小脇の子安地蔵さん
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1996年(平成9年)秋、丹後町教育委員会主催の「絵本づくり講座」を受講した。そこで出会った小脇村出身の織戸昭徳に指導を受けながら、小脇の子安地蔵の伝説を絵本としてまとめたのが、『小脇の子安地蔵さん』である。丹後町上宇川の小脇は、明治21年の時点で16戸で構成された山間の小さな集落である。1963年(昭和38年)の三八豪雪を機に離村がすすみ、1981年(昭和46年)頃には1戸のみとなり、1989年(平成元年)ついに廃村となった。 「小脇の子安地蔵さん」は、雪崩から村民を救った言い伝えをもつ小脇村の高禅寺の本尊である。廃村後の1994年(平成5年)に跡地に建てられた「小脇乃里由来碑」にもその姿が彫り込まれている。本書は、村の守神として大切にされてきた地蔵を通してかつての集落の四季折々のくらしから豪雪被害により村から人々が去り廃村となるまでの郷愁を、水墨画の描写とともに綴っている。絵は織戸が担当した。執筆にあたり、世津子は小脇地区の出身者約10名を訪ね歩き、小脇での生活などについて丹念な取材を行い、その取材記録も、小脇の歴史と丹後地方における離村・廃村の記録とともに巻末にまとめた
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