夢の中の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 04:38 UTC 版)
「ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜」の記事における「夢の中の人々」の解説
エンシェン・ト・ハート 声:高畑充希 夢の中のココネ。機械の国「ハートランド」の姫君にして魔法使い。機械技術を是とするハートランドにおいて、異端の技術である魔法を使う事から、ガラスの牢獄に幽閉されてしまっている。彼女の力が災いとなる「鬼」を呼ぶと言うが、その「鬼」を倒すにはエンシェンの魔法の力が不可欠となっている。が、それを理解できている人間はハートランドにはいない。だが国に理解されずとも、自身はハートランドを心から愛する気高き姫君である。 使う魔法は、魔法のタブレット端末を媒介として、機械に「(疑似的な)生命」である「ココロネ」を吹き込む事の出来る「ココロネの魔法」であり、これをもってジョイやハーツに意思を与えた。 ハートランドを襲う「鬼」による災禍の騒動の中で、一人混乱の中「鬼」に立ち向かう青年であるピーチを見出し、彼に力を与え、ともに国を守るため、城を出奔。のちピーチと共に鬼を相手に立ち向かう。 当初はココネこそがエンシェンであるかのように表現されていたが、途中からエンシェンとココネは分離してしまい、それは本作の物語の中で大きな意味を持つ事となっている。 ジョイ 声:釘宮理恵 現実世界ではココネの持つぬいぐるみだが、ココネの夢の中ではエンシェンの魔法によって「ココロネ」を吹き込まれた、エンシェンの一番の理解者であり親友。常にエンシェンと共にあり、彼女にアドバイスを与える。エンシェンが出てこれなくなった後にはココネの従者として振る舞う。また本来ハートランドに出てこれないはずの人物(中途乱入のモリオや物語後半のココネ)に対しての解説役としての立場も持っている。 ハーツ 現実世界では森川家にある自動運転技術を備えたサイドカーだが、夢の中ではエンシェンによって「ココロネ」を吹き込まれており、サイドカー形態からロボット形態に変形することができる。だが、ハーツにココロネを与えた事は、エンシェンが幽閉されるきっかけにもなっており、彼女が城を脱出するまでは魔法のタブレットと共に封印されていた。 ピーチ 声:江口洋介 夢の中のモモタロー。田舎からハートランドにやって来た男。田舎から出てきたばかりでハートランドのやり方に馴染めずにいる。「鬼」のもたらした騒動で一人、立ち向かった事によりエンシェンに見出され、彼女と共に「ココロネの魔法」を完成させ、これを切り札に「鬼」を退治するための旅に出ることになる。 ベワン 声:古田新太 夢の中の渡辺。ハートランドの大臣のひとりにして異端審問官。エンシェンの魔法の力を疎み、彼女を「ハートランドに災いをもたらす者」と見做して幽閉するよう、国王に働きかけた人物。実は自身も魔法使いであり、悪しき「言葉の魔法」を用いてハートランドに「鬼」を呼び寄せていた。 ハートランド国王 声:高橋英樹 エンシェンの父でありハートランドの国王。エンシェンを愛し国民の幸せを願う優しい心の持ち主だが、頭が固く頑迷なところがある。ハートランドを独裁的に統治し、機械こそが人々を幸せにすると信じて国民に機械を作らせるが、そのために国民に不自由な思いもさせていた。また、エンシェンの魔法の力を理解できず、ベワンに勧められるままに彼女を幽閉してしまう。エンシェンの魔法の力に惹かれる「鬼」と戦うため、自国の技術の粋を結集させて人型の弩級ロボット兵器「エンジンヘッド」を作らせた。のち「鬼」との戦いの中で愛娘エンシェンを喪ってしまった事を知って嘆き「なぜ娘を理解できなかったのか」と自らを責め続けていた。 ベワンに捕らわれたココネの姿を見て、その側にジョイが従者としてついていた事から、ココネこそがエンシェン(=イクミ)の忘れ形見と気づくとともに自身がベワン(=渡辺)の嘘に踊らされていたことを悟る。 モリオ 声:満島真之介 ココネに巻き込まれて彼女の夢の中にも登場した「夢の中のモリオ」。捕らわれたピーチに代わり、エンシェン(=ココネ)と共に、ピーチを助ける旅に加わる。エンシェンの言葉から状況を考察し「次に目が覚めた時には自分はこの夢を覚えていない」と結論付け「夢が無い」とエンシェンに叱られる。モリオの姿でいるのはジョイ曰く「物語に登場したことがないから夢の中での設定がない」。 タキージ 声:前野朋哉 ピーチとエンシェンの仲間。ピーチがベワンに捕らえられた事を伝えに来た。ウッキーと共にベワンの一味を足止めし、エンシェンとモリオを逃がす。声と姿は現実世界の雉田に似る。 ウッキー 声:高木渉 ピーチとエンシェンの仲間。タキージと共にピーチの状況を伝えベワンの一味を足止めし、エンシェンとモリオを逃がす。声と姿が現実世界の佐渡に似ていたため、モリオは思わず自分の父親と勘違いしたが「おめーみてーなでけぇ息子をもった覚えはねぇんじゃ!」と一蹴されてしまう。 ココネ 声:高畑充希 夢の中の物語の後半に登場する「本当の夢の中のココネ」。真に現実のココネと対応している存在。現実と同じく、ピーチ(=モモタロー)とエンシェン(=イクミ)の娘であり、エンシェンが完成させた「ココロネの魔法」の力を受け継いでいるが、自身はその力の使い方を解ってはいない。しかし鬼に立ち向かう父の危難を前にしてハーツに導かれ、自身の魔法に覚醒し、ピーチを救うために上空へと飛び出していく。 鬼 ハートランドを襲う黒い人型の怪物。頭部が無く、胸の場所に大きな口があり、体内には灼熱の溶岩が煮えたぎっている。エンジンヘッドがこれを倒す唯一の兵器とされるが、そのためにはエンシェンの「ココロネの魔法」が必要。現実世界におけるモデルはシジマ自動車に向けられた世間からの非難や悪意であり、ハートランド国王はエンシェンの魔法(=イクミが提唱する自動操縦技術)が招いたものと信じていたが、真相はベワンの陰謀による悪しき「言葉の魔法」(=インターネットへの扇動的な書き込み)で呼び寄せられていた。ピーチとココネの協力による「ココロネの魔法」を得たエンジンヘッドの力に敗れて倒れるも、その残骸がベワンの魔法により黒い無数の蝙蝠の姿となって拡散しハートランド中を炎上させるが、最後はシジマ自動車の自動運転技術の成功がマスコミによって報道され、その後の東京オリンピックでも無事に自動運転技術車が登場したことで炎上も鎮静し、完全に滅び去った。
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