大リーグボール右1号
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「大リーグボール」の記事における「大リーグボール右1号」の解説
『新・巨人の星』で左の代打専門として巨人に復帰し、後に右投手に転向した飛雄馬が開発した「蜃気楼の魔球」。これは後ろの野手やアナウンサーなどには普通の半速球に見えるが、打者と捕手、球審から見ると目の錯覚で球が3つに見えるもの。一徹が伴に説明した言い方では「消える魔球とは逆の変化」とのことだが、原理は不明。 本物のボールには影がある、という点を見抜かれて(最初にそれに気付いたのは一徹)、花形や左門に攻略される。キャッチャーもやはり影を見て捕球するので、晴れた日のデーゲームでしか使えないという弱点がある。また、投球ごとに大変な疲労を伴うらしく、3球続けて投げると続投が難しくなるほどだった。 ヒント 飛雄馬は1976年に右腕投手として巨人に復帰し、速球と既存の各種変化球で活躍し、巨人のリーグ優勝に貢献するが、打者の目が飛雄馬の速球に慣れ、2年続けて日本一は阪急に奪われる。 飛雄馬はまず、右投げで大リーグボール左1号を試すが、「右の制球力では使えない」と判断。 飛雄馬が花形、伴と3人でゴルフをしていたとき、他のゴルファーからのボールが伴に命中。花形が「予期せぬ第2のボールが来ることがある」と言ったのを聞いた飛雄馬が魔球のヒントを思いついた。 開発特訓 まず、1977年の師走、久々に一徹を捕手にして投球練習。「寒いときに力んで投げると肩に悪い」という一徹の助言もあって球速は問題外で、半速球で練習。年越し寸前の大晦日の夜に左の大リーグボールの練習のように伴が打者兼捕手として参加。一徹は伴に「消える魔球の逆じゃよ」と説明。年明けの1978年初めに3人がハワイで特訓。ここでは豪速球で練習し、現地の人が飛雄馬を江川卓と勘違いした。このとき、古巣の巨人に戻っていたウォーリー与那嶺がハワイで飛雄馬たちと会い、長嶋に報告している。 ライバルの魔球打倒策 この魔球は体力を消耗し、多投はできない(具体的には1球で普通の球10球分。しかし練習の段階では飛雄馬は何球も投げているがとくに疲れている様子はない)ので、ロメオ・南条は「こんな手品の相手にはならん」と最初から興味を示さず、飛雄馬の速球を狙っていた。 捕手の山倉は最初、どのボールが本物かわからず、練習で落球を繰り返したが、地面に映る影は本物のボールのものだけなので、一徹の助言でそれに気づいた捕手が捕球できるようになる。 一方、花形と左門もこの原理に気づき、花形は1つだけ黒く塗った3つの球を同時に投げてもらう打撃練習を経て蜃気楼の魔球から本塁打を放ち、左門も影のある球を打ってアウトになるもヒット性の当たりとなる。 また、続編の「巨人のサムライ炎」では、主人公の水木炎が花形と同じ練習(新では花形の練習は非公開となっていたが、この作品では一般人の水木や彼の相棒の馬耳にまで知られている)で真ん中の黒のボールを打つことを無難にこなしており、近くで見ていたスカウトが次の対決では(最初の対決では蜃気楼の魔球を打てず水木の完敗)打てるかもと言っていた。 アニメ版 『新・巨人の星II』で開発した原作とは原理と性質が根本的に異なる魔球で、名称は「蜃気楼ボール」。左門を筆頭とした大洋が分析した結果によると、ボールの握りは直球とまったく同じであり、原理はソニックブームで音速を越えた衝撃波のエネルギーが伝播する現象を利用し、これを横手投げで投げられた160キロを越えたボールは空気の抵抗を受けて残像現象が生じていくつもの分身をランダムに作り出して蜃気楼のような変化を起こし、捕球直前で空気の壁を突き破って元の直球に戻る。また、直球に戻った時に打っても振り遅れになり、安打を打つことは不可能である。アニメオリジナルキャラクターの丸目太は、最初この魔球に恐怖感を覚えていたが、猛特訓の末、完全に捕球できるようになった。原作のような目立った弱点は無く、飛雄馬は勝利を重ねていった。しかし、左門との対決の最中偶然突風が吹き、分身が消滅してただの直球に戻ってしまい、この魔球の弱点は「風に弱い」ことが判明してしまう。 妻・明子の妊娠を知った花形は自らの野球生活にピリオドを打ちたいと思い、その最終過程としてこの蜃気楼ボールを打ち破ることにした。一徹を訪ね、大リーグボール養成ギプスを使用した特訓の末、残像を消しつつホームランを放つ「ツバメ返し打法」を習得、あと1球で完全試合だった飛雄馬を打ち破った。しかし、わが身を殺すような特訓の反動によりついにホームイン寸前で倒れ、選手生命も終わりを告げた。
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大リーグボール右1号
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『新巨人の星』で左の代打専門として巨人に復帰し、後に右投手に転向した飛雄馬が開発した「蜃気楼の魔球」。
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