居住と利用とは? わかりやすく解説

居住と利用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 14:30 UTC 版)

「山」記事における「居住と利用」の解説

国際連合環境計画定義した山岳条件下では、世界陸地面積24%が山岳となっており、世界人口12%がその地帯居住している。地球上陸地面積の7%が標高2,500m上の高度に属し、およそ1億4,000万人がその高度帯に居住している。標高3,000m以上の土地にはおよそ200から300万人居住している。こうした山岳居住人口のおよそ半分アンデス中央アジア、およびアフリカ居住している。 インフラへのアクセス限られるために、高度4,000m以上の地帯には少数居住者しか存在しないが、4,150m地点にあるボリビアエルアルト市は例外であり、盛んな商業多様な工業、そしてほぼ100万人の人口有する世界でもっとも高い地点存在する都市ペルーラ・リンコナダであり、標高5,100m地点位置する金鉱山都市である。 ヒト定住が可能である高度は約5,950mが限度とされている。標高の非常に高い場所では、呼吸のために必要な酸素が非常に少なく、また日光含まれる紫外線からもあまり保護されない。特に標高8,000m以上の地点では人類生息必要なだけの酸素存在しない。この高度の地帯デスゾーン呼ばれエベレストやK2の山頂がこれに含まれるヒトにとって山は必ずしも生活しやすい場所ではない。気象変動激しく、さらに標高高くなる空気薄くなり酸素不足するため、約2,500m付近からは高山病にかかるものあらわれはじめる。山岳大部分地面傾斜しているため、居住にはあまり適さず、また広い平地確保できないために大規模な農地設けることが難しく食料生産効率低地比べ一般に劣る。 一方で山岳決し不毛の地ではなく豊かな植生恵まれ動物植物豊富なところも多いことから、山岳地帯居住する人々かなりの数にのぼる。可耕地乏し日本の山において山は材木燃料などの林産物産出し狩猟交易鉱山経営など山稼ぎ山村生業における重要な要素であったまた、傾斜緩やかな地点切り開いて焼畑行ったり、段々畑棚田建設して農耕を行うことも世界中広くみられるまた、特に低緯度地帯においては標高高い山地帯気温の高い低地比べ温和な気候となるため、標高による空気薄さ考慮しても必ずしも暮らしにくい地域ではない。このためアンデス山脈メキシコ高原エチオピア高原といった地域古くから栄え、独自の文明築いてきた。現代においてもこれら地域大きな人口抱えメキシコシティボリビアラパスエチオピアアジスアベバなどの大都市存在している。 また、ユーラシア大陸中央部チベット高原標高高く寒冷な地域であるが、牧畜中心に古くから人類居住し一つ文化圏形成してきた。こうした山岳においては標高によって気温が変わるため土地利用異なっており、特にアンデス山脈においてはやや標高低く温暖な地域ではトウモロコシ、やや標高の高い地域ではジャガイモそれより標高の高い地域では放牧を行うなど、高度によって明確に異なった土地利用行っている。 このほか、人々山岳地帯居住する理由としては鉱物資源存在がある。農耕不適で本来人間が居住できない地点においても、高価な鉱物資源存在によって鉱山開かれ多く人々生活していることは珍しくない世界の河川多く山岳地帯源流としており、山岳降り積もった下流住民のために貯蔵する機能果たしている。人類半数以上は山から依存して生活している。 山岳上記のように降雨多くもたらすため、多く国々山岳地帯ダム設け水資源確保発電行っている。こうした山岳流水エネルギー古くから水車などで利用されており、20世紀後半以降小規模水力発電各所設けられるようになったまた、超短波上の周波数発射する送信所多くは山に設置されている。

※この「居住と利用」の解説は、「山」の解説の一部です。
「居住と利用」を含む「山」の記事については、「山」の概要を参照ください。

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