尾張旭市立図書館とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 尾張旭市立図書館の意味・解説 

尾張旭市立図書館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 08:57 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
尾張旭市立図書館
施設情報
事業主体 尾張旭市
管理運営 尾張旭市
開館 1981年4月7日
所在地 488-0803
愛知県尾張旭市東大道町山の内2419番地5
位置 北緯35度12分46.9秒 東経137度02分10.1秒 / 北緯35.213028度 東経137.036139度 / 35.213028; 137.036139座標: 北緯35度12分46.9秒 東経137度02分10.1秒 / 北緯35.213028度 東経137.036139度 / 35.213028; 137.036139
ISIL JP-1001973
統計情報
蔵書数 213,843点[1](2016年度末時点)
貸出数 618,558点[1](2016年度)
来館者数 259,126人[1](2016年度)
貸出者数 154,515人[1](2016年度)
条例 尾張旭市立図書館条例
公式サイト 尾張旭市立図書館
地図
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
テンプレートを表示

尾張旭市立図書館(おわりあさひしりつとしょかん)は、愛知県尾張旭市東大道町にある公共図書館尾張旭市文化会館に隣接している。

概要

1981年昭和56年)4月7日に開館した。2016年度(平成28年度)末の蔵書数は213,843点、2016年(平成28年)度の貸出数は618,558点だった[1]。2016年(平成28年)度末の尾張旭市の人口は82,997人であるため、住民1人あたり貸出数は7.5点だった[1]

歴史

旭町公民館図書室(1957年 - 1973年)

1957年(昭和32年)10月には東春日井郡旭町に旭町公民館(後の尾張旭市公民館)が竣工し、内部に公民館図書室が設置された[2]

尾張旭市民会館図書室(1973年 - 1981年)

図書室が置かれた尾張旭市民会館

1970年(昭和45年)に東春日井郡旭町が市制施行して尾張旭市となると、1973年(昭和48年)11月には尾張旭市民読書クラブが発足[2]。同年10月には尾張旭市民会館が開館しており、12月には公民館図書室が市民会館に移転して市民会館図書室となった[2]

1974年(昭和49年)には図書館の建設が盛り込まれた尾張旭市総合計画が発表された[2]1978年(昭和53年)4月には図書館の建設計画を開始し、1980年(昭和55年)1月30日には建設工事に着工、11月30日に竣工した[2]。この間の9月には移転準備のために市民会館図書室が閉鎖されている[2]。設計は石本建築事務所名古屋支所、施工は安藤建設名古屋支店[3]。工事費は1億8700万円[3]1981年(昭和56年)1月から蔵書の移転作業を行い、3月には尾張旭市議会で図書館条例が制定された[2]

尾張旭市民会館は老朽化により2015年(平成27年)3月に閉館となり、2018年(平成30年)5月から2019年(平成31年)2月に取り壊された[4]

尾張旭市立図書館(1981年 - )

図書館に隣接する尾張旭市文化会館
図書館の入口

1981年(昭和56年)4月7日に開館式を行い、4月8日に図書館業務を開始した[2]。開館当時の蔵書数は約4万冊[2]1985年(昭和60年)9月には移動図書館車「ひまわり号」を購入し、11月に移動図書館車の巡回を開始した[2]1987年(昭和62年)7月には読書感想文コンクールを開始[2]。同年10月には小説家の大内美予子を講師として、隣接する尾張旭市文化会館で「第24回本に親しむみんなの集い」を開催した[2]

1990年(平成2年)6月には祝日開館と夜間開館を開始し、開館時間を「10時 - 20時」とした[2]。同年11月には市制施行20周年・図書館開館10周年を記念して「図書館フェア'90」を開催した[2]1992年(平成4年)4月には開館時間を「9時-19時」に変更している[5]1995年(平成7年)6月には愛知県図書館とコンピュータで結ばれた[5]1996年(平成8年)1月にはCDとカセットの貸出を開始[5]1994年(平成6年)1月には図書館協議会が先進都市の図書館として碧南市民図書館を、1995年(平成7年)2月には刈谷市中央図書館東浦町中央図書館を、1996年2月には犬山市立図書館各務原市立中央図書館を視察している[5]

2001年(平成13年)8月には移動図書館車の運行を終了した[6]2002年(平成14年)4月にはビデオの貸出を開始[6]。読み聞かせのためのスペースを求める声が強かったことから、2003年(平成15年)7月には2階にある50平方メートルの会議室をおはなしのへやに改装した[7]

