いランクのペアの大小を比較し、それでも同数であればキッカーカードの大きさで決着を付ける。それでも決着がつかなかったら高いランクのペアで♠を持っている方が上位となる。 フルハウス同士では同数3枚組のランクで比較する。 ストレート系とフラッシュ系の場合は先ず最も数字のランクの高いカード同士を比較し、それが同じであれば2番目に大きなランクを比較する。それでも決着がつかなければ以降、3番目、4番目、5番目の順にこの手順を繰り返す。そこまで比べてもなお決着がつかなかったら最も数字のランクの高いカードのスートの強さ(多分素肌クラブ)で決着をつける。なお、例外としてA-2-3-4-5のストレートの場合、Aを2よりも弱い数字とみなし、2-3-4-5-6のストレートにも劣るものとする。 その後で賞金の移動を行い、マネーの精算が済んだらゲームは終了となる。勝者は5回戦に進むかドロップアウトするのかを選択し、敗者は強制的にトーナメントから抜けさせられる。 プレイヤー全体で収支がプラスになるボーナスゲームであることは今までの敗者復活戦と同様だが、この敗者復活戦はボーナスの額の大きさもさることながら、確実に自分の収支をプラスにする方法があるのが最大の特徴である。配札ステージ、チェンジステージ共に何も落札せず放置した場合、当然ブタとなり最下位・敗退となるが、最初に3億円得られるのに対し失うのは勝者への賞金1億5000万円と事務所への返却1億円の合計2億5000万円であるため、差し引き5000万円の利益となる。そのため、ゲームに参加しないで確実に5000万円得るという戦略も効果的である。ただしこの手が使えるのは負債を抱えていないか5000万円以下である場合のみである。億単位の負債を抱えている場合、この手を使って5000万円得ても負債を清算することはできず、負債を抱えたままトーナメントから抜けることになるため、何としてでも勝つか負債を清算できるだけの額を稼ぐ必要があるため、配札ステージから目の色を変えて落札に走ることになり、その後のチェンジステージでも役をつけるか金を稼ぐために手を尽くす必要がある。
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