神経診断学
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神経診断学(しんけいしんだんがく)とは、神経学の考え方を臨床医学へ応用したものである。近年の医学は生活習慣病や悪性腫瘍といった慢性疾患のコントロールが主になり、かなり体系が変わってしまったが、難病が多く治療が確立していない神経疾患の分野ではまだ古典的な医学の考え方が色濃く残っている。古典的な医学の考え方とは、患者の症状を聞き、その主訴から解放することが医療者の務めであるという考え方である。現在、自覚症状が出ない病気が増えたため医師の業務は大きく変わり、いかに上手く検査を扱うかになっている。
神経診断学
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「神経診断学」も参照 四肢の腱反射は亢進も消失も病的な意義をもつ。腱反射の亢進は反射弓より高位で皮質脊髄路(錐体路)が障害されていると考える。腱反射の消失は反射弓が障害されていることを意味し、求心路の感覚神経、遠心路の運動神経、反射弓の中枢である脊髄前角細胞の障害が考えられる。この場合、反射弓とは筋紡錘→感覚神経:Ⅰa群線維→後根→モノシナプス→前角細胞→前根→運動神経:α線維→筋肉の経路をさす。皮質脊髄路は前角細胞に興奮性の刺激を送るが、不思議なことにこの経路が障害されると反射が亢進、つまり前角細胞の興奮性が増す。また、甲状腺機能亢進症などで反射は亢進する。腱反射の所見だけでは神経の病気であるかどうかは判断することは一般には不可能であり、高度なトレーニングを受けた専門医が病歴やその他の徴候などから総合的に診断を下す。最近では神経学的な診断をコンピュータによって行うという試みもされている。
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