居住モジュール、疑似緊急時脱出装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/24 23:06 UTC 版)
「アレスI-X」の記事における「居住モジュール、疑似緊急時脱出装置」の解説
アレスI-X試験機の頂部は、接続されたオリオン居住モジュールと疑似緊急時脱出装置で、実際のアレスIの構造と空気力学的特徴を模したものであった。実物大の居住モジュールは、直径約5m、高さ2.1mで、緊急時脱出装置は14mの長さだった。 アレスI-Xの飛行データは機体の至る所に取り付けられたセンサによって収集された。居住モジュールと疑似緊急時脱出装置の中にも約150個ものセンサが取り付けられ、熱、空気力学、音響、振動等のデータを収集した。データは無線によって地上に伝送され、また第1ステージの記録装置にも記録された。 居住モジュールと疑似緊急時脱出装置のセンサによって収集された空気力学データは、機体の加速と迎角を測定する基礎となった。ロケットの先端が大気をどのようにスライスするかは、機体全体の周り空気の流れを決定するため、重要である。 上昇段階を終えると、居住モジュールと疑似緊急時脱出装置は模擬上段ステージとともに海に投棄された。 疑似緊急時脱出装置は、バージニア州にあるラングレー研究所の政府開発チームによって設計、製造された。C-5輸送機によってケネディ宇宙センターに輸送され、スペースシャトル組立棟で最後の部品としてロケットに取り付けられた。
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