存続問題および跡地問題とは? わかりやすく解説

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存続問題および跡地問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 06:41 UTC 版)

名古屋ボストン美術館」の記事における「存続問題および跡地問題」の解説

米国ボストン美術館との姉妹契約20年間で、契約満了前に更新するかどうか検討するとの内容だった。しかし、契約内容名古屋側に展示品選定無くボストン所蔵品と他の美術品一緒に展示できないなど、名古屋側に不利な内容となっており、企画立案足かせとなった。さらに、開館後20年間でアメリカ側へ約5千万ドル寄付することも義務付けられていた。 開館初年度1999年平成11年)の入館者数703,000人を記録したものの、翌年度以降は年平均20万人と、当初予測していた平均33万人下回り慢性的な赤字続いたその結果開館10年にして中部財界拠出した設立運営資金75億円は底を尽きアメリカ側後半10年間で支払寄付金37億円が残った2002年平成14年)には研究部門学芸部廃止開館から10年目にして閉館との報道流れる。。 2005年平成17年3月23日運営主体名古屋国際芸術文化交流財団理事長就任した小笠原日出男UFJ銀行名誉顧問名古屋商工会議所会頭)は、存続前提努力する記者会見地元財界愛知県名古屋市など関係団体協力求めとともにアメリカ側とも、寄付金減額など契約内容の変更求めて交渉する述べた財団は、まず2009年度からの後半10年契約について、寄付金残金37億円を17億円へ減額することでアメリカ側合意次に今後10年間の収支見込み全体では、支出予測から収入予測差し引くと、なお55億円の不足が予想されることから、地元経済界対し35億円の支援を、愛知県名古屋市には、市と県が15億円ずつ拠出していた経営安定化基金30億円を取り崩し、県と市でそれぞれ10億円合計20億円の支援要請した美術館開館設立先立つ1996年平成8年1月に、財団愛知県名古屋市の間で交わした覚書では、経営安定化基金美術館解散時には県と市に寄付する決められ取り崩し禁じ赤字補填要請しいとされていたが、2006年平成18年3月23日名古屋市議会経済水道委員会議論の末に支援可決された。松原武久名古屋市長は「これが最後支援認識している」と述べたまた、アメリカ側との交渉では、原則として米国ボストン美術館展示合わせていた企画展関し名古屋側が独自に委員会設け内容決定して開催できるように変更著名な芸術家など魅力的な企画展開催と、地元密着した展示物増加子供教育関係した展示拡大図り従来アメリカ側許可必要だった展示室の利用1部限り名古屋側が自由に使えるような契約内容の変更合意されひとまず2018年まで存続決定した2019年3月20年間の契約満了迎えるが、その後青写真描けていない2006年平成18年9月学芸部復活し5名の学芸員配置同年10月馬場駿吉館長就任した。 しかし、2016年平成28年5月25日において、資金不足理由展示品借り受けているボストン美術館との契約2018年度以降更新しない方向最終調整入った名古屋国際芸術文化交流財団理事会報告し美術館施設今後利用について検討急いでいる。 2016年6月開催され財団評議員会にて、当館はボストン美術館との契約更新せず、2018年度末までに閉館することが決定した2018年7月24日10月8日ハピネス明日の幸せ求めて」が名古屋ボストン美術館最終展となる。 2018年6月11日名古屋市収支では約34億円の赤字となる見込み明らかにした。1999年開館しこれまで62億円を支出してきた。2018年10月閉館後跡地活用方法白紙名古屋市金山南ビル3~5フロア437000万円取得し運営する名古屋国際芸術文化交流財団に年1億円で貸し付けている。名古屋市取得費のほか経営安定化基金拠出した15億円や建物管理費など合わせた62億円を支出一方回収できたのは貸付料基金残金など約28億円。名古屋市東海地方開発業者など98社にアンケートしたが、美術館博物館として利用する希望はなかった。名古屋ボストン美術館は年4億円~5億円程度赤字続いた跡地としての活用見通せていない建築基準法に伴い施設に窓はなく、特殊な空調設けるなど展示施設として造られているのが主な要因で、飲食店などとして利用するには莫大な改修費が必要となる。その改修費も数十億円が必要で、隣接するホテル改修行わないといけないため、大規模なものになることも要因になっている名古屋市としては後に入るテナントは「美術館博物館」としているが、赤字閉館した美術館跡地美術館博物館誘致する姿勢に対して疑義呈されている。 2020年から名古屋市金山南ビル美術館棟として、短期利用認め方向転換し2023年度まで1カ月単位利用募集することになり、2021年2〜5月バンクシー展、2021年7〜8月には、恐竜テーマとする展覧会開かれる予定

※この「存続問題および跡地問題」の解説は、「名古屋ボストン美術館」の解説の一部です。
「存続問題および跡地問題」を含む「名古屋ボストン美術館」の記事については、「名古屋ボストン美術館」の概要を参照ください。

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