小脳
小脳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 15:03 UTC 版)
小脳(しょうのう、英: cerebellum、ラテン語で「小さな脳」を意味する)は、脳の部位の名称。脳を背側から見たときに大脳の尾側に位置し、外観がカリフラワー状をし、脳幹の後ろの方からコブのように張り出した小さな器官である。脳幹と小脳の間には第四脳室が存在する。重さは成人で120〜140グラムで、脳全体の重さの10%強をしめ、大脳よりもはるかに多くの神経細胞がある。
- ^ 立花隆『脳を究める』朝日文庫 2001年3月1日
- ^ a b Fine EJ, Ionita CC, Lohr L (2002). “The history of the development of the cerebellar examination”. Semin Neurol 22 (4): 375-84. PMID 12539058.
- ^ Kingsley, R. E. (2000). Consise Text of Neuroscience (2nd edition ed.). Lippincott Williams and Wilkins. ISBN 0-683-30460-7
- ^ Yamamoto T,Fukuda M,Llinas R:Bilaterally synchronous complex spike Purkinje cell activity in the mammalian cerebellum. Eur J Neurosci 13:327-339,2001
- ^ Gilman S (1998). “Imaging the brain. Second of two parts”. NEJM. 338 (13): 889-96. PMID 9516225.
小脳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 10:09 UTC 版)
詳細は「小脳」を参照 小脳は、前葉、後葉、片葉小節葉に分けられる。前葉と後葉は小脳虫部によって中央がつながっている。大脳皮質に比べると、小脳の皮質はかなり薄く、細かい皺がカーブした多数の横裂を形作っている。 片葉小節葉は、前葉と後葉の間を下から見た位置にある。小脳は頭蓋内腔の後ろ、後頭葉の下にあり、繊維が膜状に張られた小脳テントによってそれらと隔てられている。 小脳は、上小脳脚で脳幹の中脳と、中小脳脚で橋と、下小脳脚で延髄と繋がっている。小脳は白質である内髄質と、深く皺の寄った灰白質である皮質外層からなる。小脳の前葉と後葉は、複雑な随意運動を調和のとれた円滑なものとする役割を果たす。片葉小節葉は平衡感覚の維持を受け持つが、その認知、行動、運動に関する機能については議論がある。
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小脳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 15:57 UTC 版)
後頭蓋窩の後部を広く占める小脳は両側半球とそれを中央で結合する虫部からなる。三対の小脳脚によって脳幹と結合している。 小脳回、小脳裂は水平方向に走るため横断像では評価しにくい。虫部皮質の評価には正中矢状断像、半球皮質の評価には矢状断、冠状断が適している。小脳裂が2.5~3.5mm以上で萎縮有りと判断する。 中小脳脚(小脳求心系)の萎縮は横断像では中小脳脚の厚みの減少、小脳橋角槽の開大、第四脳室は側方拡大で示される。正常例では下部橋レベルでの第四脳室の最大左右径は20mmほどとされる。またT1WIの冠状断像で第四脳室底を含む脳幹背側縁に平行な断面にて正常の中小脳脚は上外方凸のなだらかな曲線を描くが萎縮がある場合はその膨らみは消失し、高度になるとダイヤ型、棘状を呈する。 小脳遠心系(歯状核~上小脳脚~赤核系)の萎縮に伴う変化としては第四脳室の拡大が報告されている。下部橋レベルでは歯状核の萎縮により前後に、上部橋レベルでは上小脳脚の萎縮により側方に拡大する。正中矢状断像では第四脳室の正常最大前後径13mmであり14mm以上で拡大とされている。冠状断像は第四脳室底から背側5mmの断面で正常な第四脳室が二等辺三角形にみえる。底部には小脳小節、小脳扁桃が上方に突出し、側壁は直線状に示すが、尾側には歯状核による内側への小突起を認める。歯状核、上小脳脚に萎縮があると側壁尾側の内側突起が不明瞭となり、側壁は外上方に膨隆して釣鐘状となる。八木下らの方法では第四脳室は正中矢状断像で最大前後径を計測し、これを前後径とした。水平断像で橋中央部レベルにおける最大横径を計測し、これを横径とした。
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小脳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 00:05 UTC 版)
ヒトの小脳は解剖学的に、大きく前葉(ぜんよう、anterior lobe)、後葉(こうよう、posterior lobe)および片葉小節葉(へんようしょうせつよう、flocculo-nodular lobe)に分けられ、また中央部は虫部葉(ちゅうぶよう、folium vermis)と呼ばれる。そして前葉は四角小葉(しかくしょうよう、quadrangular lobule)と小脳中心小葉(しょうのうちゅうしんしょうよう、central lobule)、後葉は単小葉(たんしょうよう、simple lobule)、上半月小葉(じょうはんげつしょうよう、superior semilunar lobule)および下半月小葉(かはんげつしょうよう、inferior semilunar lobule)からなる。
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「 小脳」の例文・使い方・用例・文例
- 小脳橋角部は脳幹と小脳からなる部位である。
- 小脳は血液の不断の供給を必要とする。
- 小脳
- 小脳に関して、または、それに関連した
- 小脳動脈
- 小脳を満たす動脈
- 小脳動脈の下方の支流
- 小脳動脈の上方の支流
- 小脳を流れる静脈
- 小脳皮質の特徴的な細胞である大きな密度の濃い分岐したニューロン
- 脳橋と小脳に発達する菱脳の部分
- 2つの小脳側葉のどちらか
- 2つの半球の間の小脳の狭い中央の部分
- 哺乳類で発達した後大脳で最も早期であった部分の1つである小脳の前葉
- 小脳と脳幹を含む脳の後部
- 延髄と小脳を中脳に結びつける神経繊維の帯
- 小脳を覆い、大脳の後頭葉を支える硬膜のひだ
- 運動失調症と痙直を起こす脊髄と小脳の変質によって特徴づけられる幾つかの先天性疾患のいずれも
- 脊髄小脳変性症という,小脳と脊髄と脳幹の変性疾患
- 小脳という,大脳の下にある脳
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