対策・対応
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任天堂のニンテンドーDSやWiiは、ゲーム人口を拡大すべく、幅広い層に受け入れられるように開発されたものである。日本の家庭用ゲーム市場は、80年代から2000年代中頃までは小学生〜20代程度までの若年層を主な顧客対象としてきた。2000年代後半に任天堂がとったのは、従来のユーザー層に加えて、ゲームとは疎遠とされている女性層や中高年・高齢者層をユーザーとして引き込むことである。 アーケードゲームにおいても、2000年代に現れ始めたトレーディングカードアーケードゲームによって、それまではアーケードゲームの顧客としてあまり重要視されていなかった低年齢層のユーザーが増大し市場の活性化が見られるなど、ユーザー層の拡大が重要な要素として認知されつつある。また、コミュニケーションゲーム(ソーシャルゲーム)といった新規市場も急拡大しており、これらと並行・連携した戦略も採られ始めている。 複雑化が指摘されていた操作体系は、タッチスクリーンなどゲームに馴染みが無くとも直感的な操作が可能な新規の体系を導入することにより、誰でもシンプルに遊ぶことができるように作られている。また、これは「新たな操作体系にして再スタートすることで、ライトとヘビーの両ユーザー間におけるスキルの差をリセットし、距離をおくことが多い両者が同じ位置に立てるようにする」という意味合いもある。さらに、それまでゲームにあまり縁がなかったユーザーに対してゲームに親しんでもらうべく、電子辞書などそれまでのゲームには無かったラインナップを送る『Touch! Generations』というシリーズを発売し、サードパーティー各社も同系統のゲームを出すようになった。その結果、ニンテンドーDSやWiiは顧客年齢層の大きな拡大、およびそれにともなうユーザーの増大に成功し、大きな売上を見せ、競合相手も直感的な操作が可能なシステムの導入に取り掛かった(Xbox 360のKinectや、PlayStation 3のPlayStation Move)。 Wiiは新規のユーザー獲得には成功しているもののコアユーザーの中心とされる10代後半から20代前半のユーザーが少なく、これらの取り込みや新規層との融和が今後の課題とされている。なお、ニンテンドーDSも初期は同様の状態であったが、売上の拡大とともにそれらのユーザーが増大、サードパーティー製ゲームのヒット作も登場し、改善が見られている。ニンテンドー3DSでは発表当初から対策が見られ、ニンテンドーDSと同様に新規ユーザーや初心者向けのゲームや仕様を用意しつつも、コアユーザー向けのゲームをかかえるサードパーティーおよびそのゲームタイトルも事前に多数用意し、より「初心者と上級者の融合」を強調していた。
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対策・対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 03:10 UTC 版)
2007年(平成19年)11月30日、航空・鉄道事故調査委員会はこの事故における鉄道事故調査報告書を公表した。 委員は、 現行の鉄道システムではこれを完全に防ぐことは困難である。本事故のような列車脱線を防止するためには、鉄道システム全体の問題としてとらえ、大きな地震動を受けた際に車両あるいは鉄道施設等について、列車脱線を可能な限り防ぐような装置や設備の設置を検討するべきである。 列車脱線を防止できなかった場合においても、車両が線路から大きく逸脱して被害が拡大することを防止するため、鉄道施設及び車両の両面からの対策を推進する必要がある。 地震により構造物に著しい損壊が生じて、橋りょう等を走行中の列車の被害を拡大させないよう、耐震補強等の対策を引き続き推進する必要がある。 との所見を同報告書にて記している。 これとは別に、国土交通省内に設けられた「新幹線脱線対策協議会」の検討結果をふまえ、東日本旅客鉄道株式会社は、脱線被害を拡大させないため、次の対応策 を発表している。 脱線後の車両がレールから大きく逸脱することを防止する車両ガイド機構の取付(2008年上旬完了予定) 車両が脱線し、レール締結装置が破損しても、車輪をレールで誘導できるようにレールの転倒及び大幅な横移動を防ぐためのレール締結装置の改良(開発中) 脱線した車輪による破断を防ぐための接着絶縁継目の改良(2011年度完成予定) 非常ブレーキの作動に要する時間の短縮のため、車両に停電検知装置を新設(完成)
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