2004年(平成16年)4月には広域貸出を開始し、瀬戸市愛知郡長久手町名古屋市守山区の在住者も館外貸出可能となった[6]。同年10月1日にはインターネットによる蔵書検索(OPAC)や貸出予約が可能となった[8]。同年10月18日から2005年(平成17年)3月30日には事業費3160万5000円を投じて、閉架書庫の増築と耐震補強工事を実施している[9]

2009年(平成21年)2月からは尾張旭市立図書館・瀬戸市立図書館長久手市中央図書館日進市立図書館愛知医科大学総合学術情報センターの各図書館の連携事業として、健康支援事業「めりーらいん」のかつ丼を開始した[10]。11月14日には「めりーらいん」加盟館が持ち回りで健康講座を開く「図書館健康リレー」として、尾張旭市立図書館で健康落語が上演された[11]

2010年(平成22年)4月には広域貸出を日進市在住者に拡大している[10]2012年(平成24年)1月にはセルフ貸出機とブックディテクションシステム(BDS)を導入し、同年3月にはICタグによる蔵書管理システムの運用を開始、同年8月には雑誌スポンサー制度を導入している[10]2013年(平成25年)4月には市内8か所の地区公民館でも図書の返却が可能とし、2014年(平成26年)12月には地区公民館での予約図書の受け取りを可能としている[10]。2013年(平成25年)7月には第2・第4月曜日も開館日とした[10]。増加し続けていた児童書の貸出数が2011年(平成23年)には減少に転じた[12]。子どもの読書離れを食い止めるために、2014年(平成26年)7月には読書通帳を導入し、市内に在園する園児・在学する児童には全員に配布した[12]2015年(平成27年)10月にはセルフ返却機を導入した[13]

施設

尾張旭市立図書館
情報
設計者 石本建築事務所名古屋支所[3]
施工 安藤建設名古屋支店[3]
構造形式 鉄筋コンクリート造
(一部鉄骨造[3]
敷地面積 2,635.27 m² [3]
建築面積 911.50 m² [3]
延床面積 1,393.25 m² [3]
階数 2階建
テンプレートを表示

床面積865.68m2の1階には、一般書書架、児童書書架、閉架書庫、事務室などがある[3]。床面積527.57m2の2階には、参考室、視聴覚室、映写録音室、おはなしのへやなどがある[3]

朝見武彦文庫健康コーナー

尾張旭市印場元町には市内唯一の式内社である渋川神社がある[14]。渋川神社の住職だった朝見武彦の遺族に寄贈を受け[12]、2009年(平成21年)2月には朝見武彦文庫(現在の朝見武彦文庫健康コーナー)を設置[6]。同年6月には文庫設置記念講演会を開催した[10]。医学・食・運動・心など「健康」に関する図書や、医学の専門書など、約1万点を所蔵している[12]。尾張旭市は2004年(平成16年)に「尾張旭市健康都市宣言」を行い、市を挙げて健康に関する取り組みを行っている[15]

利用案内

尾張旭市立図書館の利用案内[16]
開館時間 9時-19時
休館日 毎月第1・第3・第5月曜日、毎月1日、年末年始、特別整理期間
冊数・期間 10点まで15日間
貸出可能者 尾張旭市在住・在勤・在学者
瀬戸市日進市長久手市名古屋市守山区在住者

脚注

  1. ^ a b c d e f 尾張旭市立図書館 2017, p. 15.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n 尾張旭市立図書館 2017, p. 1.
  3. ^ a b c d e f g h i j 尾張旭市立図書館 2017, p. 5.
  4. ^ 旧市民会館解体工事について 尾張旭市
  5. ^ a b c d 尾張旭市立図書館 2017, p. 2.
  6. ^ a b c d 尾張旭市立図書館 2017, p. 3.
  7. ^ 「尾張旭市立図書館に 読み聞かせの部屋」中日新聞、2003年7月4日
  8. ^ 「尾張旭市立図書館 あすからスタート インターネットで蔵書検索や予約」中日新聞、2004年9月30日
  9. ^ 尾張旭市立図書館 2017, p. 6.
  10. ^ a b c d e f 尾張旭市立図書館 2017, p. 4.
  11. ^ 「ひと彩々 愛知医科大図書館司書 市川美智子さん(35)図書館健康リレーを推進 連帯感の高まり実感」中日新聞、2009年11月12日
  12. ^ a b c d 「巻頭特集 尾張旭市立図書館が導入した読書通帳 子どもたちの読書意欲向上、貸出増加中!」『アサヒトセト』2014年11月号、第28号
  13. ^ 「セルフ返却機導入 尾張旭市立図書館」中日新聞、2015年10月18日
  14. ^ 渋川神社 尾張旭市
  15. ^ 健康都市 尾張旭市
  16. ^ 尾張旭市立図書館 2017, p. 8.

