解剖学的診断の総論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/11 07:31 UTC 版)
まず第一に解剖学的診断と病因的診断が正しければ、臨床的診断を誤ることは少ない。臨床的診断の誤りは病因的な診断よりも解剖学的診断が原因のことが多い。画像上の異常を見つけたら、その局在で症状や身体所見が説明できるか、常に検討するべきである。神経内科において画像診断は補助診断であり、解剖学的診断を下すにあたっても神経学的所見が基本となる。また、パーキンソン症候群の疑いの患者で頭部CTをとったら、大脳基底核にラクナ梗塞と思われる所見があったという解剖学的診断だけで脳梗塞によるパーキンソン症候群と診断してはならない。少なくとも、病因的診断で血管性病変の発症パターンかどうか確認する必要がある。 基本方針 中枢神経の簡略図を描き、推定病変部を塗りこむ。 重要な経験則 病変部位はできるだけ小さくかつ一箇所にした方が誤診率は低くなる。
※この「解剖学的診断の総論」の解説は、「神経診断学」の解説の一部です。
「解剖学的診断の総論」を含む「神経診断学」の記事については、「神経診断学」の概要を参照ください。
- 解剖学的診断の総論のページへのリンク