参考文献

  • 阿久比町誌編さん委員会『阿久比町誌 本文編』阿久比町、1993年。
  • 尾張旭市立図書館『平成29年版 図書館年報(平成28年度実績)』尾張旭市立図書館、2017年。
  • 『近代日本図書館の歩み 地方篇』日本図書館協会、1992年。

関連項目

外部リンク


尾張旭市立図書館(1981年 - )

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 08:57 UTC 版)

「尾張旭市立図書館」の記事における「尾張旭市立図書館(1981年 - )」の解説

1981年昭和56年4月7日開館式を行い4月8日図書館業務開始した開館当時蔵書数は約4冊。1985年昭和60年9月には移動図書館車ひまわり号」を購入し11月移動図書館車巡回開始した1987年昭和62年7月には読書感想文コンクール開始同年10月には小説家大内美予子講師として、隣接する尾張旭市文化会館で「第24回本に親しみんなの集い」を開催した1990年平成2年6月には祝日開館夜間開館開始し開館時間を「10時 - 20時」とした。同年11月には市制施行20周年図書館開館10周年記念して図書館フェア'90」を開催した1992年平成4年4月には開館時間を「9時-19時」に変更している。1995年平成7年6月には愛知県図書館コンピュータ結ばれた1996年平成8年1月にはCDカセット貸出開始1994年平成6年1月には図書館協議会先進都市図書館として碧南市民図書館を、1995年平成7年2月には刈谷市中央図書館東浦町中央図書館を、1996年2月には犬山市立図書館各務原市立中央図書館視察している。 2001年平成13年8月には移動図書館車運行終了した2002年平成14年4月にはビデオ貸出開始読み聞かせのためのスペース求める声が強かったことから、2003年平成15年7月には2階にある50平方メートル会議室おはなしのへや改装した2004年平成16年4月には広域貸出開始し瀬戸市愛知郡長久手町名古屋市守山区在住者館外貸出可能となった同年10月1日にはインターネットによる蔵書検索OPAC)や貸出予約が可能となった同年10月18日から2005年平成17年3月30日には事業費31605000円投じて閉架書庫増築耐震補強工事実施している。 2009年平成21年2月からは尾張旭市立図書館・瀬戸市立図書館長久手市中央図書館日進市立図書館愛知医科大学総合学術情報センター各図書館連携事業として、健康支援事業「めりーらいん」のかつ丼開始した11月14日には「めりーらいん」加盟館持ち回りで健康講座を開く「図書館健康リレー」として、尾張旭市立図書館で健康落語上演された。 2010年平成22年4月には広域貸出日進市在住者拡大している。2012年平成24年1月にはセルフ貸出機とブックディテクションシステムBDS)を導入し同年3月にはICタグによる蔵書管理システム運用開始同年8月には雑誌スポンサー制度導入している。2013年平成25年4月には市内8か所の地区公民館でも図書返却が可能とし、2014年平成26年12月には地区公民館での予約図書受け取りを可能としている。2013年平成25年7月には第2・第4月曜日開館日とした。増加し続けていた児童書貸出数が2011年平成23年)には減少転じた。子どもの読書離れ食い止めるために、2014年平成26年7月には読書通帳導入し市内在園する園児在学する児童には全員配布した2015年平成27年10月にはセルフ返却機を導入した

※この「尾張旭市立図書館(1981年 - )」の解説は、「尾張旭市立図書館」の解説の一部です。
「尾張旭市立図書館(1981年 - )」を含む「尾張旭市立図書館」の記事については、「尾張旭市立図書館」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「尾張旭市立図書館」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「尾張旭市立図書館」の関連用語

尾張旭市立図書館のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



尾張旭市立図書館のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの尾張旭市立図書館 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの尾張旭市立図書館 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS